雪歩「その手」
執筆開始日時
2012/09/17
概要
「雪歩ちゃんは、まだ帰らないの?」
帰り支度を済ませた小鳥さんが尋ねてきた。
「はい。プロデューサーとミーティングがあって」
「そう。いつも夜遅くまで大変ね。
戸締まり、お願いできる?」
「はい」
「じゃあ鍵。それじゃあお疲れさま」
私が返事をして鍵を受け取ると、ひらひらと手を振りながら小鳥さんが外へと出て行った。
ドアの閉まるところを見届けてから、視線を窓の外へと向ける。
思っていた以上に外は暗い。
もう、秋なのかなぁ。
夏の夜の明るさも、徐々に失われてるみたいだった。
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最終更新:2012年10月08日 15:02