レインボー・ネオス




融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻4500/守3000
「E・HERO ネオス」+「究極宝玉神」と名のついたモンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした
融合召喚でのみ特殊召喚できる。
1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールド上のモンスター1体を墓地へ送る事で、
相手フィールド上のモンスターを全てデッキに戻す。
●自分フィールド上の魔法・罠カード1枚を墓地へ送る事で、
相手フィールド上の魔法・罠カードを全てデッキに戻す。
●自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る事で、
相手の墓地のカードを全てデッキに戻す。


今回はこのカードのイラストを見てみよう。
アニメでのこのカードのイラストは、下から見上げたようなアングルで描かれており、
頭上に虹が輝いている、という構図であった。
他方、OCGのこのカードのイラストは左の方を向いて妙な構えを取っているだけであり、
アニメと比べると迫力にも欠け、主役の切り札級のカードの割りにあまり良い印象を持てない者も多いだろう。
実際、ホログラフィックレア仕様でさえあまり嬉しくないという声も耳にする。
しかし、よく見てみよう。
このカードのイラストでは胴は左向き、といってもやや正面向きになっている。
一方頭は真左向き、完全に横を向いている。
胴が正面向きに描かれ、頭は横向きに描かれている。これを聞いて何か思い浮かぶのではないだろうか。

そう、古代エジプトの壁画である。
古代エジプトといえば原作の主人公の遊戯の王の人格の生まれた、いわば遊戯王の原点である。
その原作はとっくに終了し、アニメはGXが放映され、その終盤に登場したこのカード。
そこまで来ると原作に出たキャラや名称もあまり登場しなくなり、原作とかけ離れた設定も出てきているだろう。
このカードの融合素材は、E・HEROネオス究極宝玉神である。
E・HEROネオスはアニメの劇中において幼い頃の遊城十代が理想のヒーローを思い描きデザインしたカードである。
他方究極宝玉神、その源となる宝玉獣は古代ローマのユリウス・カエサルが世界中集めた宝石がそのルーツとなっている。
現代日本のヒーローと古代ローマの遺物、その2つが1つになったものだという時点で、
原作のエジプトなど最早捨て去られている、そう感じるのが普通であろう。

しかし、そうでは無かったのである。
このイラストの構図は、エジプトを、原点を忘れていない、というメッセージである。
そう考えると、現在放映中のアニメ5D'sの主役のスターダスト・ドラゴンのデザインにも納得が行く。
頭部の鼻の辺りの部分が鋭利に尖ったデザイン。正面から見てもどうも分かりづらい。
しかし、エジプトの壁画のように頭部を横に向ける事で初めて刃のように伸びた頭部の全長を理解する事ができるのである。
話が本筋から外れたが元に戻そう。
原点を忘れていない、と言うことは即ち「初心忘れるべからず」と我々に訴えかけているのである。

今日、このスレッドに書かれているものもそうでないものも合わせ、様々なカードが「役に立たない」と扱われている。
しかし、昔は、OCG初期はどうだったか。
今以上に効果の貧弱なカードで溢れかえっていた。
モンスターに至っては効果もなく、低ステータスなものが大半であった。
レアカードも今よりもはるかに当たりにくく、そんな中でハズレ扱いされたカードの性能も
今日のハズレ扱いされているカードよりもはるかに悪いものばかりであった。
しかし現在の我々はそのような苦難だらけだった原点を忘れ、わずかな短所だけでカードを蔑視してしまっている。
かつての苦難の時代を忘れず1枚1枚のカードを大切にしよう、このカードはそう訴えかけているのである。
2スレ目 950 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2009/08/28(金) 20:14:56 ID:0x21uH320


最終更新:2018年07月23日 10:08