戸棚の中の骸骨



黒木源造(くろき げんぞう)

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,学恋,学恋2,最終,極,鳴七,稲in
  • 二つ名:黒い猟奇
  • 種族:人間
  • 年齢/誕生日:39歳/11月2日
  • 職業:鳴神学園高校 体育教師
  • 身長/体重:187cm/98kg
  • 好きな食べ物:極秘
  • 関連人物:細田友晴《知人》,白井伝三郎,深尾華穂子《仕事》
  • 関連用語:七人目,カニバリズム,旧校舎,宿直室,闇,座敷童子


概要

 「七不思議の集会」当日に「宿直」を担当していた教師であり、反応からわかる通りに細田さんとは顔馴染みでもある。
 かなり体格の良い先生で、体育教師かと思われるが担当教科は不明である。
 六人目が語り終え、未だ七人目も現れない集会に突如として現れる。

 最終下校時刻などとっくに無視した七不思議の集会に彼が取る対応は二分される。
 あっさり追い返すか、乗り気になって自分も一席ぶつかという、極端な違いである。
 だが、何かを隠していると言う一点では共通している。

 後続の「アパシー・シリーズ」におけるキャラクター性としては、危険な体育教師という体で固まっていることが多い。
 ただ同時に、黒という色に象徴される善悪底知れないイメージが盛り込まれることもある。

学怖

 福沢七話、細田七話に登場。
 こちらでは「黒木先生」名義。

 福沢七話「突如現れた意外な七人目」。
 「逆殺人クラブ」の項も参照のこと。

 新聞部部室に現れるや二の口告げず「帰れ」の一言一辺倒で反論さえ許さず、強い態度を取って集会出席者一同を帰宅させる。
 高圧的に見えて教師としては常識的対応を取ったとも思われるが、そこには裏があった。
 実は黒木先生は「満月」になると人を無性に殺したくなる殺人鬼で、本当の「七人目」は既に自分の手にかかり殺されたのだと、妙に説明口調な独り言で語ってくれるのだ。

 微妙に表現をぼかされ断言できないが「七人目」の死体を使って黒木先生は、遅めのディナーを味わおうとしているようだ。
 要は彼、「カニバリズム」を習慣とするシリアルキラーであるようだ。
 「宿直室」の設備程度で人間丸ひとり分を処理しきれるかは不明だが、屠殺場のごとく惨状になるだろうから人目を避けたいのも当然である。

 細田七話「旧校舎の壁に隠された秘密」。
 宿直の見回りをするほど遅い時刻、それも「旧校舎」と言う立ち入り禁止の場所と言う、輪にかけて規則を破った状況で出くわすことになる。
 が、一転してこちらでは物わかりのいい先生で通してくれる。
 拳骨上等な状況で笑って小突くだけで済ませてくれる上に自分自身も「七人目」に代わり、怖い話を語ってくれるのだからサービス満点である。

 そんな黒木先生の語る話は旧校舎が見つめてきた凄惨な「戦争」の光景、今は壁の向こうで眠っている霊たちの物語である。
 防空壕の内と外で憎しみを抱えて焼け死んだ生徒たちの話、爆弾の直撃を受けて生き埋めにされた大勢の人の話、妹の後を追った哀れなひとりぼっちの少年の話と、いずれも劣らぬ強烈な話である。

 先生自体も戦時中の光景をフラッシュバックしたのかタイムスリップしたのかは不明だが生徒時代に追体験した経験があると語ることもあり、真に迫っている。
 が、素直に七不思議の記事を許してくれないのがこのゲームである。
 「チェーンソー」装備に代表される細田の暴走が主人公を阻む。
 そして、黒木先生は壁の向こうを人目に触れさせまいと……。

 そしてたとえ断ったとしても闇に潜む何か得体のしれない邪悪な存在と言う正体が語られる。アフターサービスも万全である。


アパシー・シリーズ

 『新生』以前までは一貫して「カニバリズム」を嗜む殺人教師として設定されていた。
 その当時に掲載されていた「好きな食べ物:極秘」の指し示すものについてはここで語るまでもないだろう。

 シリーズ始動に伴って下の名前「源造」が明らか(設定)とされている。
 容姿もそれに見合った猛々しく厳ついもので、常にジャージを着用している。
 『鳴七』以後は『学怖(S)』の物分かりのよく、ノリのいい先生という風聞も加わっているが、見かけどおり生徒に対しても高圧的で暴力さえ辞さないと言う、体育教師の負の側面が強調されていることにも変わりはない。

 生徒からは白井先生と合わせ「ブラック&ホワイト」と言う肩書きで鳴神の嫌な意味での名物教師となっており、非常に恐れられているようだ。

 設定はその都度変転するのだが、そんな黒木先生にはきな臭い噂ばかりが流れている。宿直室に泊まり込んでなぜか帰宅しようとしないとか、再婚を繰り返しているとか、シンババと濡れ場を演じたとか……。

AMC1

 シリーズ始動後の初出演作ということもあって、あまり一般生徒は出会いたくない類であることが人相を見た瞬間にわかる。
 人気のないところで単身出会ったら即アウト、なんらかの秘密を抱えている、年季の入った殺人鬼ということもあってレギュラー陣でも喰える時があるなど、出番こそ少ないものの強キャラであることは否めない。
 なににせよわかりやすい危険人物であるという、シリーズ中のキャラ付けをここで果たしたことになるのだろう。

 「本編」ルート、「付き添い」ルート、「新語り部集結」ルート、「人間狩りルート」に登場。

 「本編」ルート。
 すべての分岐シナリオの起点となるルートである。
 人の目がある場所とはいえ、たとえ横暴に見えるとしても、仮にも教師である以上、生徒は彼の押しにはまず敵わない。
 ノリと勢いで叫んだ倉田恵美に応じて現れ、坂上くんを連行しようとし、生徒の取り分を白井先生と並んで相談したあげく「半分ずつ」という結論に達して納得し合うなど、実にコミカルな寸劇を繰り広げる。

 あなたがもしこのシナリオがシリーズにおける初プレイだとしても、黒木先生にはきっとなにかあるなと察せられるだろう。
 実像はやはり異名の通り「ブラック」にもほどがあるのだが。
 しかし、彼自身はこの後「殺人クラブ」の怒涛の勢いに打ち負かされてしまうのでこのパートではやはり顔見せである。

 「付き添い」ルート。
 ギャグ補正を抜きにした、最も殺人鬼の脅威が色濃いルートである。
 というわけで、殺人クラブとは無関係に食人鬼をやっているこの殺人先生も立派に脅威をやっているということになる。
 殺人集団に追われて宿直室に逃げ込んだ倉田恵美を迎え入れるが、「食材が足りなくて困っていた」の一言だけでその後彼女が辿った運命を察するのは簡単だろう。

 「新語り部集結」ルート。
 日野貞夫が用意した「語り部」たちに対抗すべくノリと勢いで倉田恵美がその辺から集めてきた語り部の一人。
 「壁に埋まっているもの」と「窓の先の満月」という二種類の怖い話を語ってくれる。学園に長くいるだけに私たちの知らない怖い話を知っているはず、という倉田さんの見込み通り流石の貫禄を見せた。
 なお話の後は決まって宿直室に来るよう誘ってくる。

 また新語り部の一人「飴玉婆さん」が一同に飴玉を振る舞う展開の際、原材料をネタばらしして新聞部室は阿鼻叫喚となるが、黒木先生だけは一人納得した様子で飴玉を味わっていた。

 このルートの結末の一つに黒木先生がピックアップされるものも存在する。そこでは上記の言動を裏付ける黒木先生の正体がはっきりと語られる。

 「人間狩り」ルート。


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学恋

 黒木ルート(坂上倉田)に登場。


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学恋2

 風間編夜イベント「VSボッヘリト」に登場。


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最終版

 「教師編」に登場。
 スキンヘッドに黒スーツと言うどっからどうみても教師には、と言うより堅気の人には見えない人が演じている。
 そのため一枚絵はもちろんのこと、立ち絵からして迫力がある。
 旧校舎へ見回りに向かった「岡辺芳郎」一行に気を付けるよう声がけをしており、この際の反応から教師間の力関係をなんとなくうかがわせる。当然というべきか、黒木先生は新任の岡部先生は元より中堅クラスと思しき教師三人にも畏怖されていた。

 そんなわけで黒木先生の出番は展開によってはそれきりなのだが、再び姿を現すこともある。
 先輩教師たちからのトンデモなカミングアウトを受けて、対抗(?)した岡部先生は負けじと自らも秘密を告白するのだが、その際に完全に苦し紛れで取ったはずの「『花壇』の土を掘り返す」という行動がドンピシャで食人鬼の逆鱗に触れてしまう。

 なお、この話をしてくれる新堂さんから実は別に目撃者がいたなどという話題は出ていない。
 そのため、信憑性で言うなら薄いを通り越してゼロと言い切っていいはずである。
 けれど黒木源造がこれくらいのしてもおかしくはないと周囲から思われていることは、新堂さんの口ぶりからすればきっと確かなのだろう。また、岡部先生以下四名が旧校舎で行方不明になったこと自体は事実であるらしい。

月下美人

 「蝶の道」に登場。
 「真鍋ライカ」さんのフェロモンに中てられたか、錯乱してヤバい目をして荒井さんに迫る「中村晃久」が起こした騒ぎを察知して彼のことを鎮圧……というかボッコボコにしてくれる。
 今回の話では白井先生とは違い、グラフィックなどはない端役での出演だが、この手の場面で最も頼りになり暴力に全く躊躇のない体育教師といわれれば納得の選出かも知れない。

 「人肉食堂」に登場。
 都市伝説探訪の一環として夜の街に繰り出して、変わった食材の店を探していた「富樫黎雄」の前に現れ、素養を感じて呼びとめる。アングラ繋がりということで主人公の店とも縁を持っているようだ。
 「人肉食堂」本編から三十年後の時間軸からの出演ということで本人は老境に入っており、シルエットも腰が曲がったデザインである。ただし、殺人鬼兼食人鬼としての気迫はいまなお現役ということもあって健在である。
 後学の機会に恵まれるか、身をもって教えられるかどうかはあなたの好奇心にかかっているかもしれない。

鳴七

 「禁じられたトイレ」、「黒木先生」ほか多数のシナリオに登場。
 体育教師らしく、鳴神学園の校章が入った学校指定のジャージを羽織っている。
 例のごとく鳴神学園が誇る(嫌な意味での)名物教師のひとりで、常人ならまず死んでるだろ!? といった仕打ちを話の中で受けてもケロリと生き延びている人外じみた御仁である。実際にその正体が人外であると明かされることもままある。

 荒事の際には駆けつけて対処に当たったり、コワモテな顔立ちを活かして生徒を一喝したりと、役割上生徒たちからは恐れられ遠ざけられている風潮がある。
 ただし、基本的には教師の立場から接して正論で押してくるため、案外文句を付けづらいところもある。

 そんな黒木先生も普通の人間だった時期があったようで、過去のエピソードでは熱血教師として凶悪無比な不良を更生させようとしたが、手ひどい裏切りを受けたあげくに現状の学園に住まう魔物的な存在へと落ち着いてしまった(のかもしれない)。
 その辺は過去のエピソードで生徒との恋愛沙汰や悲惨なすれ違いを挟んで人格者に落ち着いた「植野裕樹」先生と、相反しつつも共通するところがある。数年間という単位でなく十年単位で学園に籍を置く先生たちは、生徒の比ではない遍歴を経るのだ。


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 「禁じられたトイレ」。
 「小野寺先生」の要素・エピソードを踏襲している。
 「鳴神学園」の不良の歴史の中でも屈指の危険性を持つことから十字架ブラザーズと呼ばれ伝説化していた「有馬健一健二」兄弟が在学中、熱心に指導に当たっていた。
 当時の黒木先生は普通の正義感あふれる教師であり、先生の熱い説得に絆されて有馬兄弟も心を改めたかと思いきや……。

 兄弟の改心は黒木先生の油断を誘うための見せかけであり、先生は兄弟のふたつ名にもある通りにトイレの壁に釘で磔にするという所業の犠牲者になってしまう。


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 「黒木先生」。
 基本的に『学怖(S)』版とシナリオに相違はない。


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 「呪われたロッカー」。
 倉田さんは「瀬戸裕子」さんの話をしていただけなのに、聞いていた坂上くんが原因不明のうちに怪死してしまう。
 すると不可解な現場を検証すべく黒木先生が聴取に訪れるのだが、瀬戸さんの名前が出た途端に黒木先生はなぜか血相を変えた。
 そして、その場に居合わせた「朝比奈慎也」部長以下新聞部員たちに口止めした上でその場から追い出す。

 坂上くんが追体験した何者かの視点によると、黒木先生は瀬戸さんの存命中に指導に当たっていたと考えられる。
 もっと言えば黒木先生は瀬戸さんに懸想しておりそれを拒絶した彼女を逆恨みから殺したと考えられるが、真相は不明である。

 「死を招くベッド」。
 「戸部」のエピソードを踏襲している。
 戸部さん同様に徐々に近づいてくる看護師の幽霊に脅かされる恐怖の一夜を過ごす流れになるが、人面蜘蛛や「ノコちゃん」にまで話が発展することはなくシンプルな構成にまとめられている。
 また、戸部さん同様に態度は悪いものの、あちらよりははるかに胆力がある。それに加えて脳筋かと思いきや学園で修羅場をくぐった経験があるためか、要所で藤村さんのことを焦らせたり一本取ったりといったツワモノっぷりを発揮する。

 その上、無事(?)「死を招くベッド」の呪いが成就して凍死という最期が語られた直後に黒木先生本人が現れ、新聞部の部室のドアを叩いて一堂に帰宅を促すだなんて元気な姿を見せてくれるということもある。この場合は一度死んだ黒木先生が復活したのか、それとも倉田さんが藤村さん経由でつかんだ噂はガセに過ぎなかったのかは不明である。

 「イケメンマスク」。
 三年H組の体育の授業を担当しているようだ。

 この話は風間さんの語りであるうえ、スポットの当たる綾小路のキャラ付けがかなり歪められていることなどから信憑性が薄いものであるということは言及しておく。
 風間さんを宿直室に呼び出し彼に襲い掛かるが、実はこの黒木先生の正体は風間に成り代わりたかった綾小路(仮)である。巨漢である黒木の力を使って無理矢理風間の能力を奪おうとするが、マスクの制約に反し、なんとも痛々しい悲惨な末路を辿ることになる。
 なお、(話中の)本物の黒木先生は縛られたことにも気がつかずに眠りこけていたというのだから流石といったところである。


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 「殺人クラブ」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「黒木源造」はその中のひとりであり、「剣道場」にいる。


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稲in



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最終更新:2024年03月09日 16:56