奈緒「志保、○○」シリーズ


奈緒「志保、○○」シリーズ


シリーズの概要を必要に応じてお書きください。


1作目:奈緒「志保、風邪ひいてもうた」


執筆開始日時
2015/08/20


概要


小鳥さんが私の脇から体温計を抜き取り、何度か振った。
 その先端をみてたら、何だかあたまがぐわんぐわんしてくる。
 おまけに寒気が、どかんとやって来たわ。
 ……あかん。駄目かも。やっぱ無理して来んで、家で寝とればよかったわ。
「……うーん、八度七分……かなり高いわね。奈緒ちゃん、気分はどう?」
「……阪神が八連敗くらいした時の気分ですわ」
「それはかなりまずい……のよね? とりあえず、氷枕持ってくるわね」
 バタバタと小鳥さんが慌ただしい。
 私はソファに寝転びながらそれを眺めてるけど、何だか分身しとるようにみえてきた。
 音無って名字、なんか忍者の末裔っぽいもんなぁ。
 ……なにをいうてるんや私は。風邪や。すべて風邪が悪いんや。
 いや悪いのは腹出して寝てた私か。
 あかん。何もわからんくなってきた。

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2作目:奈緒「志保、ぱんつがあらへん」


執筆開始日時
2015/08/20


概要


「志保、ぱんつがあらへん」
「は?」

 レッスンを終え、シャワーを浴び終え、更衣室に戻ったところだった。
 隣の奈緒さんが何かごそごそやっている――裸のままだったので上からバスタオルをかけたのだけど、
 作業を止めることはなかった――ので気にはなっていた。

「ぱんつがみつからへんねん」

 着替え諸々が押し込まれたスポーツバッグをひっくり返しながら、奈緒さんが不思議そうな顔で言う。
 色とりどりの飴が幾つも散らばったり、スマホも床に当たって遠くへ滑っていく。
 あーもう壊れたらどうするんですか。
 拾って返してあげる。ありがとう、と関西のイントネーションで返事。どういたしまして。

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3作目:奈緒「志保、チョコミントは歯磨き粉やで?」


執筆開始日時
2015/09/27


概要


「うっわっ! チョコミントなんか頼むんかっ!?」
 夏も終わりに近づいてきたある日。奈緒さんに誘われてアイスクリームを買いに来た。
 何でも最近、駅前においしい露店が出てきているとかで。
 私もシアターに来るときに気になっていたので、ちょうどいい、と足を運んできたわけだ。
 ……で、注文したときに、この言い草だ。

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4作目:奈緒「志保、私、アイドル辞めて実家帰ることにしたわ」


執筆開始日時
2015/10/04


概要


 事務所の応接スペースで、改まって志保に向かい合った。
 ふぅ、と息を吐き、用意していた台詞を丁寧に、感情を込めて口に出す。

「志保、私、アイドル辞めて実家帰ることにしたわ」

 ……いささか唐突やったかもしれへん。
 けれども、志保の背後。
 扉をこっそり開けた所に、焼き鳥みたいにつらなっとる野次馬たちがサムズアップしとる。
 これでよかったってことにしとこ。

 っていうかプロデューサーさん、わざわざドッキリの立て札まで持ってきとるやん。
 『北沢志保リアクションレッスン』なんてタイトルまでついとる。
 あとで志保にキレられてもしらへんで。

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5作目:奈緒「志保、傘があらへん」


執筆開始日時
2017/03/27


概要


「傘があらへん」

隣でぽつりと呟かれた言葉が、水っぽい空気に溶けた。
奈緒さんは掌を上にして、空を見上げている。
視線はさておき、ポーズはついさっき飴をねだられた時そのままだった。
もう一つ飴を載せたら雨は止むだろうか、なんてつまらないことを考える。

レッスン終わりの夕方五時、事務所への帰り道に二人で赤信号に捕まっていた。
三月も終わりだというのに、まだまだ肌寒い。
こんなに寒いと桜の開花に影響があるんじゃないかと思っていたら、やはり平年よりも遅いとニュースでやっていた。
それでも来週には咲くらしいから、桜もなかなか頑張り屋さんなのかもしれない。
まだコタツをしまっていないと自慢げに言う奈緒さんとは大違いだ。 

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6作目:奈緒「志保、コタツはいつでも出せるんやで」


執筆開始日時
2018/01/18


概要


  • ミリマスの横山奈緒と北沢志保メインのSSです。
  • 10年後くらいのお話で、2人がコタツを囲んでお酒を飲んだりします。
  • 志保ハッピーバースデー!

奈緒さんの背中をさすっているときだった。

「昔を思い出すなぁ」

 しみじみとした声。なにがですか、と聞き返すも、返答は便器への盛大な嘔吐。冬の静かな夜、吐瀉物をぶちまける音がトイレに響く。

 ――あぁ、大人ってもうちょっとマシな生き物だと思っていたのになぁ、と一人ごちるも、中々責める気にはなれない。
 吐いている時は本当につらいと聞くし。

 こういう時くらい優しくしよう、という気分になるのは、私が割とお酒を飲むようになったからだろうか。

 手を伸ばし、からからとトイレットペーパーを巻き取る。
 奈緒さんの口を拭って、便器へぽい。
 吐瀉物ごと水を流した。これで3回目だ。つまらないと、いいけど。

「……だいぶ、楽になったわ」

 奈緒さんの顔は棺桶から這い出てきたみたいに真っ白だ。
 長い髪をそのまま後ろに流しているから、古典的な幽霊にもみえる。
 とはいえ、これでも顔色はずいぶんマシになった。

「そうですか。その言葉、もう四回くらい聞いてますけど」
「徐々にな、よくなっているねん」

 そうかもしれない。
 げーしそう、
 吐きたい、
 もうアルコールは飲まへん、
 3つの言葉しか喋れなくなっていたのだから、状況は好転しつつある。
 タクシーに乗っているときは、もう、色々と凄かったので。 ]

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最終更新:2018年01月20日 22:21
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