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共通 夜12 - (2009/05/06 (水) 11:43:51) のソース

**共通 夜12 

稔「ふう、今日も疲れたな」 
俺は一度しかない高校生活を満喫できているんだろうか。 
満喫する、ねぇ。例えば何をすれば満喫するって事になるんだろう。 
スポーツ?そうだな。俺には無縁だが。勉強?空しいな。 
とすれば、『恋愛』かな? 
一応俺も年頃の健康男子だ。恋愛の一つもしてみたいもんだ。 
だけど、恋愛ってなんだ? 
人を好きになるってのはどういう事なんだろうか。 
俺は家族が大好きだ。大好きなんていう言葉じゃ到底足りない。 
心の底から愛している。いや、これでも足りないくらいだ。 
そういう家族や友人への好意ではなくて…考えるだけで恥ずかしいが『恋愛』ってヤツだ。 
家族ではない異性と触れ合って、言葉を交わして、そして…。 
そして、どうするんだろう。 
分からない。俺にはそんな経験がないからだ。 
それは姉さんに訊いても、悪友達に訊いても、ましてや伊万里になんて分かる筈も無い。 
稔「はぁ…」 
未知の感覚についてこれ程深く考えてしまうという事は、やはり人間にとって恋愛はとても重要なファクターの一つなのだろう。 
稔「俺、誰か好きになった事…あったっけ?」 

→黒川百合    [[夢支援SS 百合>→黒川百合]]
→如月みずき   [[夢支援SS 如月>→如月みずき]]
→蓬山早紀    [[夢支援SS 早紀>→蓬山早紀]]
→藤宮ひめ    [[夢支援SS 姫>→藤宮ひめ]]


→黒川百合 
(黒背景) 
稔「委員長…好きだ。俺と…付き合って欲しい」 
俯いたままの黒川に、俺は玉砕を覚悟した。 
百合「…します」 
稔「え?」 
百合「お、お願いします!わ、私でよろしければ…その…」 
稔「ほ、ほんとに!?」 
百合「え、ええ…でも、委員長という呼称だけは改めていただいきたいんですが…」 
稔「あ、ああもちろん!黒川…いや、ゆ、百合…」 
百合「は、はい、藤…稔君」 
――数ヵ月後 
あ、あれ?俺なんで椅子に縛り付けられてるんだ? 
百合!百合!どこにいるんだ!?助けてくれ! 
百合「ここにいますよ。あなたはいくら言っても下等な人々と話す事を止めませんね。だから私の物にする事にします。大丈夫、ずっと一緒ですから」 
百合は大きな裁ち鋏を俺目掛けて振り下ろした。 

稔「うわあ!」 
いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
委員長に対して失礼すぎるぞ。まったく。 
俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
稔「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな…」 



→如月みずき 
(黒背景) 
稔「みずき、今更だけど俺、お前の事好きだ。俺達付き合わないか?」 
みずき「…バカ!」 
稔「え?」 
みずき「待たせすぎだっての!あたしはずっと…その…」 
俺は返事を聞く前に、みずきの体をきつく抱きしめていた。 
――数ヵ月後 
バイイイイイン! 
稔「な、なんだ!?」 
気がつくと俺はベッドに寝かされていた。 
稔「チェ、チェーンソー!?あれ?体が…!」 
けたたましい音を立ててチェーンソーが俺の耳のすぐ横に聳え立っていた。 
引き金部分はテープで固定されている。 
みずき「気がついた?」 
チェーンソーのけたたましい音がしていても、みずきの声ははっきりと聞こえる。 
みずきは俺のすぐ横に寝転がって話しかけていたからだ。 
チェーンソーの先端が揺れ始めた。 
みずき「あたしには稔しかいなくて、稔にはあたししかいないよね?」 
その間にもチェーンソーの揺れは段々大きくなる。 
稔「みずき!何言ってるんだよ!止めてくれ!頼む!」 
みずき「大丈夫、あたしも一緒だよ」 
チェーンソーが俺とみずきの首目掛けて倒れてきた。 
みずき「ずーっと…一緒だよ」 
バイイイイイイイイイイン! 

稔「うわあ!」 
いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
幼馴染とはいえ失礼すぎるぞ。まったく。 
俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
稔「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな…」 



→蓬山早紀 
(黒背景) 
稔「先輩…俺と、付き合ってください!」 
早紀「…んもうしょうがないなぁ!あたしも好きだからしっかり捕まえておいてね」 
良かった。当面の目標は下の名前呼ぶ事かな…はは。 
――数ヵ月後 
包丁…?どうして俺は包丁なんて握って先輩に圧し掛かってるんだ? 
早紀「ねぇ、早くそれであたしを刺して。まずは脇腹から。次はお臍の辺り…早く…!早くあたしの全てを稔くんの物にして!あたしの命も…」 
俺の手は言われるがまま先輩の体を包丁で陵辱する。 
先輩の全てを支配してゆく気持ちの悪い快感が俺の体内を駆け巡って行く。 
ピタリと、俺の首に冷たい物が当たった。 
気付けば先輩が俺の首に同じ形の包丁を突き付けていた。 
ああ、これで俺は愛する人の命を奪うという世にも恐ろしい快楽から開放される。 
ゆっくりと包丁が引かれた。痛みなんて無かった。 
薄れていく意識の中、俺は先輩と永遠に一緒である事を祈った。 

稔「うわあ!」 
いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
先輩に対して失礼すぎるぞ。まったく。 
俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
稔「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな…」 



→藤宮ひめ 
(黒背景) 
いや、実の姉は…まあいいか。 
稔「俺、姉さんが…ひめの事が好きだ!姉弟とか、家族とかそういう好きじゃないんだ。分かって…くれるかな?」 
ひめ「分かってるよ。稔くんのことはおねえちゃんが一番分かってるんだから。おねえちゃんも稔くんの事、大好きだよ!」 
――数ヵ月後 
足元から風が吹き抜ける音がする。どうやら高い所に俺達はいるらしい。 
ひめ「綺麗な夜景だね、稔くん」 
稔「え?う、うん」 
俺には真っ暗闇しか見えていないが、姉さんには何かが見えているのだろう。ここは合わせておいてあげよう。 
ひめ「ふぅん。何が見える?ねぇ、何?どう綺麗なの?」 
稔「え、ええと…その…」 
ひめ「嘘はいけないなぁ稔くん。おねえちゃんに嘘つく稔くんはこうしちゃうんだから」 
ドン 
小柄で華奢な姉とは思えない力で僕の体は深い闇へと放り出された。 
何も見えない闇の中を僕の体は落ちていく。 

稔「うわあ!」 
いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
近親相姦はあり得ないよ、まったく。明日どう姉さんと接すればいいんだ。 
俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
稔「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな…」 
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