■超侵蝕
ダブルクロスに超侵蝕(Deep Erosion)というDロイスがありましたが、無関係です。
超侵蝕は、割と存在感が薄れてしまった(これはわざとですが)侵蝕率とジャーム化のリスクにハラハラする為の要素です。
◆超侵蝕を使う
超侵蝕は、特技や加護のコストとして支払う事で使用されます。
- ▽特技
- 代償の欄に「○SE」あるいは「nSE」と書かれている特技は、使用に際してコストとしてSEを支払います。
- ○SEの場合、○には数値(大抵1)が入ります。1回使用する毎に、○点だけSEを減らして下さい。
- nSEの場合、セッション中何回その特技を使用したかで代償が異なります。1回目なら1点、2回目なら2点……という風に消費SEを増やして下さい。
- ▽加護
- 加護を使用したら、SEを1点消費します。
- 加護自体は使いきりですので、SEが何点あろうと、使ってしまった加護は(他の加護等で使用回数を回復させない限り)使う事が出来ません。
▼侵蝕率
本システムに「侵蝕率」そのものズバリはありません。
超侵蝕を使わずにいれば(負けて死ぬ事はあっても)、ロイスさえ欠かさなければジャーム化する事はありません。
…が、別にこの世界に「侵蝕率」という概念がないわけではありません(別にルールとして定めていなくても、キャラクターが年をとるのと同じです)。
オーヴァードが身体の損傷を補ったり、超能力を使ったりすれば、その心身は次第にレネゲイドに侵蝕されていきます。
レネゲイドは拠り所とする宿主を護ろうとしますが、力を使いすぎれば何というか「本人成分」の割合が下がりすぎて、宿主が本人である根拠が失われてしまいます。
これを補うのが「ロイス」であり、ロイスとの関係性がいわば外部記憶として機能することで、オーヴァードは独力では不可能なほどの負荷に耐える事が出来るのです。
ルール的にはともかく、それがこの世界の人々の認識です。
※一応書いてみましたが、間違ってるかもしれないので、念のためダブルクロスのルールブックを確認して下さい。
◆超侵蝕許容値(Super Erosion:略号SE)
キャラクターは3点の超侵蝕ポイントを持ってゲームを開始します。
「超侵蝕を持ってる」というとなんかむしろ侵蝕してるっぽく聞こえてしまうので、このポイントを「超侵蝕許容値」と呼びましょう。
超侵蝕許容値が回復する事は基本的にありませんが、上限はありません。
下限は、レギュレーションにより異なります。
▼SE下限レギュレーション
SEの下限には、下記のようなレギュレーション区分があります。
- ○ノーリミットレギュ
- SEを3点もってゲームを開始する。SEに下限がない。
- ○ゼロストップレギュ
- SEを3点もってゲームを開始する。SEの下限は0なので、ロイスを上限(7つ)取得すれば事実上ジャーム化は起こらない。
- ○その他レギュ
- 開始時の点数、あるいは下限はセッション開始時にGMから指示される。
■バックトラック
クライマックスフェイズの最後、エンディングフェイズの前に、バックトラックというイベントが発生します。
SE現在値とロイス数を使って、キャラクターが無事日常に戻ってこれるかどうか判定します。
◆バックトラックの手順
1dを振って、[現在のSE残高+ロイス数]と比較します。
出目がその値よりも大きければ、そのPCはジャーム化し、NPCになってしまいます。
相談して、そのキャラクターに相応しい最期をエンディングで演出してあげてください。
▼バックトラックのボーナス
Eロイス積んでたとか、そういうのにも対応しようと思いますが考え中です。
▼追加振り
もし結果をよしとしない場合には、ダイスを振りなおす事が出来ます。
一回ごとにダイス目を-1(下限はありません。マイナスもありえます)する事が出来ますが、代償として、アフタープレイで配布される経験点が1点ずつ減少してしまいます。
最終更新:2017年08月20日 00:19