ブレード



『咆哮えろ轟剣シシオウ・ブレイィィィィィドッ!!
 お前たちはここでデッド・エェェンドッ!!だッ!!』



フルネーム ブレード / ヴァル・ガルドーネ
種族 CAST
性別 MALE
身長 195
所属 アークス
誕生日 A.P.198/10/10
所属Ship Ship3 ソーン
クラスレベル HUNTER
IDネーム ユキヒト
Last Update 2013-08-10 22:38:13 (Sat)

備考


 本名:ヴァル・ガルドーネ。元・軍事連合所属。
その中でも男女問わず屈強なキャストのみで構成されたアリエテ機甲旅団に在籍していた。
だが、軍人らしい規律や命令を重んじる堅物な雰囲気は一切持ち合わせておらず、それよりも自らの直感、その場の勢いを優先させる。
 もっとも、これは所属部隊メンバー全てに共通したものだったらしく、その扱いにくさ故に、
彼の居た部隊は軍事連合上層部の意向で最前線・激戦区送りにされることも少なくなかった。
ただ、とかく補給の滞りがちな最前線において生き延びたのは彼自身や部隊の実力に裏打ちされたもの。
その損耗率の低さから多くの功績を残しており、軍連所属時は「真紅卿(ロッソ・カルディナーレ)」の二つ名で呼ばれた。


 性格は豪放磊落。声もでかいし、力加減がわからない。いわゆる豪快筋肉バカ。彼自身これによって顰蹙を買おうがおかまいなしである。
 しかし、決して悪質な人間ではなく、仲間と認識した相手に対しては絶対の信頼を置き、わが身を投げ打つ覚悟を持つ。
また、口上や決め台詞といったものを好み、タイミングさえあれば大声で述べる。
しかし、彼曰く「一部の層には大ウケ」。さらにその言動から子供達からは好かれる様子。

 "ある事件"を機に軍事連合を離脱、数年の放浪の後アークスへと移り今に至る。


 キャストとして特筆すべき能力はないが、唯一の特徴として彼の最終装甲は「アウレリアン」と呼ばれる特殊装甲で構成されている。
これは表面装甲内部が衝撃を受ける事で瞬時に硬化する液体で満たされた二重装甲、いわゆるリキッド・アーマーの一種である。
これは彼が軍事連合所属当時に「突撃機甲歩兵」の任に就いていた事から高い防御力と軽量である必要性があって装備されたもので、
原生生物による単純な打撃攻撃程度ではビクともしない高い対打撃特性を備えている。
 ただ、この装甲は面打撃や格闘・斬撃には強いものの、瞬間的な一点貫通力を持つ弾丸や粒子ビームにはその性能を発揮できず、
彼の性格や戦闘技術と併せて惑星リリーパの機甲種らが得意とする様な遠距離射撃戦は不得手。
それを克服する為に軍連離脱後、工具店「ゴールドラッシュ」店主でありマイスターであるジェイムズ・ゴールドラッシュの協力を得て、
コンポジットアーマー「ドムス・アウレア」を開発、肩部上面に被せるようにして装着することである程度の対弾性を得た。
 ただしジェイムズの(なかば趣味で)造る他の装備品と同様にその性能は非常に極端且つピーキーなもので、
「ドムス・アウレア」は対弾性は高いもののフォトン(テクニック)攻撃に対しては非常に脆い。
これは通常、アークスが身体表面に薄い膜のようにフォトンを展開して生身でも高い防御力を誇っているのに対し、
運動能力に強い防御性能を持つもののフォトンの表面走査を遮断してしまう素材「アグリジェント」を用いているからであり、
そもそもフォトン適正がアークス入隊基準ギリギリのブレードの能力と相まって、法撃類は放出するのも防御するのも苦手である。

 戦闘はツインダガー分類の物を好み、連続斬撃と前述の防御力を前面に押し出した強襲突貫戦法を得意とするが、
彼曰くもっとも得意なのは「一撃必殺の飛び蹴り」であり、あくまで斬撃は目標を確実に仕留める為の手段らしい。
ただし剣術に関して言えば決して錬度が低いわけではなく、必要とあらば大型の剣を用いての範囲攻撃も行う。
これらもまた「突撃機甲歩兵」として一線を張っていた所以である。



 ある日、いつものごとく彼が颯爽と「ゴールドラッシュ」を訪れると、カウンターの奥にある工房に、鈍く光る巨大な拳を見つける。
聞けば自在槍の新しい可能性を模索していたジェイムズが造り上げた試作型の兵装だと言う。
使用感を試してみてくれという友人の頼みにその鋼鉄の拳を装着するブレード、そこにけたたましい警報が鳴り響く。
どうやら近隣のブロックに本隊とはぐれたダーカーの群れが襲来したらしい。
 すぐさま出撃する為に店を飛び出そうとしたブレードだったが、まだ試作型だった巨大拳は彼の腕をガッチリとホールドし外れない。
まだ試し撃ちもしていない装備では危険だとジェイムズが止めるのも聞かず、巨大拳を装着したままで現場へと到着したブレード。
まだ襲撃されて間がなかったらしく街は大きな被害を免れていた。高低差を利用した得意の飛び蹴りを見舞い、周囲のダーカーを殲滅していく。
そんな中、少し離れた瓦礫の下に一人の少女と仔犬を発見した彼は、囲まれつつもそこに近付こうとする。
しかし、突如として少女のすぐそばに黒い渦が現れ、中からエル・ダガンが発生、彼の射程を超えた位置から少女へとその腕を振り下ろす。
絶体絶命の少女、だが諦められない男が自らの腕を伸ばそうとした瞬間、彼は叫んでいた。

        『届けェェッ!!ロケットォォパァァァァァンチィッ!!』

 試作品に名は無い。だがまるでずっと知っていたかのように。彼の鋼の肉体に秘めた魂が発したその言葉。
その声に応えるように巨大な両拳は彼の腕を離れ、一方は少女と仔犬を護るように大きく掌を開き、
一方はエル・ダガンの腕を弾くどころかその体をへし折り、はるか彼方へと"殴り"飛ばしていた。
 幸いはぐれダーカーは少数だったらしく、その総てを倒しきるのにそう時間はかからなかった。
少女と仔犬を肩に載せ、黒煙立ち上る市街地から救助隊の方へと歩み寄るブレード。
ちらり、とその両拳に視線をやる彼はこう呟く。Good-Job相棒、と。


 後日、ジェイムズがやっとのことで彼の腕から引き離した試作品を完成させ、
その裏側に『Rocket Punch』と刻んだのはまた別のお話。



IMAGE SONG / 遠藤正明 - 情熱ガンガン




























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最終更新:2013年08月10日 22:38