「……ここも、ハズレか」
――柊 蓮司。
恐らくここ一年でもっとも有名になったウィザードであろう。『下がる男』の異名を持ち、相棒の魔剣と共にファー・ジ・アースや異世界を駆け巡った魔剣使い。
「古過ぎて折れてやがる。これじゃ素体にはならねえな」
現在、輝明学園を卒業しフリーランスのウィザードとして活躍している――わけではない。卒業直前に起こった事件がもとで魔剣は折れてしまい、現在修理中。修理が終わるまではバイト三昧――というわけでもない。
「ミッドガルド、ブルースフィア、オリジン、アリアンロッド……4つの世界のダンジョンに潜ったが、どれもハズレ」
魔剣を修理するために異世界を単身で冒険しているのだ。
「ここまでくると、アンゼロットの情報が信用できなくなってくるぞ」
通常、剣が折れたら溶かして鍛えなおす他無い。しかし、それでは柊は“使い”になってしまう。ならば、新しい魔剣を持ってこればいいのだ。魔剣に魔剣ワイバーンの核を移植し、新たな魔剣を作成する。それがアンゼロットが呈示した修理法だった。
そして今、柊はエンディルのとあるダンジョンにいる。代わりの剣を携え地元のギルドに協力を要請してダンジョンの最深部に到達したのだ。そこにあるといわれた魔剣は……折れていた。時の流れに耐え切れなかったのだろう。
この状態では仕方ない。柊はダンジョンを脱出しようと振り返った所で、落ちた。
「……!!」
足元に急に、空間の裂け目が開いたのだ。穴に落ちると、無数の“眼”が柊を睨むかなりホラーな空間だった。
「なんだここわぁぁぁぁ!!」
叫びながらも落ちていく。
嗚呼、柊がちていく。
――柊 蓮司。
恐らくここ一年でもっとも有名になったウィザードであろう。『下がる男』の異名を持ち、相棒の魔剣と共にファー・ジ・アースや異世界を駆け巡った魔剣使い。
「古過ぎて折れてやがる。これじゃ素体にはならねえな」
現在、輝明学園を卒業しフリーランスのウィザードとして活躍している――わけではない。卒業直前に起こった事件がもとで魔剣は折れてしまい、現在修理中。修理が終わるまではバイト三昧――というわけでもない。
「ミッドガルド、ブルースフィア、オリジン、アリアンロッド……4つの世界のダンジョンに潜ったが、どれもハズレ」
魔剣を修理するために異世界を単身で冒険しているのだ。
「ここまでくると、アンゼロットの情報が信用できなくなってくるぞ」
通常、剣が折れたら溶かして鍛えなおす他無い。しかし、それでは柊は“使い”になってしまう。ならば、新しい魔剣を持ってこればいいのだ。魔剣に魔剣ワイバーンの核を移植し、新たな魔剣を作成する。それがアンゼロットが呈示した修理法だった。
そして今、柊はエンディルのとあるダンジョンにいる。代わりの剣を携え地元のギルドに協力を要請してダンジョンの最深部に到達したのだ。そこにあるといわれた魔剣は……折れていた。時の流れに耐え切れなかったのだろう。
この状態では仕方ない。柊はダンジョンを脱出しようと振り返った所で、落ちた。
「……!!」
足元に急に、空間の裂け目が開いたのだ。穴に落ちると、無数の“眼”が柊を睨むかなりホラーな空間だった。
「なんだここわぁぁぁぁ!!」
叫びながらも落ちていく。
嗚呼、柊がちていく。
「ぐはぁ!」
柊が落ちて落ちて落ちた先は見慣れたアンゼロット宮殿のテラスだった。そして数日振りの声が。
「お帰りなさい柊さん。早速ですが私がこれからする質問に、『はい』か『YES』でお答えください……といいたいところですが、今回の依頼主は私ではありません」
「あ? どういうことだ?」
立ち上がりながら聞く柊。しかし周りを見てもアンゼロット以外に誰かがいるわけではない。
「ここよ」
アンゼロットの隣から声。何時の間にかそこに派手な声の女がいた。紫色のフリルがたくさん付いたドレスに細いリボンを巻いた帽子、淡いピンクの日傘を差した女だ。細いウェストに豊かなバストを持った、柊にあまり縁の無いタイプの女性である。
「何時の間に……」
「始めまして。貴方が柊蓮司?」
声を掛けられ、そして理解した。
(こいつ……!)
目の前の女は人ではない。それ以外の何かだ。
「まさか、魔王!?」
「まさか、妖怪よ」
女は柊の驚愕にふわりと答える。
「私は八雲 紫、よろしく柊蓮司」
一歩近づいて右手を差し出される。柊はその右手に応じ、握手。
「あ、ああ……よろしく」
妙な感覚。違和感かもしれない。彼女の行動に応じざるをえない……いや、それは十年来の友人に会ったような、不思議な心地よさ。
「依頼、受けてもらえますわよね?」
その言葉を聞いたとき、既に頭の中では拒絶の言葉はない。ごく自然に――
「分かった」
応と、答えた。
「え?」
そしてハッと気付く。「俺は今、なんと答えた?」と。柊は初めてであった女の、しかも理由も何も聞かされない依頼にイエスと即答できる人間、ではない。自身もそれは分かっているはず。
「ふふ、では説明いたしますね」
「ま、待ってくれ!」
柊は紫の説明を止め、手を横に振った。
「俺の魔剣は今壊れてるんだ。だからやっぱりこの依頼」
「魔剣の心配はありませんよ柊さん」
柊の言を止めたのは紫の傍らにいるアンゼロットだった。彼女は柊を制止すると、テーブルに置いてあったベルを鳴らす。すると、巨大なケースを抱えた、仮面の女性が部屋の入り口から現れる。
「今回使ってもらう、魔剣の代替品――ウィッチブレード弾幕エディションです」
「紫さんに言われて作らせていただきました」
答えるのは仮面の女性――ロンギヌス・コジマメだ。
「今までとは違う注文ですからね。かなり悩みました」
コジマメは柊の前にケースを置き、鍵を開ける。その様子を横目に、紫は柊に近づいて扇を開く。
「柊連司、2Dシューティングゲームをやったことはあるかしら?」
「はぁ?」
紫が聞いたのは柊には予想も付かない質問だった。ゲームと依頼、何の関係があるのか。
「グラディウスとかくらいならあるけどよ、それが一体何の関係があるんだよ」
くすりと妖怪は微笑い、答えた。
「実際にやってもらいます」
「はぃ?」
混乱する柊に、紫は淡々と説明を始める。
「幻想郷という場所があるの。そこは博麗大結界という巨大――とは言っても世界結界よりかは小さいけれども、結界に囲まれている。そこでは、世界結界によって構築された常識は通用しない」
「月匣のことか?」
「似て非なるもの、ね。世界結界が常識で作られ非常識を排斥するならば、博麗大結界は非常識を許容し常識へと変容させる。
侵魔や冥魔には垂涎の場所よ。それだけに強固かつ頑丈な結界なのだけれども」
「で、そこにエミュレイターが侵入でもしたのか?」
「そう。勘がいいわね。幻想郷ではね、妖怪達は人間に畏怖を与えるの。その感情の流れが妖怪たちにプラーナを供給する。分かるわね?」
「つまり、そうやって多くの人間を襲わなくてもプラーナを得ることができる、ってことか?」
「そういうこと。侵入したエミュレイターもそのシステムを利用した。大した被害はないけどね。幻想郷で集めたプラーナで世界結界がどうにかなるような事を起こす怖れがあるわ。
そうなっては博麗大結界もお終い。外の……つまりこちらの世界と幻想郷内における常識のズレを利用した結界だから。外の世界が滅びれば、自然と幻想郷も滅びる。それだけは避けたいの」
「じゃあなんでわざわざ俺に? 幻想郷の妖怪達に頼めばいいんじゃねえか」
「幻想郷ではウィザード……エミュレイターに対抗できるモノは生まれない。月衣が常識を阻む。幻想郷では妖怪達の力は既に常識なのよ。もちろん、この私もね」
「俺に依頼する理由は分かった。だがそれとシューティングゲームが何の関係があるんだよ」
「幻想郷では特に盛んな決闘方法があるの。人間でも妖怪でも関係なく、ただ技巧趣向反射神経により決する決闘が。――それが“弾幕ごっこ”よ。
受け手と攻め手に分かれ、受け手は弾幕を展開し、攻め手は弾幕を避けつつ受け手に攻撃する。ね? シューティングゲームでしょう? 幻想郷にシューティングゲームなんて言葉はありませんけど」
「でも相手はエミュレイターだろう?」
「それがね。エミュレイターも弾幕ごっこを覚えてしまったの。断続的に放たれる魔法を、あなたは避けられる?
避け道はもちろんあるわ。でも練習やパターン化を重ねないと避けられない弾幕もあるの。あなたにやってもらうのは敵の弾幕を避けつつ接近し、ウィザードの月衣を纏わせた斬撃を与えること。
その為にも、あなたには弾幕ごっこをやってもらいますわ」
「それで、このウィッチブレードなんだな」
「その通りですわ柊さん」
柊の納得に、アンゼロットはにこやかに答える。
「そのウィッチブレードは箒ではなく剣です。世界結界の中で魔法使いが無理なく空を飛ぶには箒である必要がある。
しかし『幻想郷内の常識』に取り込まれないためには、箒という常識ではだめなのです。よって、この弾幕エディションのみ、箒ではなく剣として扱います。
もちろん箒オプションも使えません。弾幕エディション専用オプションを用意させていただきました」
「使い方や取り扱いは幻想郷で説明しますわ。あなたのサポートをする人物は既に幻想郷に。あとはあなたとそこのロンギヌス・コジマメさんだけ」
「弾幕ごっこってのは一対一じゃないのか?」
「基本的にはそうですけれど、たまに変則的になることもありますわ。説明は後ほど」
紫が指を弾いて音を鳴らした。すると、柊が見た覚えのある空間の裂け目が――
「……もしかしてこのやたらホラーな中に入るのか?」
「これ以外に幻想郷には行けませんわ。私はこちらに残って博麗大結界の解れを修理しなくてはいけません。あちらでは私の式神に全てを聞いてください。
この中をまっすぐ歩けばそこに式神が控えていますから」
仕方ない、とでも言いたげに柊はため息をつき、そしてウィッチブレードをケースごと月衣にしまおうとしたが、
「ちょっと待った柊さん。幻想郷に着いたら月衣の物品収納機能は使ってはいけません」
その行動をアンゼロットは止めた。
「何でだよ」
「月衣を博麗大結界の常識内に収めさせないためです。使えば使うほど常識に近づいてしまう。しまいには月衣の常識遮断機能も中和されてしまう怖れがあります。ですから月衣は極力抑えるように」
「……わーったよ。手で持てばいいんだろう」
ケースを月衣から引っ張りそして手で抱えた柊は、月衣にしまっていた日用品等を出してウィッチブレードのケースにしまう。そして、空間の裂け目――スキマへと足を踏み入れた。コジマメも柊に続く。
「行ってらっしゃい柊さん」
「応援させていただきますわ」
そして、アンゼロットと紫が二人の背中に言葉を掛けると、スキマは閉じられた。
柊が落ちて落ちて落ちた先は見慣れたアンゼロット宮殿のテラスだった。そして数日振りの声が。
「お帰りなさい柊さん。早速ですが私がこれからする質問に、『はい』か『YES』でお答えください……といいたいところですが、今回の依頼主は私ではありません」
「あ? どういうことだ?」
立ち上がりながら聞く柊。しかし周りを見てもアンゼロット以外に誰かがいるわけではない。
「ここよ」
アンゼロットの隣から声。何時の間にかそこに派手な声の女がいた。紫色のフリルがたくさん付いたドレスに細いリボンを巻いた帽子、淡いピンクの日傘を差した女だ。細いウェストに豊かなバストを持った、柊にあまり縁の無いタイプの女性である。
「何時の間に……」
「始めまして。貴方が柊蓮司?」
声を掛けられ、そして理解した。
(こいつ……!)
目の前の女は人ではない。それ以外の何かだ。
「まさか、魔王!?」
「まさか、妖怪よ」
女は柊の驚愕にふわりと答える。
「私は八雲 紫、よろしく柊蓮司」
一歩近づいて右手を差し出される。柊はその右手に応じ、握手。
「あ、ああ……よろしく」
妙な感覚。違和感かもしれない。彼女の行動に応じざるをえない……いや、それは十年来の友人に会ったような、不思議な心地よさ。
「依頼、受けてもらえますわよね?」
その言葉を聞いたとき、既に頭の中では拒絶の言葉はない。ごく自然に――
「分かった」
応と、答えた。
「え?」
そしてハッと気付く。「俺は今、なんと答えた?」と。柊は初めてであった女の、しかも理由も何も聞かされない依頼にイエスと即答できる人間、ではない。自身もそれは分かっているはず。
「ふふ、では説明いたしますね」
「ま、待ってくれ!」
柊は紫の説明を止め、手を横に振った。
「俺の魔剣は今壊れてるんだ。だからやっぱりこの依頼」
「魔剣の心配はありませんよ柊さん」
柊の言を止めたのは紫の傍らにいるアンゼロットだった。彼女は柊を制止すると、テーブルに置いてあったベルを鳴らす。すると、巨大なケースを抱えた、仮面の女性が部屋の入り口から現れる。
「今回使ってもらう、魔剣の代替品――ウィッチブレード弾幕エディションです」
「紫さんに言われて作らせていただきました」
答えるのは仮面の女性――ロンギヌス・コジマメだ。
「今までとは違う注文ですからね。かなり悩みました」
コジマメは柊の前にケースを置き、鍵を開ける。その様子を横目に、紫は柊に近づいて扇を開く。
「柊連司、2Dシューティングゲームをやったことはあるかしら?」
「はぁ?」
紫が聞いたのは柊には予想も付かない質問だった。ゲームと依頼、何の関係があるのか。
「グラディウスとかくらいならあるけどよ、それが一体何の関係があるんだよ」
くすりと妖怪は微笑い、答えた。
「実際にやってもらいます」
「はぃ?」
混乱する柊に、紫は淡々と説明を始める。
「幻想郷という場所があるの。そこは博麗大結界という巨大――とは言っても世界結界よりかは小さいけれども、結界に囲まれている。そこでは、世界結界によって構築された常識は通用しない」
「月匣のことか?」
「似て非なるもの、ね。世界結界が常識で作られ非常識を排斥するならば、博麗大結界は非常識を許容し常識へと変容させる。
侵魔や冥魔には垂涎の場所よ。それだけに強固かつ頑丈な結界なのだけれども」
「で、そこにエミュレイターが侵入でもしたのか?」
「そう。勘がいいわね。幻想郷ではね、妖怪達は人間に畏怖を与えるの。その感情の流れが妖怪たちにプラーナを供給する。分かるわね?」
「つまり、そうやって多くの人間を襲わなくてもプラーナを得ることができる、ってことか?」
「そういうこと。侵入したエミュレイターもそのシステムを利用した。大した被害はないけどね。幻想郷で集めたプラーナで世界結界がどうにかなるような事を起こす怖れがあるわ。
そうなっては博麗大結界もお終い。外の……つまりこちらの世界と幻想郷内における常識のズレを利用した結界だから。外の世界が滅びれば、自然と幻想郷も滅びる。それだけは避けたいの」
「じゃあなんでわざわざ俺に? 幻想郷の妖怪達に頼めばいいんじゃねえか」
「幻想郷ではウィザード……エミュレイターに対抗できるモノは生まれない。月衣が常識を阻む。幻想郷では妖怪達の力は既に常識なのよ。もちろん、この私もね」
「俺に依頼する理由は分かった。だがそれとシューティングゲームが何の関係があるんだよ」
「幻想郷では特に盛んな決闘方法があるの。人間でも妖怪でも関係なく、ただ技巧趣向反射神経により決する決闘が。――それが“弾幕ごっこ”よ。
受け手と攻め手に分かれ、受け手は弾幕を展開し、攻め手は弾幕を避けつつ受け手に攻撃する。ね? シューティングゲームでしょう? 幻想郷にシューティングゲームなんて言葉はありませんけど」
「でも相手はエミュレイターだろう?」
「それがね。エミュレイターも弾幕ごっこを覚えてしまったの。断続的に放たれる魔法を、あなたは避けられる?
避け道はもちろんあるわ。でも練習やパターン化を重ねないと避けられない弾幕もあるの。あなたにやってもらうのは敵の弾幕を避けつつ接近し、ウィザードの月衣を纏わせた斬撃を与えること。
その為にも、あなたには弾幕ごっこをやってもらいますわ」
「それで、このウィッチブレードなんだな」
「その通りですわ柊さん」
柊の納得に、アンゼロットはにこやかに答える。
「そのウィッチブレードは箒ではなく剣です。世界結界の中で魔法使いが無理なく空を飛ぶには箒である必要がある。
しかし『幻想郷内の常識』に取り込まれないためには、箒という常識ではだめなのです。よって、この弾幕エディションのみ、箒ではなく剣として扱います。
もちろん箒オプションも使えません。弾幕エディション専用オプションを用意させていただきました」
「使い方や取り扱いは幻想郷で説明しますわ。あなたのサポートをする人物は既に幻想郷に。あとはあなたとそこのロンギヌス・コジマメさんだけ」
「弾幕ごっこってのは一対一じゃないのか?」
「基本的にはそうですけれど、たまに変則的になることもありますわ。説明は後ほど」
紫が指を弾いて音を鳴らした。すると、柊が見た覚えのある空間の裂け目が――
「……もしかしてこのやたらホラーな中に入るのか?」
「これ以外に幻想郷には行けませんわ。私はこちらに残って博麗大結界の解れを修理しなくてはいけません。あちらでは私の式神に全てを聞いてください。
この中をまっすぐ歩けばそこに式神が控えていますから」
仕方ない、とでも言いたげに柊はため息をつき、そしてウィッチブレードをケースごと月衣にしまおうとしたが、
「ちょっと待った柊さん。幻想郷に着いたら月衣の物品収納機能は使ってはいけません」
その行動をアンゼロットは止めた。
「何でだよ」
「月衣を博麗大結界の常識内に収めさせないためです。使えば使うほど常識に近づいてしまう。しまいには月衣の常識遮断機能も中和されてしまう怖れがあります。ですから月衣は極力抑えるように」
「……わーったよ。手で持てばいいんだろう」
ケースを月衣から引っ張りそして手で抱えた柊は、月衣にしまっていた日用品等を出してウィッチブレードのケースにしまう。そして、空間の裂け目――スキマへと足を踏み入れた。コジマメも柊に続く。
「行ってらっしゃい柊さん」
「応援させていただきますわ」
そして、アンゼロットと紫が二人の背中に言葉を掛けると、スキマは閉じられた。