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EPSODE OF EQUDERIAN 水龍の皇女
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更新日:2023/01/01 Sun 02:39:21
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EPSODE OF EQUDERIAN 水龍の皇女
ここはリーヴァス・アヴィエラ銀河団の6大中心核の一つキュルティロン銀河系…
銀河にはフォルヴレア椀、ヘイロニック椀の二つの椀が存在し、それぞれフォルヴレイン銀河同盟、
ヘイロニアス銀河共同体という異なる二大列強がねじれ合うような宙域の構図の統治を行っている。
この銀河系は6大中心核でありながら混迷が続いており、。
そんな中、フォルヴレイン同盟の盟主フォヴレイロンの母星フォヴレイ連星の存在するディザラニア星系にて…
「ジォヴェ、リィオヴェ・ズィヴィード!ジェレヴィ・アシューゼ・ヴィレーズ、スャクセ!!(第1波、第2波命中!敵艦隊への奇襲に成功!!)」
「ラ・ゼルタ・ダルザーヴェルドアーガ!ユヴィートァヴィレーズ…!!(敵を分断し突破口を開く!第8艦隊…突撃!!)」
マッコウクジラを思わせる一際巨大な旗艦らしき空母に搭乗した提督らしき女性が槍とも杖ともとれるものを振るいながら自種族の言語で配下の艦隊に命令する。
「グラーヴァ!(食い千切れ!)」
次の瞬間、フォルヴレイン同盟防衛艦隊から次々に針のような鋭い光弾が放たれ、敵艦隊らしき船団が次々に撃沈されていく。
敵艦隊も一矢報いようと砲撃するが相手は列強の艦隊、力の差は歴然だった。
敵艦隊も一矢報いようと砲撃するが相手は列強の艦隊、力の差は歴然だった。
「こちら第8艦隊カーフ・シクサギルス!敵艦隊、撤退していきます!"ヴァルドゥーラ"もあれ程恐れられてる割に、大したことありませんなぁ!」
「呆れた…貴様は"ヴァルドゥーラ"の本当の怖さを知らないからそんなことが言えるのだな。
さて、貴方達第8艦隊は残存艦隊の追撃に、第6艦隊は降伏する敵の拘束に向かってもらう。」
さて、貴方達第8艦隊は残存艦隊の追撃に、第6艦隊は降伏する敵の拘束に向かってもらう。」
「は、はぁ…ル・ジェードゥ・カー!(承知しました!)」
この小競り合いから丁度半月が過ぎようとしている時であった。
フォルヴレア腕の中心…そこには巨大な建造物が内部に並ぶ物体。
キュルティロン・テクトラクタが存在し、フォルヴレイン銀河同盟の本拠地もある。
このテクトラクタの存在するディザラニア星系には有力な監視者であるフォヴレイロンの母星フォヴレイ連星も存在する。
この三つの巨星に三種の異なる姿を持つフォヴレイロンが住み、それぞれ別の国家を作ることで統制しているのだ。
フォヴレイⅠ鎮守府、提督室にて
「提督!失礼します!」
「どうした?そんな大声を張り上げて…」
「これを!」
提督室の椅子に座っている藍色の長い髪を三つ編みにした切れ長の目を持つ長身な女性。リヴィア・エキュダリアン、
フォルヴレイン銀河同盟防衛艦隊の四天王の一角にしてフォヴレイロン・リヴィアス最強とも称される実力を誇る女性だ。
半月前に艦隊を率いていたのはどうやら彼女のようである。
「…ふむ…宇宙基地や貨物船の襲撃…今年だけで既に50件を超える。ヴァルドゥーラの犯行か。か…」
佐官らしきキシュキリアンの男性が携帯式の機械を操作し、ホロニュースを映す。
「キュルティロン捜査局も本格的に捜査を開始しましたが彼らの報告によると近年相次ぐ襲撃事件…
関与しているのはどうやらヴァルドゥーラだけではないとのことです。」
「…どういうことだ?」
「そこまで詳しくはわかりませんが、少なくとももっと大きな…何かがいるんですよきっと…」
「…はぁ…今まで襲撃は開発者未満の惑星、或いは酷くても中規模星間連合に留まってたが…最近になって襲撃がエスカレートしつつあるようだな。
50年前にはダイラガンの、20年前にはディルゾスの輸送船がそれぞれ襲撃を受けている…どれも我がフォルヴレイン同盟の要衝の船だ…とても嫌な感じがするな…」
50年前にはダイラガンの、20年前にはディルゾスの輸送船がそれぞれ襲撃を受けている…どれも我がフォルヴレイン同盟の要衝の船だ…とても嫌な感じがするな…」
そうリヴィアがため息をつくと憂げな顔をしながらケペリンジュースを飲む。
「…話は変わるのですが、そういえばフォルヴレイン同盟軍の正規軍によるアニバーサリーフェスタが開催されますよね。
このイベントではフォルヴレイン・ヘイロニアス両勢力にアルメディア自由艦隊も交えた観艦式が開かれますが提督も参加されますでしょうか?」
このイベントではフォルヴレイン・ヘイロニアス両勢力にアルメディア自由艦隊も交えた観艦式が開かれますが提督も参加されますでしょうか?」
「勿論だ。もっとも最初は参加しないつもりだったが"局長"にしつこい位お願いされて同僚の"提督"にも説得されて結局折れてしまったのでな。」
同じ頃、フォルヴレイン・テクトラクタ内に存在するフォルヴレイン・ヘイロニアス合同捜査局の本部でも同じような事が話題に上がっていた。
「ネクリティスはあのティラトレムと並ぶ旧三大巨頭の一角…それでありながら首領は不明…」
「今年だけでその傘下を自称する組織の検挙数が10数件超えまして…一体キュルティロン銀河系はどうなっちまったんでしょうねぇ」
「ああ、その件ですか。あの組織の首領も正体不明なんですよね。噂じゃ複数人いるんじゃないか?とか、そもそも首領はいないんじゃないか?とも囁かれてますが…」
「どちらにせよ、そう簡単に尻尾を出す連中じゃないのは確かだ。今後も捜査が必要だな。」
「話は変わりますがオルドキューラ大財閥は被災した惑星などに積極的に支援をしているんです…けど奴ら…まるでわかっていたかのように現れる傾向があるんですよ。」
「この一連の事件…なんだか裏がありそうな…」
「ああ…何か嫌な予感がするな…断定はできないが…奴らとんでもないことをやらかすんじゃないか?」
「そうならない事を祈りたいところですけどねぇ…」