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- (2009/09/13 (日) 23:54:12) のソース

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**春

 …シャリ
 薄く雪の積もった校庭に俺の靴音だけがいやに響く。
 思えば高校時代、いろいろ大変な目にあったものだ。
 俺はほとんど散ってしまった桜の木の下で目を閉じた。


「人間努力すればなんでもできるんですよ。」
 委員長は笑いながらそう言った。

「おっけーおっけー。 あたしに任せておきなさいッ!」
 人のよいうさぎ娘はそう言いながら仕事を引き受けた。
 
「んー? 手伝ってあげようか?」
 ふくよかな先輩は断るということを知らなかった。

「こらぁ、稔君! 姉さんじゃなくて、お姉ちゃんでしょ?」
 わがままな姉にそう言われよく困ったっけか。


 …ふー
 ひとつ軽いため息をつきながら目を開けた。
 卒業式後の静寂のなか、校門に一人の人影が立っていた。

「おう分かった、今行く。」

 そう俺は人影に語りかけ、校門に向かって走り出した。

 ~END~ 



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