「みずきちゃんは稔くんのこと名前で呼んでないよねー?」
にやにやした姉さんの顔が見える。これは絶対また喧嘩になるパターンだ。
「そ、そんなことないもん… ふ、二人っきりのときに呼んでるもん…」
みずきはおどおどしてささやかな反抗を試みる。
しかし声が小さくて最後のほうなんて聞き取るのがやっとだった。
「うそだー! じゃあひめの前で呼んでみてよ」
でた姉さんのしてやったり顔!
こわごわみずきを見ると肩をぶるぶる震わして俯いてた。
「名前で呼び合うのは親しい仲の証なんだよ? ひめは稔くんと強い絆で結ばれてるんだから」
すこし自慢げに話す姉さん。
なんでそんなに名前で呼びあってるだけで偉そうなのかは不明だ。
「わ、わかったもんっ!」
覚悟を決めたのかキッと顔を上げると俺の顔を睨み付けるように見てきた。
「あ、あの… みずき?」
「み、み、み、みの… みの… みのる!」
耳まで真っ赤にしながら叫ぶようにみずきは言った。
姉さんは唖然としてみずきを見ていた。
「みのる! みのる? えへへー」
何か吹っ切れたのか俺の名を連呼するみずき。
「稔くんはひめのものなの! 絶対に渡さないんだからっ!!」
「あたしだって負けないんだからっ!!」
ここに因縁の対決が始まりを告げた。
にやにやした姉さんの顔が見える。これは絶対また喧嘩になるパターンだ。
「そ、そんなことないもん… ふ、二人っきりのときに呼んでるもん…」
みずきはおどおどしてささやかな反抗を試みる。
しかし声が小さくて最後のほうなんて聞き取るのがやっとだった。
「うそだー! じゃあひめの前で呼んでみてよ」
でた姉さんのしてやったり顔!
こわごわみずきを見ると肩をぶるぶる震わして俯いてた。
「名前で呼び合うのは親しい仲の証なんだよ? ひめは稔くんと強い絆で結ばれてるんだから」
すこし自慢げに話す姉さん。
なんでそんなに名前で呼びあってるだけで偉そうなのかは不明だ。
「わ、わかったもんっ!」
覚悟を決めたのかキッと顔を上げると俺の顔を睨み付けるように見てきた。
「あ、あの… みずき?」
「み、み、み、みの… みの… みのる!」
耳まで真っ赤にしながら叫ぶようにみずきは言った。
姉さんは唖然としてみずきを見ていた。
「みのる! みのる? えへへー」
何か吹っ切れたのか俺の名を連呼するみずき。
「稔くんはひめのものなの! 絶対に渡さないんだからっ!!」
「あたしだって負けないんだからっ!!」
ここに因縁の対決が始まりを告げた。