参考文献の引用番号(文中の上付き文字「(1」とか)の変更方法について説明します.
デフォルトでの引用番号は文中でも参考文献の項目でも[1]といった形になっていますが,それを上付きの片カッコに変更する方法を述べます.
他の記号に変更する方法も同じようにできますので,そのあたりは各人でがんばってみてください.

1.文中の記号を変更する

文中の記号は「\cite」というコマンドを使って引用します.
そのため,変更するのは「\cite」です.

まず,プリアンブルの「\makeatletter」と「\makeatother」の間に,下のように入力します.
\renewcommand{\@cite}[1]{\textsuperscript{#1)}}
ここでは,「\renewcommand」というコマンドを使って,「\cite」を定義しなおしているのです.
一番最後の「\textsuperscript{#1)}」の部分が上付き文字(superscript)の片括弧「1)」を表しています.
なので,他の表示方法が良い場合はこの部分を書き直してください.
また,「#」を消してしまうと,全部の数字が「1」になってしまうので,注意してください.

2.参考文献の項目の記号の変更

文章の最後につける参考文献の部分の表示の変更方法です.
これは「\biblabel」というコマンドを変更します.
1.と同じで,プリアンブルの「\makeatletter」と「\makeatother」の間に記入してください.
\renewcommand{\@biblabel}[1]{#1)}
上をそのまま記入すると,参考文献欄では「1)」というように表示されるようになります.
もし両カッコにしたいという場合は最後の「{#1)}」の部分を「{(#1)}」に変更すればOKです.

3.例

こんな感じになります.
上の図には番号が見やすいように赤い枠をペインタでつけました.
通常はこういった枠はつきませんが,工夫するとこういったようにもできます.
具体的には丸囲み文字を四角に変更して色をつけるという作業になります.

上の図には参考文献(thebibliography)の文字サイズ,行間の変更が適応されていますので,参考文献の文字サイズや行間はデフォルトのものとは異なります.

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最終更新:2009年02月18日 18:28
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