続きです

もう一度、エクササイズの姿勢に戻って、お尻の穴を締めてみて下さい。
このとき、下腹の奥(内部)とお尻の穴が近づいている感じが、
分かりますか?

(腹筋や背筋に力が入っていると、分かりにくいので、 必ず、上半身は背もたれにあずけて下さいね。)
そう。この下腹の奥(内部)が丹田。

丹田に力を入れる、とか、気を込める、というのは、実は、
お尻の穴と丹田を(体の内部で)近づけるようにする感じ、なのです。
このとき、骨盤がシッカリと立ち、正しい位置に保持されます。
(これが、いわゆる「腰が据わった感じ」になります。)
したがって、良い姿勢をキープするために、
普段も(立っていても、座っていても、です!)
軽~くお尻の穴に力を入れてさえいれば、
丹田自体をそれほど意識しなくても、いい姿勢を保てます。


ただし、今まで意識して使っていなかった深部筋肉ですので、
しばらくの間は、カラダが使い方を覚えるようにしなくてはいけません。
そのためのエクササイズとして【丹田パワーUP法】を 1日1回のペースで2週間ほど続けて下さい。
筋力がつき、感覚がつかめれば、
日常的にお尻の穴を締める=丹田に力が入っている状態を
簡単にキープできるようになってきます。

なんといっても、丹田に力が入っていると、長時間しゃんと座っていられるし、 上半身の力が抜け、肩コリ・首コリの防止効果も。

それに、下半身は充実(安定)し、歩き方がキレイになったり、
電車の中で立っていても、ふらつかなくなりますよ。

試しに、「片足立ち」をしてみると分かります。 お尻の穴(丹田)に軽く力が入っているだけで、 グッとカラダが安定してバランスが取れますから!
逆に、わざとお尻の穴をゆるめるようにすると、フラフラします。
つまり、丹田(つまり、お尻の穴)を意識しているだけで、
あなたも平均台の上を歩くように、
真っ直ぐ歩くことができるようになる、というワケです。

●丹田が重要なワケ
さて、座禅を組むときや武術などで、丹田が重要視されているのには、 理由があります。
さっき、丹田を使うと、ラクに立てるようになったのは、 今まで「肩とヒザでバランスを取っていた」あなたが、 丹田という深部筋肉を使うことで、重心が安定し、無駄な力を使わなくなったから。

例えて言えば、フラフラしながら回っているコマが今までのあなた、
軸が垂直に立ち、シッカリと真っ直ぐ回っているコマが、 丹田を使っているあなた。
フラフラしているコマが、周囲の影響(妨害)を受けて止まりやすいのは、明白ですよね?
これ、カラダだけでなく、ココロも同じこと。
普段、フラフラと歩いている自分のカラダの感覚は、脳に伝わっています。
もちろん、ココロにも・・・。
武術などで「今、ここ。目の前のこの瞬間」に意識を集中っ!!しなくてはいけないときに、
うっかり未来や過去のことを考えていては、負けてしまいます。
座禅でも、同じ。
ココロが囚われていては、集中できません。
でも、これって、私たちの日常も、同じこと。
例えば、ちょっぴり遠い未来のこと。
つい考えて、妙に心配になって、焦ってしまい、 大切な「今の目の前のこと」が手付かずになっていたり、しませんか?

また、もう終わってしまった過去のことを、
なかなか気分転換できずに、いつまでも引きずってしまったり、しませんか?
一つ一つは、ホンのちょっとしたことですが 毎日毎日積み重なってくると・・・。
とっても大きなストレスになりますよね?

徐々に、自分に自信がなくなってきても、おかしくはないでしょう?
さあ、自分に自信がない、物事を片付けるのに手際が悪い、
心配性すぎる・・・など、ココロのふらつきが気になるあなたは、
今日から早速【丹田パワーUP法】を試してくださいね!

気がつけば、胸を張って堂々と歩いているあなたに出会えますよ
最終更新:2009年01月25日 16:46