S88(バス)
メルクリン社が開発した
バス規格。主に在線検知等に用いられることから、
フィードバック・バスとされている。S88という名称は、このバスを搭載した「S88デコーダ」という商品名から来ているが、Sはシリアルの略、88は製品番号6088から来ているが、接続数を表しているのとも思われる。
名称のとおりシリアル通信により検知情報をコマンドステーション側に送るためのバスで、
MMの時代に使われていた。
mfxの時代になり、双方向通信がサポートされたこともあって、現行のコマンドステーションである
セントラル・ステーションにはこのバスコネクタが搭載されなかったことから、過去の規格とされるという危惧もあったが、最近セントラル・ステーションがアップグレードされ、S88コネクタが搭載されるに至ったので、今後も当分の間は現役バスとして活用されることになるだろう。
Intellibox他の
Uhlenbrock社製品がS88バスコネクタを持つ他、Viessmann社にもこのバスにより在線検知情報を送信する製品があり(S88デコーダ互換と呼ばれる)、現在も(少なくとも欧州では)フィードバック・バスの標準的地位にあると言える。
最終更新:2007年06月22日 09:28