ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

早紀SS22

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匿名ユーザー

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注意

性的表現を連想させたり、性的表現そのものが含まれる作品です
これらに苦手意識や嫌悪感を抱く方が見るのはお勧めしませんが、文章なので18禁ではありません


 ベッドに腰掛けた早紀先輩がゆっくりと服を脱ぐと、白い肌が露になる。
「下着も…?」
「恥ずかしいならいいです」
「じゃあ、上だけ」
 上だけを脱ぐ、という意味ではないらしい。
 彼女は片足を上げ、三角の、白いそれを脱ぎ捨てる。
 白いヴェールから解き放たれた縦すじは、淫らにぬらぬらと光っていた。
「恥ずかしいナ…」
「何を。立派ですよ」
「そういうのが恥ずかしいの」
 俺がつい笑ってしまうと、彼女は不貞腐れ、手で秘部を覆った。
「もう見せないもん」
「困ったな。見ないとできませんよ」
「じゃあ見ないでしてよ」
「難しい注文を…」
 彼女の身体をベッドに横たえ、軽くキスをする。
「初めてなんですよ、俺」

「あたしもだよ」
「じゃあ見せてくださいよ」
 下手だとか、上手く行かなくてもいい。
 ただ、先輩に入らないことにはどうしようもない。
 先輩も分かっているのか、渋々手をどける。
「次は、変なこと言わないでよ」
「肝に命じます」
 指で縦すじをなぞると、先輩の眉はハの字に曲がった。
 だがそれでもやめない。
 秘裂を上下なぞり、ゆっくりと指を押し込んで行くと、ある部分で深く埋もれた。
「っ!」
「ここ、ですか」
 ここが…男を受け入れる穴。
 確認した。
 手を離し、指についた液体を舐める。
「じゃあ行きますよ」
「うん」
 肉棒を先ほどの位置に当てがい、先輩の秘部に一気にねじ込む。
 ニュギュッ!
「いっ…!」
 彼女は苦痛に顔を歪めた。
「だ、大丈夫ですか」
 頷いたものの苦しそうに身悶え、つま先まで下半身に力を込める。
 その下半身…猛り狂った肉棒と秘部の隙間からは血が流れ、どうやら破瓜にはなったようだ。

 膣からゆっくりと肉棒を引くと、生々しく血液が流れてくる。
「あの…」
「続けていいよ?」
「…」
 そうは言っても。
「じゃあ」
「あっ…つっ…」
 先輩に言われ二度、三度、挿入を繰り返した。
 が、その度に先輩は声にならない声を上げる。
「ぐぅ…」
「…」
 俺は…躊躇ったのち、そのまま肉棒を引き抜いた。
「な、なんで?」
「先輩、ひどい顔してましたもん」
「え、うそ?」
「だから、今日はもうおしまい」
「…ごめんね」
 まあ、時間が経てば慣れるに違いない。
 先輩にパイズリしてもらい、その日は終了した。

 数日後、俺は悶々としていた。
 先輩とはあれ以来、性行為をしていない。
 それどころか会ってすらいない。
 寝る前のメールだけ。
 だから、こんな昼休みの喧騒の中でも、先輩との性行為を思い浮かべていた。
 先輩の柔らかい胸を揉みしだき、首筋を舐める。
 先輩が感じてきたところで勢いよく挿入し、ガンガン突きまくる。
 そうすると先輩は涎を垂らしながらよがるのだ。
 …頭の中で。
「はあ…」
「どうしたんですか藤宮くん?」
「…」
「あの、藤宮くん?」
「あ、ああなに委員長?」
 委員長の声にハッとなり、我に返る。
「さっきからため息ばかりですよ」
 何かと思えば、心配してくれていたらしい。
「ああ、ちょっとね」
「蓬山先輩のことでも考えていたのですか?」
「ははは…」
 図星。
 だがあんな下品な妄想を口にはできない。
 俺は否定するでもなく、ただ笑って誤魔化した。

「先週からでしたよね、蓬山先輩と付き合ったのは」
「うん」
 最近、先輩と付き合い始めた。
 告白したのは俺ではなく、まさかの先輩の方から。
 だが俺は死ぬほど悩んだ。
 あの先輩がなぜ?
 遊ばれているのか?
 俺で釣り合うのか?
 俺は先輩をどう思っている?
 そんなことを考えながら眠れぬ夜を過ごしたものの結論は出ず。
 一人では答えが出せなくて何度か委員長に相談。
 最終的には先輩の告白を受けたのだ。
「あの、もしかしたら、上手く行ってないのですか?」
「いや、そうじゃない」
「ではなぜため息を?」
「…いや、まあ」
「い、言えないほど悩みなのですか?」
「…まあ」
 エロイ事を考えてその虚しさに気付き、ため息が出たなどと誰が言えるか。

「…寒い」
 俺は、屋上で風に吹かれていた。
 授業はサボった。
 どうせ身が入りそうにないから。
 早紀さんのことで。
 そんな状態で授業なんか受けても意味がない。
 だったら気の済むまでぼんやり黄昏ていよう。
 そう思い、屋上に来た。
「しかし寒すぎて逆に気が引き締まるぜ」
 冷たい風もそうだが、座ったコンクリートに体温が奪われていく。
 あまり黄昏るのに向いてないな、この場所は。
 仕方ない、移動するか。
 と立ち上がった瞬間、屋上の扉が開いた。

「あー、サボリ発見!」
 誰かと思えば、みずきだった。
「なにやってんだお前」
「稔こそ何やってんの?」
「お前がズバリ言い当てた通りだ」
「あーあ、いけないんだー?」
「とか言ってお前もサボリだろうが」
「…えへへ」
 よく見れば、みずきはちゃっかりコートを着込み、何故か段ボールを片手にしている。
「なんだよこれ」
「んとね、これ敷くとお尻冷たくないんだよ」
 みずきは段ボールを床に敷き、その上に座り込む。
「稔も座んなよ?」
「ああ」
 言われるまま座る。
 しかし段ボールの面積が小さいため、自然と密着してしまう。
「狭いよこれ」
「いいじゃん、寒いんだし」
「次からは折り畳みイスを用意しろよ」
「なにを偉そうに」
 二人で笑った。

 暫くは雑談をした。
 昨日のテレビの話題。学校であったこと。愚痴。伊万里の悪口。
 どれもこれも他愛のない話。
 だが、少し話が途切れた時、みずきが口を開いた。
「そういえば、何で稔はサボったの?」
「ん? んー…」
「稔がサボるなんて珍しいよね」
「そうかな」
「そうだよ。なんでサボったの?」
「ちょっと黄昏たかったんだよ」
「どうして?」
「気分が落ち着かなかったんだ」
「なんで?」
「ちょっと考えごとがあって」
「どんな?」
「いや、ちょっといろいろ」
「いろいろ?」
「まあ…」
「まあ?」
「…」
「?」
 みずきの追及は止まらない。
 純粋に聞きたがってるのだろう。
 純粋に。

「もしかして蓬山早紀のこと?」
「…」
「っていうか、それしかないか」
 まあそれしかないと言えばそれしかない。
 俺と蓬山早紀が付き合ってる事実は、俺の周りほとんど知っている。
 そして、俺がかなり悩んだことも。
 みずきに直接相談はしなかったが、そんな俺を見ていろいろと助言はしてくれた。
 だが、その助言の大半は…
「ねえ、稔には悪いけど、あいつとはやっぱり別れたほうがいいよ」
「…」
 こういう感じだったりする。

「稔とあいつじゃぜんぜん釣り合わないよ」
「それは分かってるけど…」
「あたし稔の良いところ沢山知ってる。稔が優しくて、勇気があって、頼りになるところ」
「…そ、そっちかよ」
「なのに…あいつじゃぜんぜん釣り合わない。ぜんぜん釣り合わないよっ」
「…」
 もし仮にみずきがそう思っていても、世間はそうは思わないだろう。
 俺はパンピー。先輩は高根の花。
 一生手の届かない宝石。
 でも、運良くみずきも先輩も俺のことを認めてくれた。
 顔とか、能力とか関係ない。俺一人の人間を見てくれた。
 それは素直に嬉しくて、ちょっとこそばゆい。
「みずきがそう思ってくれるのはありがたいけど、俺はそんな良い男じゃない」
「そんなことない!」
「じゃあそうだとしても、お前はどれだけ先輩のこと知ってんだよ」
「知らないよあんな女。けど、稔とはぜんぜん釣り合わない」
「あのな…」

 もはや堂々巡り。
 早紀さんの話題が出るとこういう流れになるから、極力みずきとはこの話題を話さなかった。
 しかし残念なことに、先輩と付き合っている以上、避けられないようである。
 もっとも、俺だってみずきに認めて欲しいから、熱くなってしまうんだけれど。
「早紀さんはなあ、優しいし、よく気が付くし、頭良いし、美人だし。俺より良いところばっかだよ」
「だからなに?」
「だからじゃねえよ。何にも文句ねえだろ?」
「だから?」
「みずきぃ…」
「だって、そんなの―」
「分かった、あー分かった! じゃあどんな人ならいいんだよお前は!」
 何でこんな喧嘩になってしまうんだろう。
 早紀さんの話題になるたびにいつも思う。
 ああ、相手にしなきゃ良かった。普段みたいに、いなせば良かった、と。
 しかし、みずきの一言で、それは変わった。
「誰ならお前は認めるんだよ」
「そんなの決まってるじゃん」
「なんだよ、言ってみろよ」
「…稔を、幸せにできる人だよ」
「…え」
「一生、稔を幸せにできる人だよ」
 俺は、みずきの答えにドキッとした。

「な、何だよそれ…」
 予想できなかった言葉に、どもってしまう。
 頭も口も上手く回らず、何か考えては言葉を飲み込んだ。
「頭が良くったって美人だって、稔を幸せに出来なきゃ意味ない」
「…」
「あいつが美人なら幸せなの? よく気が付けば幸せなの? 利口なら幸せ?」
「…」
「あいつじゃ、稔を幸せに出来ない。稔はあいつを幸せに出来ても、稔は幸せになれない」
「そ、そんなの分からないだろ…」
「分かるよ。稔のことずっと見てきたから分かる」
 その自信はどこから出てくるのだろうか。



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