【ミリマスSS】北沢志保「記憶を探して」
執筆開始日時
2017/05/24
概要
オリジナル設定注意報!
\キーンコン カーンコーン/
教室のスピーカーからチャイムの音が鳴り響いて、終わりのHRの始まりを告げる。
いつものように私は自分の席に座り、終わりのHRが始まるのを待つ。
周りの男子は鞄の中に教科書を乱暴につっこみ、HRが終わるとすぐに部活に行けるように準備をしている。
周りの女子は近くの席の子同士で、放課後の買い物の予定をたてている。
そうでない子たちは授業中と変わらない机に突っ伏した姿勢でただこの時間が過ぎるのを待ったり、授業プリントの白紙に向かってペンを走らせたりしている。
私は今日のスケジュールの予定を頭の中で反芻する。今日は確か、可奈と一緒にダンスレッスン。あの子、きちんと振りの予習してきたかしら?なんて少しの心配をする。
授業から解放されて、思い思いの時間に期待を馳せる。それを一旦リセットするように先生が扉を開けて、席を立ち頭を下げる。
そんないつもと変わらない終わりのHR。
でも、今日は少し違った。
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最終更新:2018年01月31日 11:54