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< 【[[back>『泣いた君、泣かせた俺』]]】  //【[[next>]]】 >  真冬にしてみれば暖かい日差しが射すある日、みずきは祖父が所有する山の小さな小屋にいた。  中央にはダルマストーブが置かれ、その上には部屋の湿度を保つためのヤカンと小さいサイズの餅が乗っていた。  みずきがのんびりとストーブの上で餅を転がしていると窓の外からの視線を感じ、そちらに振り向いてみた。 「みずきちぃ~。さ~む~い~」 「うわぁ!」  驚いてこけそうになるみずき。それは当然だろう。  何せ自分一人だと思っていたら伊万里が窓にべったり顔を押し当て恨めしそうな顔をしていたのだから…  一瞬ひるんでしまったがみずきはすぐに小屋の中に伊万里を招きいれてさらに驚いた。  長時間外にいたのだろうコートを着ていても伊万里の体は冷え切っており唇は紫色になっていたからだ。 「伊万里ちゃん何やってるの!?」 「いやぁ久しぶりにみずきちの家に行ってみたら、おじいちゃんにたぶんここだろうって教えてもらったの」 「だからってそんなことする必要ないでしょ?」  少し怒りながらみずきが問い詰める 「たまにはこういうことしないといろいろと製作サイドに不都合が…げふんげふん」  そういうとストーブの上にあった小さな餅をひょいとつまみ上げ口に運ぶ。  が、やはり熱かったようでホフホフいいながら熱さもだえていた。 「…? 訳のわからない事を言ってないで冷えた体を温めなさい!」  伊万里の目の前に暖かいココアが差し出された。どうやらココアの元をストーブのヤカンのお湯で溶いたようだった。  無言でココアを受け取りゆっくりと飲む伊万里。砂糖醤油の入った皿を片手に餅の焼き加減を確かめるみずき。  なんとなく無音のゆるい時間が流れていた。  無音のゆるい時間に終止符を打ったのは伊万里のほうだった。 「ココアありがとう、みずきち。それとごめんね」  何がごめんなんだろうという感じで首をかしげるみずきであったが見る見るうちにその表情が変貌する。  伊万里がポケットから何かの部品を取り出したからだ。 「何で? 伊万里ちゃんが持っているの?」  伊万里が取り出したもの、それは本来なら稔の家に設置したはずの盗聴中継機器の部品であった。 「ごめんね… 本当にごめんね…」  ぽろぽろと涙を流す伊万里。少しずつ殺気を放つみずき。  目立たない位置にあった草刈鎌に手を伸ばして柄をつかむが感触が違っていた。  視界にそれを捕らえるがそれはプラスチックでできたおもちゃの鎌だった。 「伊万里! お前何を…」  伊万里の名を叫び、伊万里のほうを向くと伊万里はみずきの草刈鎌をちょうど振り上げているところだった。 「ごめんね。みずきち」  涙を流しながら伊万里は鎌を振り下ろした。みずきは腕で防御しようとしたが間に合わなかった。  部屋の中にみずきの服の一部が舞い散ったが、みずきに出血はない。  襟首からキュロットまで縦一文字に衣服だけが切り裂かれ、スリットからはちらちらとピンク色の胸の先端が見えていた。  伊万里は視線をこちらに移しこう言った。 「もうすこし時間があれば18禁展開になったのに残念だったね」                                               ~Time UP~ < 【[[back>『泣いた君、泣かせた俺』]]】  //【[[next>]]】 >
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