―希望崎学園~部室煉午後3時―
Dange-rouCROSSOVER~♪
Dange-rouCROSSOVER~♪フフフンフフフーOLE!!
Dange-rouCROSSOVER~♪フフフンフフフーOLE!!
日差し明るい健康的な部室に少女の鼻歌が広がる。
ここは希望崎学園フォーク・ソング部。
生き馬の目を抜く希望崎部活連の中でも弱小も弱小、去年上級生が卒業した後、
部員は僅か2名しかいない。いつ生徒会の『オトリツブシ』の沙汰や、部費確保
目当ての他部からの襲撃で廃部の憂き目にあっても可笑しくないところだが、
不思議なことに平穏な日々を甘受していた。平和!とても不思議!
そして少女は今、彼女の日課としてその平和要因にハタキを掛けていた。
ここは希望崎学園フォーク・ソング部。
生き馬の目を抜く希望崎部活連の中でも弱小も弱小、去年上級生が卒業した後、
部員は僅か2名しかいない。いつ生徒会の『オトリツブシ』の沙汰や、部費確保
目当ての他部からの襲撃で廃部の憂き目にあっても可笑しくないところだが、
不思議なことに平穏な日々を甘受していた。平和!とても不思議!
そして少女は今、彼女の日課としてその平和要因にハタキを掛けていた。
通称『荒ぶるのもじの像』。
台座にのったそれは、黒のハイレグスーツに奇妙なアキカン帽子を被った
160cm程度の小柄な少女の等身大像。
見た目だけでなく肌触りも妙に滑らかにできており、材質は完全不明とい
う謎の像だ。この話はその少女・阿野次のもじと「学園の英雄」大銀河超一郎の
-キー-
出会いと
―キィィィー―
努力・友情・勝利の「効果☆制勝」(テーマソング)制作にまつわる逸話を
――――キュイイィィィィィィッィィィン―――
語る予定だったが
――――カッ―――
160cm程度の小柄な少女の等身大像。
見た目だけでなく肌触りも妙に滑らかにできており、材質は完全不明とい
う謎の像だ。この話はその少女・阿野次のもじと「学園の英雄」大銀河超一郎の
-キー-
出会いと
―キィィィー―
努力・友情・勝利の「効果☆制勝」(テーマソング)制作にまつわる逸話を
――――キュイイィィィィィィッィィィン―――
語る予定だったが
――――カッ―――
『 ☆ ☆ ☆ D ・ P ☆ ☆ 戦 ・ 略 ☆ ☆ ☆ 』
それは見事な横やりを喰らって中座することになった。
ちゅどーーん☆と派手な効果音を上げつつ現世に降臨した一柱、アンゴラモア
大王の存在によって。
ちゅどーーん☆と派手な効果音を上げつつ現世に降臨した一柱、アンゴラモア
大王の存在によって。
『…まったく「真野」め、厄介な仕事押しつけおって。実に忌々しい。…ん』
『予備のほうに落ちたか』
『予備のほうに落ちたか』
頭をふりつつ自身の姿を確認する降臨者。何という面妖な光景であろうか
少女の像が動き出している。
『…で貴様らは何者だ?』
少女の像が動き出している。
『…で貴様らは何者だ?』
それが2年ぶりに現世に帰還したアキカーンXと少女たちの出会いであった。
◆◆
「わわわ、予言詩にある通り『アンゴラモア大王様』がのもじ像に降臨されたーへへー」
「うそーーー。のもじ先輩の冗談だと思ってたのに、アイエエエエエエエエ」
『…落ち付け!!!モブども(凛ッ)!』
「動いてるッ。スゴイ動いてるッ」
「中にああ中に何か入ってるわぁ、圧迫よぉ、こうなればもう圧迫祭開催よォ」
「わわわ、予言詩にある通り『アンゴラモア大王様』がのもじ像に降臨されたーへへー」
「うそーーー。のもじ先輩の冗談だと思ってたのに、アイエエエエエエエエ」
『…落ち付け!!!モブども(凛ッ)!』
「動いてるッ。スゴイ動いてるッ」
「中にああ中に何か入ってるわぁ、圧迫よぉ、こうなればもう圧迫祭開催よォ」
『…ハイ、フォーク(ソング部で)でドン。』
青筋立てた、アキカーンXの決断的裁量が下る。
青筋立てた、アキカーンXの決断的裁量が下る。
―10分後―
部室には机上に居高々と鎮座する女王様と床に正座させられ平伏させられる
少女2名の姿があった。
『では改め、名と階級を述べろ』
「私は英子です。のもじ先輩と同じフォークソング部の2年後輩に当たります。」
「あ、同じく四囲美です。よろしくお願いします女王様(ドキドキ)」
少女2名の姿があった。
『では改め、名と階級を述べろ』
「私は英子です。のもじ先輩と同じフォークソング部の2年後輩に当たります。」
「あ、同じく四囲美です。よろしくお願いします女王様(ドキドキ)」
『Bはどうした。ふむトリップしてからまるっと2年か。で、わらわの居ない
2年間にあのでこ娘はこの学園は卒業。どこぞでふらふらしておると…。
まあ誤差の範疇と言えば誤差の範疇といえるが…』
2年間にあのでこ娘はこの学園は卒業。どこぞでふらふらしておると…。
まあ誤差の範疇と言えば誤差の範疇といえるが…』
説明しよう!女王ことアキカンXはアキカン型宇宙人である。かつて宇宙事故で
己の身体の大部分を失った彼女は以降”阿野次のもじ”と精神リンクすることで
生命を維持し続けているのだ。四囲美が手を挙げる。
己の身体の大部分を失った彼女は以降”阿野次のもじ”と精神リンクすることで
生命を維持し続けているのだ。四囲美が手を挙げる。
「先輩、TWITTERやってるからそれで所在判るかも…。あ…近況報告呟いております、閣下!」
『なぬ、読み上げろ。四囲美お笑い二等兵!』
『なぬ、読み上げろ。四囲美お笑い二等兵!』
「え^と【『阿野次のもじのサクセスったー』
(中略)
⇒「ギアナ高原で修行中、デビルガ●ダムとのバトルに 」(←今ここ!)
⇒「天元流ビームサーベ流に入門、マスター位に登りつめる」
⇒「武道館で一万人ライブ開催!!ヤッタネ☆」』#shindanmaker.com/93155 大威震八連は制覇したYO!】
(中略)
⇒「ギアナ高原で修行中、デビルガ●ダムとのバトルに 」(←今ここ!)
⇒「天元流ビームサーベ流に入門、マスター位に登りつめる」
⇒「武道館で一万人ライブ開催!!ヤッタネ☆」』#shindanmaker.com/93155 大威震八連は制覇したYO!】
『…。』
「塾生は八連を制覇したそうです。えーと現在位置『南米』。わーエライとこいますね、あっ…」
はぁとため息をついた女王は携帯を少女の手からすっと引き抜くと
『アホかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
そのまま思いっきり床にたたきつけた。
「ひいやーーーーーーーぁーー私のスマホー。」
悲鳴を上げる四囲美。
多少嬉しそうな被虐の声が混じっていたような気がしないでもない。
大丈夫だろうかこの子は、とやや不審な眼を向ける英子。
「塾生は八連を制覇したそうです。えーと現在位置『南米』。わーエライとこいますね、あっ…」
はぁとため息をついた女王は携帯を少女の手からすっと引き抜くと
『アホかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
そのまま思いっきり床にたたきつけた。
「ひいやーーーーーーーぁーー私のスマホー。」
悲鳴を上げる四囲美。
多少嬉しそうな被虐の声が混じっていたような気がしないでもない。
大丈夫だろうかこの子は、とやや不審な眼を向ける英子。
『たく、南米かよ。道理でバックアップ用のこっちに落ちるわけだ。』
「えー阿野次先輩も色々活躍したんですよ。今回の本来のテーマもそれだったわけでして」
「いらん。どうせ『完奏現世術』で○○だろ、オールカットだ」
英「ちょっ」
四「ちょッ」
GK「ちょっ」
「えー阿野次先輩も色々活躍したんですよ。今回の本来のテーマもそれだったわけでして」
「いらん。どうせ『完奏現世術』で○○だろ、オールカットだ」
英「ちょっ」
四「ちょッ」
GK「ちょっ」
{{【第四部大銀河血風編・続】
学園祭当日、転校生との圧倒的苦戦をする大銀河の前に駆けつけたもの。
それは全校生徒とその声援であった。
その姿はまさに努力・友情・勝利の小宇宙。その雄姿に阿野次のもじのフルソンブリンク
『銀河超一郎の一撃で地球滅亡』がついに完成する。
全校生徒全員の心を合わせたその校歌斉唱(テーマソング)は、究極のヒ―ロ―ソング
学園祭当日、転校生との圧倒的苦戦をする大銀河の前に駆けつけたもの。
それは全校生徒とその声援であった。
その姿はまさに努力・友情・勝利の小宇宙。その雄姿に阿野次のもじのフルソンブリンク
『銀河超一郎の一撃で地球滅亡』がついに完成する。
全校生徒全員の心を合わせたその校歌斉唱(テーマソング)は、究極のヒ―ロ―ソング
- 絶対ヒーローの証明。合唱「効果」での「制勝」!その力は瀕死の大銀河に奇跡の力を授ける。
転校生すら銀河の果てまでぶっとばす超一郎のFB『大銀河”の果てまで”パーーンチ』が完成した瞬間であった。}}
「…ということかあったんでス。どやッ」
『はいはいフルソンブリンク、フルソンブリンク、いい加減ワンパター…』
「アイエエエエ、女王サマ!?ドクゼツ、ナンデ!?」
どこからか取り出したマニュキュアで指の爪を塗りつつ、舌打ちをする女王。
痛烈な中のひと批判である。何かフルソンブリンクに恨みがあるのだろうか?
ともあれコーティングを終えた女王は聞いた内容を反芻する。
しばし沈黙ののち、口を開いた。
『過去の栄光や経過などどうでもいい。結果が全てのアキ・カーン・クイーン。
問題は今の現状だな。確認したいことが二点。
その友情を熱く育み合った学園の一同郎党は超一郎が行方知れずになった
ことで互いの不信感を募らせ、今は殺し合い寸前。ハルマゲドンも秒読。
現状はそういう状況となっているという理解でいいな」
「う、ぐ、はい」
頷く二人。誰もかれも”彼に何かがあった”等考えたくないが認めたくはないが、
不在は歴然とした事実なのだ。今学園は混迷の極地に至っている。
『はいはいフルソンブリンク、フルソンブリンク、いい加減ワンパター…』
「アイエエエエ、女王サマ!?ドクゼツ、ナンデ!?」
どこからか取り出したマニュキュアで指の爪を塗りつつ、舌打ちをする女王。
痛烈な中のひと批判である。何かフルソンブリンクに恨みがあるのだろうか?
ともあれコーティングを終えた女王は聞いた内容を反芻する。
しばし沈黙ののち、口を開いた。
『過去の栄光や経過などどうでもいい。結果が全てのアキ・カーン・クイーン。
問題は今の現状だな。確認したいことが二点。
その友情を熱く育み合った学園の一同郎党は超一郎が行方知れずになった
ことで互いの不信感を募らせ、今は殺し合い寸前。ハルマゲドンも秒読。
現状はそういう状況となっているという理解でいいな」
「う、ぐ、はい」
頷く二人。誰もかれも”彼に何かがあった”等考えたくないが認めたくはないが、
不在は歴然とした事実なのだ。今学園は混迷の極地に至っている。
『二点目。これは正確に答えろ』
「はい。」 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
『…その作中の必殺パンチ、”変な制約ぽいもの”ついてなかったか」
「はい。」 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
『…その作中の必殺パンチ、”変な制約ぽいもの”ついてなかったか」
この問いには???とお互いの顔を見合せる二人。英子のほうが答えを返す。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「えーと『決して地面に向かって打たないこと、来週のジャンプを読みたいなら』
という謎の注意事項(よいこのおやくそく)が先輩から大銀河さんにあったそうです。
コレ制約なんでしょうかね、意味がよく判りませんけど」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「えーと『決して地面に向かって打たないこと、来週のジャンプを読みたいなら』
という謎の注意事項(よいこのおやくそく)が先輩から大銀河さんにあったそうです。
コレ制約なんでしょうかね、意味がよく判りませんけど」
―ふん。―ここで女王がザンとたちあがった。
何時の間にやら身に付けていたのか、黒のマントを颯爽と翻す。不思議と今まで
と雰囲気が少し変わったように英子には思われた。
くくく、と、どこか笑い声が聞こえる。
『面白い。少しその男に興味が湧いた。お前達の大銀河探し、手伝ってやろう』
「へ?」
意外な申し出に顔を見合わせる二人。
『お前達自身がいったのだぞ「あの大銀河さんがどうにかなるなんて、とても信じられない」とな。
なら事態を打開するカギもそこにあるということだ。死んでいるにしろ生きているにしろ、争いを止めたいならまずはその男の所在をはっきりさせることだ。』
少女達の顔に希望の色が浮かぶ。
「ヤッター!学園の危機を助けてくれるんですか!」
手を取り合い喜ぶ二人。
ただ、これは少し早計だった。この無責任な手の取り様に女王は呆れたように鼻を鳴らす。
何時の間にやら身に付けていたのか、黒のマントを颯爽と翻す。不思議と今まで
と雰囲気が少し変わったように英子には思われた。
くくく、と、どこか笑い声が聞こえる。
『面白い。少しその男に興味が湧いた。お前達の大銀河探し、手伝ってやろう』
「へ?」
意外な申し出に顔を見合わせる二人。
『お前達自身がいったのだぞ「あの大銀河さんがどうにかなるなんて、とても信じられない」とな。
なら事態を打開するカギもそこにあるということだ。死んでいるにしろ生きているにしろ、争いを止めたいならまずはその男の所在をはっきりさせることだ。』
少女達の顔に希望の色が浮かぶ。
「ヤッター!学園の危機を助けてくれるんですか!」
手を取り合い喜ぶ二人。
ただ、これは少し早計だった。この無責任な手の取り様に女王は呆れたように鼻を鳴らす。
『はん、何を寝ボケたことをいっている。わらわは『手伝ってやる』といっただけだ。
メインは貴様ら二人―――
この事件の解決は”お前達”の手で行うのだ。』
「―」
「―」
これは二人にとって死の宣告に等しい衝撃だった。
完全に絶句してしまった相手に対し、女王様はそれはそれは愛らしい笑顔で続けた。
メインは貴様ら二人―――
この事件の解決は”お前達”の手で行うのだ。』
「―」
「―」
これは二人にとって死の宣告に等しい衝撃だった。
完全に絶句してしまった相手に対し、女王様はそれはそれは愛らしい笑顔で続けた。
『数多の強豪魔人どもがなしえかないことをモブポジが出しぬいてやり遂げる。
くくく、そういうのがストーリー的に一番、燃えるんじゃないか。人生谷あり崖あり。
めでてーな。フォローはしてやるから、気張ってやれ』
くくく、そういうのがストーリー的に一番、燃えるんじゃないか。人生谷あり崖あり。
めでてーな。フォローはしてやるから、気張ってやれ』
ちなみに拒否権はない。したらどうなるか判っているな?と発言は続く。
この問いの答えはもう聞かなくても二人には判る。
彼女の背後には隠しようもないほどの[オシオキダベー]オーラーが漂っていたからだ。
(間違いないこのひとは1200%くらいのドS体質だ。)
英子はのもじ像、否楽しそうに笑うアキカン帽子を見上げつつ、昔の先輩との
経緯を思い出していた。
昔像をハタキ中、一度疑問に思って聞いたことがあるのだ。
像の頭の上にある『これ』って結局なんなんですか?と。この問いに椅子の上に
寝転んでH×Hの最新刊を読んでいた彼女の先輩は少し考えるとこう答えたのだ…
この問いの答えはもう聞かなくても二人には判る。
彼女の背後には隠しようもないほどの[オシオキダベー]オーラーが漂っていたからだ。
(間違いないこのひとは1200%くらいのドS体質だ。)
英子はのもじ像、否楽しそうに笑うアキカン帽子を見上げつつ、昔の先輩との
経緯を思い出していた。
昔像をハタキ中、一度疑問に思って聞いたことがあるのだ。
像の頭の上にある『これ』って結局なんなんですか?と。この問いに椅子の上に
寝転んでH×Hの最新刊を読んでいた彼女の先輩は少し考えるとこう答えたのだ…
「It's Rock'n'Roll」
(Rock'n'Rollにもほどがありますよ、先輩…)
これは武も勇もない少女たちの語られることのなき戦い。その序章の物語である。
これは武も勇もない少女たちの語られることのなき戦い。その序章の物語である。
[Return of Qeeen Akiqaan](了)
「英子と四囲美の『人間革命』」(序)
「英子と四囲美の『人間革命』」(序)
GK評:2点
これもハルマゲドンに些かも関係ないし武勇伝でもないですね!
と思ったら話繋がった!?しかも武勇伝要素もある!
かの修行メッカであるギアナ高「地」をギアナ高「原」と書いてしまった事で減点ですが良いSSですね。
のもじは味方に真野がいるし池松先生も知り合いだし絡むキャラが多そうで今後の展開に期待が膨らみます。
これもハルマゲドンに些かも関係ないし武勇伝でもないですね!
と思ったら話繋がった!?しかも武勇伝要素もある!
かの修行メッカであるギアナ高「地」をギアナ高「原」と書いてしまった事で減点ですが良いSSですね。
のもじは味方に真野がいるし池松先生も知り合いだし絡むキャラが多そうで今後の展開に期待が膨らみます。