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とりとめのない疑問

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とりとめのない疑問


毒男「なあ、稔」
稔「どうした? 妙に真剣な顔してるな」
毒「酷くどうでもいい話なんだが」
稔「ん?」
毒「伊万里寿司の揚げは三角だろうか? 四角だろうか?」
稔「……」
伊万里「あはは。どくさんそれを言うならいなり寿司だってばー」
稔「……それは、非常にしょうもない話だが、とても大切な問題じゃないか?」
伊「ええ!? みのりんのっちゃうの!?」
毒「だろう? ラチもない話だが昨日の夜ふいに考え出したら快眠してしまって、
  見た夢なんか俺の嫁が現れていちゃつくやつでな。
  朝起きたらカーチャンが宝くじ当たったって言って小遣いくれるし、
  登校中には綺麗なお姉さんと目が合って微笑まれたし怖くてたまらないんだ」
伊「どれもいいことじゃないかな……?」
稔「それは、大変な事態じゃないか」
毒「だろ!? これはもう解き明かすしかないと思うぜ?
  分かったところでトリビアにもなれないほどたわいもない話だけどな!」
稔「そうだな。C級どころかE級かも知れない」
毒「愚にもつかないよな」
伊「そんなにつまらないなら解かなくても……」

稔「まず、毒男はどっちだと思ったんだ?」
毒「そうだな……」
伊「どくさん……なんでボクを見てるのかな?」
毒「今降りたインスピレーションは三角だが、四角と思ったことにしておく」
伊「直感に従おうよ!」
稔「なんでだ?」
毒「見れば分かるさ」
伊「見て三角じゃなかったの!?」
稔「なるほど……角が2つ」
毒「誰がうま(ry」
伊「ないよ! 生えてないもん!」
稔「でも一角鬼もいるよな」
毒「それは盲点だった。じゃあ四角はなしだな」
伊「ボクは鬼じゃないってばーっ」
稔「なあ、長岡はどっちだと思う?」
長岡「三角だ!」(腕振りつつ)
毒「ほう……そう思う理由はなんだ?」
長「考えてみて欲しい。ビキニのことを」
稔「三角形、ということか?」
長「そうだ。三角はおっぱいを一番美しく見せる。
  三角形の線が曲を描く美しさ。それは四角では出せない芸術品!!」

毒「でも俺スク水派だからなー」
伊「うわあー……」
長「……スク……水……」(腕が止まる)
稔「長岡、つけるのは伊万里だからな?」
長「ゴールデンおっぱい……」
伊「ジョリー……顔が怖いよ?」
長「毒男、稔」
毒「どうした」
稔「ん?」
長「俺のさっきの意見はなかったことにしてくれ。そしてすまない」
伊「え? どうしたのジョリー?」
長「俺には、選べない……」
稔「分かった、分かったよ長岡」
毒「ああ、だから泣くな、長岡……」
伊「なんでいい話っぽくなってるの!? ねえ、ジョリーも泣くことじゃないよ!?」

稔「しかし困ったな。 取るに足りないことだけど」
毒「このままじゃ三角と四角どっちが良いか決まりそうにないぞ。くだらないことだが」
伊「うわぁぁぁん! ボクつまんなくないよう」
稔「まあ、気乗りしないけど他の人の意見も聞いてみよう」
毒「だな。馬鹿馬鹿しいけどな。……おい、名無しはどう思うよ?」
伊「そんな!? 普段話しかけないクラスメイトに声をかけてまで!!」

~おわり~


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