ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

ひめSS02

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匿名ユーザー

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夕方 自宅 ほのぼの

 ガチャ
「稔君、おねえちゃんお腹すいたんだけど~・・・ってあれ?お電話中?」
「あっ、ねえちゃん。ごめん、ちょっと待って」
「あぁ、ごめん毒男。あぁ・・・うん。じゃ、それで。じゃあな、毒男」
「稔君、明日お出かけするの?」
「あぁ、久しぶりに毒男と街までね」
 っと、充電器、充電器、最近の携帯は減りが早くて嫌になるな。
 ん、あった、あった。
「ふぅ~ん・・・・今度はお土産忘れたらやだよ?じゃ、先に下に行ってるよ」
 ん?お土産ってなんだ?・・・ってもういないしな。とりあえず下行きますか。
 下に着くとわが姉は、テーブルに座って足をパタパタさせていた。
 冷蔵庫を開けてみると、買い置きの野菜とともにカレーのルーが残っていた。
「カレーでいい?」
「いいよー」
 なんとも能天気な声だこと、すこしは手伝おうとしてくれてもいいんじゃないのかねぇ。
 まぁいいや、心の声を放置してまず玉ねぎから片付けていくかな。

「ねぇ、何かすることない?」
 二つ目の玉ねぎを刻んでいるところで声をかけられた。
「珍しいな、明日は雹でも降るのか?」
 笑いながら答えると
「ふっふっふっふっふ・・・・・がぶっ!」
「おぉぅい、何をするだー!!」
 こ、こいつ、なんて危険な奴なんだ、いきなり人の首に噛み付くとは・・・
「んっふっふっふっふ、豹になってみました」
「字が違うだろうがッ!それに俺はサバンナを駆け回るインパラやらじゃなく人間だッ!」
「細かいことは気にしない、気にしない。それで、なにかやることないの?」
 はぁ、泣く子とねえちゃんには勝てないな・・・
「まったく・・・じゃあ、ジャガイモ頼むわ」
「わかったー」
 ふぅ、振り回されッぱなしだな、俺・・・

「ん~、やっぱり姫が、手伝っただけあって美味しいねぇ」
「皮むきだけじゃないっけ?」
「うるさいな、皮むきも大切な仕事だよ?ん、いつもと違うけどこのお肉、何の肉?インパラ?」
 お姉さま、まだそのネタ引きずるのですか?
「んなわけあるかよ、マトンだよ。」
「ふーん、ねぇ、明日、遊びに行くんだよね?」
「ん、あぁ、街までね」
 答えながらスプーンを動かす作業に戻る、んー、我ながらよくできてるな
「お友達と仲良くするのもいいけど・・・・ お姉ちゃんのこと忘れちゃだめだよ?」
「こんな手のかかるの忘れたくても忘れられないよ」

 笑いながらのってくるだろう答えを答えたが
「そう、ならいいの」
 ん?いつもと違うな
「さてと、稔君食べ終わった?持ってきたいんだけど・・・」
「ん、あぁ、はい」
「じゃ、持ってくね・・・あっ、そうだ、ねぇ稔君・・・」
「ん、何?」
「今日一緒に寝てもいい?」
 はぁ、いきなり何を言ってるんだ、この姉は頭が痛いな
「いいわけないだろ、一人で寝てくれ」
 無下に断ると、頬を膨らませながら
「稔君のけちッ!!」
 そう言って台所への扉から出て行った。


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