ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

夜パート候補

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kawauson

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夜パート候補


 夜寝る前になると我ながらどうでもいい事を思いつく。
「今この部屋にどこぞの特殊部隊がなだれ込んできたりしたらどうなるだろうか。」
「多分部屋がめちゃくちゃになるんだろうな。」
 そして俺は捕まって改造人間になったりするのかもしれない。
「その組織と戦って、大暴れという展開でもいいかもな。」
「で、元に戻ってハッピーエンド…なーんてな。」
 映画化とかされたらどうなるだろうかとか考えた所でどうでもよくなった。
「…アホらしい事考えてないで、そろそろ寝るか。」



 気持ち、いい……っ!
 俺は声にこそ出さずに叫びながら、ごそごそと布団の中で身じろぎした。
 それは柔らかく、滑らか。寝転んだ俺に乗っている今も、全身を優しく包んでくれる。
「はぁぁっ……」
 身をよじる度にひんやりしたすべすべの感触が肌を愛撫した。
「ふぅあ、はふぅ」
 衝動的にかき抱いた。腕を巻きつけ、足を絡ませ、もう決して離さないように全身で抱きつく。
 ――裸布団。
 羽毛布団の柔らかくすべらかな感触を肌で直に味わう。これ以上の至福があろうか、いやあるまい。
 人類は2種類に分けることができる。服を着て布団を被る(愚か)者と、着ずに被る者だ。
 そんな戯言を考えながら、いつしか俺は真っ裸なまま眠りについていた。



「眠い時に限って何故か色々とひらめくって事あるよなー」
 余計な事を思いつく事も多いのだが。
「この時間をハイパーひらめきタイムとでも名付けてみるか」
 まさに、こういう意味のない思いつきが余計な事というものなんだろう。
「おっ、これはいい考えだ」
 色々と思い浮かんできたのだが、よく考えてみるとこの時間がうまく出来てると思った。
「なるほど、また起きてメモなりを取るのは面倒だな」
 かといって次の朝には忘れているという。
 …どうでもいいか、眠さが限界だ。
「明日はどうしようか」



 今日は早めに眠ろうと思った。
「早めに布団に入ってみるか」
 冬は布団に入った直後の冷たさに目がさえてしまう事も多いからな。
「少し早めに布団に入っておけば、いつもの時間には温かくなっているはず」
 ………
「結局、布団が冷たくて目がさえるのは変わらないか」
 結局いつもの時間まで起きていてしまった。
「早寝ってのも習慣だなー」
 ともあれ今日は布団がいつもより少し温かくなっている。
「今日はよく眠れそうだ」
 あらかじめ布団を温めておけるものがあればいいんじゃないかと思った。



「眠る前は温めた牛乳を飲んで寝るとよく眠れるらしい」
「ハチミツを入れるのもいいらしい。」
 ホットココアとかも効果があるみたいだ。
「甘い物ならいいんだろうか」
 固形物だったら逆に眠くなくなりそうな気がするが。
「科学的に見て、実際にそんな作用があるのかどうかは知らないがな」
 そんな事を考えていたら
 何か甘くて温かいものが飲みたくなった。
「ホットココアを飲んで寝るとするか」
 今日はいつもより安眠できそうな気がした。

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