蓬山さん
「ねぇ稔くん、私の首にチョーカー付けてくれる?」
そう言いながら先輩は黒のチョーカーを手渡してきた。
「え、あ、はい」
先輩に近付くとシャンプーのいい香りがして頭がクラクラする。
それに一歩間違えば抱きついているようにも見える体制になっているのだ。
「うふふ、ありがとう」
先輩の何でもないように笑う顔が、俺の心臓をさらに早く打たせた。
おそらく顔も赤くなっていることだろう。
何も口にすることが出来ずに、ただただ先輩を見ていることしか出来なかった。
見られることに耐えられなくなったのか、先輩は俯いてしまった。
「一度好きな人に首輪はめてもらいたかったの」
「…え?」
ふと聞こえた小さな声。
それは信じられない内容で、思わず聞き返してしまった。
「んーなんでもない」
パッと顔を上げると、薄っすらと赤くなった顔でニコッと笑いながら先輩は受け流す。
そこには普段どおりの先輩がいた。
そう言いながら先輩は黒のチョーカーを手渡してきた。
「え、あ、はい」
先輩に近付くとシャンプーのいい香りがして頭がクラクラする。
それに一歩間違えば抱きついているようにも見える体制になっているのだ。
「うふふ、ありがとう」
先輩の何でもないように笑う顔が、俺の心臓をさらに早く打たせた。
おそらく顔も赤くなっていることだろう。
何も口にすることが出来ずに、ただただ先輩を見ていることしか出来なかった。
見られることに耐えられなくなったのか、先輩は俯いてしまった。
「一度好きな人に首輪はめてもらいたかったの」
「…え?」
ふと聞こえた小さな声。
それは信じられない内容で、思わず聞き返してしまった。
「んーなんでもない」
パッと顔を上げると、薄っすらと赤くなった顔でニコッと笑いながら先輩は受け流す。
そこには普段どおりの先輩がいた。