バスの定員は、座席数と立席数の合計によって決まります。
今回例に挙げたLKG-NR280Hは、2011年1月に発表したStartlineシリーズの最新型です。
全長10500mmの短尺で、前後のオーバーハングが長い為ホイールベースが短く4550mmと
なっているのが特徴です。
さて、座席数と立席数についてですが、座席数についてはただ数を数えるだけなので簡単です。
それに対して立席数の計算は以下のように行いました。
座席面積と座席前端から250mmを除いた床面積(5.63㎡)を、一人当たりの床面積(0.14㎡)で割る。※1
5.63㎡÷0.14㎡=40.214...=40人
よって総定員は、
32+40=72人となります。
下の図でピンクに塗られた部分が、立席数の計算に入る床面です。
一般的に座席を削れば床面積は広がりますが、総定員に対する座席の割合が1/3以上と決まっている為
安易に座席数を減らすわけにはいきません。
さて、今回は床面積から定員を計算するということをやってきたわけですが、実はこれ以外にも定員を
大きく左右する要素があります。それは、重量です。
そして、それは床面積よりもさらにシビアな問題となりました。
重量についての詳しい事は、次回に説明します。
補足
※1 但し、通路幅550mm未満或いは有効車内高1900mm未満の箇所は除く
最終更新:2011年06月22日 01:09