肛門を締める

腹式呼吸法の多くで、呼吸のステップの中に「肛門を締める」ということを取り入れています。正心調息法の場合は充息時に肛門を締めるという動作を組み込んでいます。
肛門を締めることの効果についてはこちら

①7つのチャクラが全部活性化する。
②腹圧が高まることによって、腸の周りの血管から大量の血液が押し
 出され、全身の血行が良くなる。
③横隔膜を間接的に動かすことができ、結果的に深い呼吸の手助け
 になる。
④肺から丹田、肛門を結ぶ中心線に「空気の柱」ができる。

●肛門の締め方
肛門を締めるというのは、肛門を直腸の方向に引き上げるという感覚です。わかりやすい例で言うと、排便をするときの力の入れ方ではなく、むしろ下痢や尿意をこらえるときの力の入れ方です。この辺り、たまに勘違いされている方がいますので、お気をつけくださいね。勘違いされたまま、お腹がゆるい時に正心調息法を実践したりすると悲惨なことになりかねませんので。

「充息」の説明のときにも触れることになると思いますが、充息時には丹田に吸い込んだ空気を押し付けるという上から下への動作と、肛門を締めるという下から上への動作を、同時に行うことになります。私の場合は、空気を押し付ける力と肛門を引き上げる力を丹田でバランスするというやり方をしています。そうすると筋肉痛というほどではありませんが、腰の上の背骨の両脇の筋肉が軽く張ります。塩谷博士にそういうやり方でどうですか、と聞きましたところ、それでいいよ、ということでしたので、以降そのように実践しています。

私も最初は肛門をうまく締めることができず、とくに充息の時には一度キュッと締めても、息を止めている間にドンドン緩んでしまうという状態が続きました。上記のようなやり方をするようになって、なんとかできるようになりました。この辺は慣れということも有ります。日頃、肛門を締めるということに意識を向け、実践しておく必要もありそうです。
最終更新:2009年01月30日 22:44