メディアファージ事業部 ブログより引用
http://blog.crypton.co.jp/mp/
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/vocaloid2_cv02_4.html#comments
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/2_3.html
http://blog.crypton.co.jp/mp/
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/vocaloid2_cv02_4.html#comments
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/12/2_3.html
こんばんは、クリプトン伊藤です。「みくみく~」のJASRAC登録の波紋が拡がってきましたので、説明責任を果たさせていただきます。
まず、私がこの事実を確認したのは、12/17(月)の午後、CloseBox and OpenPodからの記事でした。直ぐにドワンゴ・ミュージックパブリッシングという会社の連絡先を調べ、電話しましたが、担当者が不在のため折り返しの電話を待ちました。夕方5時半過ぎに連絡を戴きましたので、この件について説明を求めました。「何故JASRACに登録する必要があったんですか?」と。また、「アーティスト:初音ミク」という表記についての事前の相談はありませんでしたので、それに対する抗議です。
「初音ミク」という1つの音楽ソフトを通じて、才能あるクリエイターに正当な注目が集まることは大変喜ばしいことです。その様なクリエイターが多く育って、そして正当な対価を得られるようになることが、次のクリエイションを産むためには必ず必要です。しかし、現状の著作物利用料の分配の仕組みは、JASRACなどの仲介を得てはじめて実現するようです。例えばカラオケで「みくみく~」が配信されてますが、どれだけ歌われようが、JASRACなどの管理がなければ悲しいかな分配ゼロです。CGMの「入り口」として「ピアプロ」サイトを構築してますが、どうやら「出口」もしっかり用意せねばならない気がしてきました。
今回の件は、ドワンゴ社とも話し合う余地がありますので、弊社としても出来るだけ頑張ってみます。
投稿者 itoh : 2007年12月19日 00:46
※「CloseBox and OpenPodからの記事」とは下記のサイトと思われる。
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2007/12/jasrac_3adb.html
http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2007/12/jasrac_3adb.html
クリプトン伊藤です。
ご意見ありがとうございます!
2007年12月19日 10:14のAnonymousさま
著作権のことはあまり分かりませんが、JASRACでは無くてe-Licenseなど、他の管理 団体とかでも配分ゼロになるんでしょうか…。
多分JASRACより融通がきくはず、です。現在調査中。。。
2007年12月19日 11:03のやぱぱさま
初音ミクはDTMソフトで楽器であるのか 初音ミクの表記しなければ楽器と同じ扱い なので問題なかったのか
『初音ミク』は、弊社でバーチャル・インスツルメントと呼んでいる"パソコンにインストールして使う仮想の楽器"製品の1つです。なので軸足は「楽器」と言えます。しかし、製品の性格上、どうしても仮想人格(?)が伴いますので、キャラクタとしての側面も出てきます。よって、通常のバーチャル・インスツルメント製品とは使用許諾契約内容を変えて提供させていただいております。それにより「初音ミク」という名称を商用で利用したい場合には、事前の許諾を得るというルールとなっております。
2007年12月19日 11:28の沈黙の青さま
JASRACが 【「みっくみく」という単語は歌詞の引用である。みっくみくという単語を載せたら金払え】 【貴社の登録は「初音ミク」だが、「みっくみく」は登録してませんね?】 みたいな言いがかりが来そうで怖いです…
・・・その様なことが起きないように、調整する役割が弊社にあるということ自覚しております。折角起こったネットのムーブメントを鎮めることは、D社にとってもお得じゃないことは分かるはずですので。少々お時間ください。
また連絡します。
投稿者 itoh : 2007年12月19日 13:00
クリプトン伊藤です。
スミマセン、手短にコメントです。
2007年12月19日 20:50のAnonymousさま
ニコニコニュースのコメントを読みましたが、 クリプトン社様及びクリプトン社様指定の権利処理業務の委託会社に確認を行い、 了解を得た上で登録を行いました。 とあり、上記の伊藤社長様のコメントと矛盾が発生するように思われますが、 ドワンゴ側からこの様な連絡はあったのでしょうか。
「みくみく~」はika_mo氏の作品なので、ika_mo氏の了承さえ得れば、JASRAC登録が可能です。弊社にはそれをとがめる権利はありません。
しかし、アーティスト名に「初音ミク」を使って良いか?という許諾は、JASRAC登録前に別途にクリアしなければならない事です。D社からも、仲介業者からも、その様な許諾確認はありませんでした。また、その様な要請があった場合、弊社が許諾することは無かったでしょう。
また連絡します。
投稿者 itoh : 2007年12月20日 00:53
2007年 12月 21日
着うた配信の経緯
こんばんは、クリプトン伊藤です。ドワンゴ社着うたサイトにて、クリエイター様の許諾を得ずに着うた配信が行われているという件で、弊社の見解を示します。この業界では口頭での許諾でスタートし、契約書は後で取り交わすというのが通例ということらしく、とりあえずドワンゴ社はクリエイター様にダイレクトに連絡を取って、配信OKの確約を集めていた様でした。その上で弊社に着うた独占配信の許諾を迫るわけです。しかし弊社は一社に配信を独占させるということは好ましくないと思っており、この交渉は暫く平行線をたどります。ほどなくして、弊社とドワンゴ社との間に仲介業者が一社入ります。この仲介業者を立てたのは弊社の意志です。それは、製品の開発などで業務負荷が増しておりましたので、ライセンス業務に実績がある会社を間に立てることで独占などの文言を外し、業務を速やかに行うためでした。しかし、間に一社入ることでむしろ契約が煩雑になってしまいました。一方、ドワンゴ社は既に口頭ベースの許諾で楽曲の配信を開始してしまっていたので、結果クリエイター様との契約が延び延びになってしまいました。これは、事務手続きを円滑に管理できなかった弊社にも落ち度があると思います。また業界の慣例に慣れていないことも原因でした(まず契約を交わした後にビジネスを始めるというのが普通と思ってました)。クリエイターの皆様には大変な不安と混乱を与えてしまい大変申し訳ございませんでした。今後は体勢を改めるとともに、クリエイター様には速やかに連絡を取り契約を済まさせていただきます。なお、弊社が行う契約は、着うた配信に限定したものであり、JASRAC等の登録は断じて行いません。従いまして、契約した楽曲がネットで自由に聞けなくなる等の不都合は起こりませんのでご安心ください。
また本日ドワンゴ様と協議いたしました。「みくみく~」をJASRAC登録に際してアーティスト名に「初音ミク」を使用したことについては、正式に謝罪いただきました。またアーティスト名を楽曲制作者である「ika_mo」氏名義に切り替える変更手続きをしていただくことで調整中です。
何かとお騒がせさせてしまって、大変申し訳ございませんが、何とか踏ん張って参りますので、変わらぬご支援宜しくお願いいたします。
投稿者 kim : 01:29 | コメント (0) | トラックバック (0)
投稿者署名が伊藤氏では無いけれど、新規の記事として現状報告が出たので転記。
オリジナルをそのまま転載の為、改行無いのは勘弁。
オリジナルをそのまま転載の為、改行無いのは勘弁。
2007年 12月 21日
着うた配信の経緯(2)
クリプトン伊藤です。
今朝未明に公開させていただきました私のブログエントリに対する反論が、ドワンゴ社より発表されましたので、それに対する見解を述べさせていただきます。
『独占云々といった話は一切行われておりません。これを受け、ドワンゴ社は、各権利者様にコンタクトを開始しました。』
現に弊社並びに仲介業者を押し切ってスタートしたのが下記のプレスリリースです。ご覧の通り"独占"の文字が並んでますが、弊社では同意しておりません。この配信がスタートした直後、ドワンゴ社にはクレームを入れております。 >http://info.dwango.co.jp/pdf/news/service/2007/071126.pdf
『当社としては、クリプトン社側で原盤権の管理を行うとの決定をされた以上、当社及び権利者の皆さんの納得の行く説明を早急に行っていただきたいと考えます。』
先のブログエントリにも書きました通り、事務手続きが円滑に行われなかったこと、権利者の皆様に対して大変申し訳なく思っております。権利者の皆様には本日中に連絡を差し上げたうえ、速やかに契約手続きさせていただきたく存じます。
なお、ドワンゴ社におかれましては、口頭の承諾で受け契約は後で、という業界のルールが、一般の方も多いクリエイターの意識とはズレがあるということをご認識いただき、今後は弊社側できちんと書面での確約が取れてから配信に移すということを守っていただきたくお願いします。
『以上の経緯により、当該楽曲につき、クリプトン社サイドが当社がJASRAC信託を行うことを知らなかったということはありえませんし、当初はクリプトンサイドがJASRAC信託を行う意向を有しておりました。』
これは全くの誤解です。クリプトンサイド={弊社, 仲介業者}ということを指していると思いますが、まず弊社自身がJASRAC登録を行うということは「あり得ない」です。権力に迎合する姿勢は弊社のポリシーに合いませんし、そんなことをすればどんな混乱が待っているか良く理解しています。次に仲介業者、この会社は"音楽出版"業も行っておりますので所謂"業界"の会社です。昨日ドワンゴ・ミュージックパブリッシング社の責任者様と電話でお話させていただいた折、"業界で管理と言えばJASRAC登録を指すのは当たり前"という見解を示されておりました。今朝、仲介業者の担当者様とも再度確認いたしましたが、やはり"楽曲の管理はするとは言ったが、JASRAC登録するとは言っていない"とのことでした。大変な誤解です。また曖昧なやり取りで一方的に自己解釈したことを、公式のブログでコメントするのは如何なものかと思います。
今回の問題、"業界"という暗黙のルールの上でやりとりされたがために、お互いの認識が噛み合わなかったことは改善点として認識せねばなりません。また弊社及び仲介業者様の事務手続きが円滑に行われていなかったことは事実として厳重に受け止め、弊社及び仲介業者様で協議の上改善を進めて参ります。
いろいろ見苦しいやり取りをしてしまったことは、大変恥ずかしく、弊社のお客さま、ネットの皆様には大変に申し訳なく思っております。しかし、これで問題の根幹が見えて参りましたので、あとは各社協議の上しっかりとしたビジネスを構築できるように努力していきたいと思います。なお、ネガティブな話ばかりが先行しておりますが、共にCGMを志向する会社として、ドワンゴ社とは昨日の打ち合わせでもポジティブな意見交換・議論もさせていただきました。両社ともがニコニコできるような仕組みが築けたらと願っております。
それでは実務に戻ります!今後とも宜しくお願いいたします。
投稿者 kim : 11:49 | コメント (0) | トラックバック(0)
こんばんは、クリプトン伊藤です。
先ほどドワンゴ社の意見の続編が出たので私の意見述べさせていただきたいのですが、新エントリに書くと目立つのと、だんだん反論するのに疲れてきましたので、このコメント欄にて手短に意見述べさせていただきます。
『1.「独占」に関する当社の見解』について
仲介業者担当者様が言うには、"最初は誰も配信してないので、30日くらいその状態が続くなら独占みたいなものですよね"的なやりとりはあったということ。とにかく全てが口頭のやりとりでドキュメントも無くいい加減です。
『3.「着うた無断配信」との主張に関する当社の見解』
何か勘違いされているようです。ドワンゴ社と仲介業者間にあるのは音楽出版権か何かの契約かと思います。しかし、「初音ミク」の名称、キャラクタを商用で用いるためには弊社からの事前の許諾契約が必要です。その許諾契約が済まないうちはキャラクタを使用してはいけないのに、事前の連絡もそこそこに唐突に配信をスタートさせ、その一方で未だクリエイター様との契約が済んでいないという弊社サイドの不手際を責めています。
先ほどもドワンゴ・ミュージックパブリッシング社の責任者と電話でお話しました。ブログで言い合っているにも関らず、案外電話でもやりとりしてます。いい加減もう泥仕合は止めて建設モードに入れるよう週末にでもまた電話してみたいと思ってます。
投稿者 itoh : 2007年12月22日 00:00