第245話:たまには真面目に 作:◆SonaWF4JWA
「ちょっと、人の顔踏んで謝らないつも」
意識の回復したフリウはそのまま去ろうとしていた、2メートル近い大男に抗議を最後まで言えなかった。
「それは済まなかったな、謝罪の代わりに貴様の肉を鍋に放り込んでフリカッセを作ってやろう」
振り向いた男、オフレッサーが放つ獰猛な殺意に打たれて。
直後、オフレッサーはガラスの剣を手に突っ込んで来る。その凶獣の様な男にフリウはうめいて念糸を飛ばした。
「ピアノ線かッ!」
オフレッサーは器用に剣で念糸を絡め取ろうとする。フリウもその動きに逆らわず、
巻き付けた念糸を『捻る』。突然加えられた力にオフレッサーが抗える筈も無くガラスの剣は弾き飛ばされた、だがオフレッサーは止まらない。
「フンッ!」
まともにタックルを喰らって吹っ飛んで行くフリウを見ながらオフレッサーは一瞬だけガラスの剣の位置を確認すると、水晶の剣を抜き放ちながらゆっくりと近付いて行く。
「……その道」
地面に叩きつけられたフリウは動かない。
「武器が無ければ勝てるとでも思ったか? 低能がw」
「…作法に記され…俄かにある伝説の一端にその指を、…」
オフレッサーも急がない、今の一撃で肋骨の折れる音を聴いていたから。
「開門よ、成れ」
『我は破壊の王、ウルトプライド』
突如オフレッサーの前に銀色の巨大な人影が現れ、吠える。
「お、俺はオフレッサー上級大将だ!」
咄嗟にオフレッサーも吠える、相手に呑まれない為に、相手を呑む為に。
『全てを溶かす者!』
精霊の振り下ろす拳を、水晶の剣の魔力とオフレッサーの筋肉が辛うじて受け止める。
第二ラウンド、開始。
意識の回復したフリウはそのまま去ろうとしていた、2メートル近い大男に抗議を最後まで言えなかった。
「それは済まなかったな、謝罪の代わりに貴様の肉を鍋に放り込んでフリカッセを作ってやろう」
振り向いた男、オフレッサーが放つ獰猛な殺意に打たれて。
直後、オフレッサーはガラスの剣を手に突っ込んで来る。その凶獣の様な男にフリウはうめいて念糸を飛ばした。
「ピアノ線かッ!」
オフレッサーは器用に剣で念糸を絡め取ろうとする。フリウもその動きに逆らわず、
巻き付けた念糸を『捻る』。突然加えられた力にオフレッサーが抗える筈も無くガラスの剣は弾き飛ばされた、だがオフレッサーは止まらない。
「フンッ!」
まともにタックルを喰らって吹っ飛んで行くフリウを見ながらオフレッサーは一瞬だけガラスの剣の位置を確認すると、水晶の剣を抜き放ちながらゆっくりと近付いて行く。
「……その道」
地面に叩きつけられたフリウは動かない。
「武器が無ければ勝てるとでも思ったか? 低能がw」
「…作法に記され…俄かにある伝説の一端にその指を、…」
オフレッサーも急がない、今の一撃で肋骨の折れる音を聴いていたから。
「開門よ、成れ」
『我は破壊の王、ウルトプライド』
突如オフレッサーの前に銀色の巨大な人影が現れ、吠える。
「お、俺はオフレッサー上級大将だ!」
咄嗟にオフレッサーも吠える、相手に呑まれない為に、相手を呑む為に。
『全てを溶かす者!』
精霊の振り下ろす拳を、水晶の剣の魔力とオフレッサーの筋肉が辛うじて受け止める。
第二ラウンド、開始。
【B-5/枯れた川/06:43】
【オフレッサー】
[状態]:やや睡眠不足
[装備]:水晶の剣、ガラスの剣
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:皆殺し、G-1に移動
[状態]:やや睡眠不足
[装備]:水晶の剣、ガラスの剣
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:皆殺し、G-1に移動
【フリウ・ハリスコー】
[状態]:右腕に火傷。顔に泥の靴跡 、肋骨骨折
[装備]:水晶眼(ウルトプライド)
[道具]:デイパック(支給品一式)
[思考]:ミズーを探す。殺人は避けたい。
[状態]:右腕に火傷。顔に泥の靴跡 、肋骨骨折
[装備]:水晶眼(ウルトプライド)
[道具]:デイパック(支給品一式)
[思考]:ミズーを探す。殺人は避けたい。
※ウルトプライド召喚中、ガラスの剣はその辺に放置。
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