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ひめSS02 - (2008/09/27 (土) 14:13:53) のソース
< 【[[back>ひめSS01]]】 【[[next>ひめSS03]]】 > *夕方 自宅 ほのぼの ガチャ 「稔君、おねえちゃんお腹すいたんだけど~・・・ってあれ?お電話中?」 「あっ、ねえちゃん。ごめん、ちょっと待って」 「あぁ、ごめん毒男。あぁ・・・うん。じゃ、それで。じゃあな、毒男」 「稔君、明日お出かけするの?」 「あぁ、久しぶりに毒男と街までね」 っと、充電器、充電器、最近の携帯は減りが早くて嫌になるな。 ん、あった、あった。 「ふぅ~ん・・・・今度はお土産忘れたらやだよ?じゃ、先に下に行ってるよ」 ん?お土産ってなんだ?・・・ってもういないしな。とりあえず下行きますか。 下に着くとわが姉は、テーブルに座って足をパタパタさせていた。 冷蔵庫を開けてみると、買い置きの野菜とともにカレーのルーが残っていた。 「カレーでいい?」 「いいよー」 なんとも能天気な声だこと、すこしは手伝おうとしてくれてもいいんじゃないのかねぇ。 まぁいいや、心の声を放置してまず玉ねぎから片付けていくかな。 「ねぇ、何かすることない?」 二つ目の玉ねぎを刻んでいるところで声をかけられた。 「珍しいな、明日は雹でも降るのか?」 笑いながら答えると 「ふっふっふっふっふ・・・・・がぶっ!」 「おぉぅい、何をするだー!!」 こ、こいつ、なんて危険な奴なんだ、いきなり人の首に噛み付くとは・・・ 「んっふっふっふっふ、豹になってみました」 「字が違うだろうがッ!それに俺はサバンナを駆け回るインパラやらじゃなく人間だッ!」 「細かいことは気にしない、気にしない。それで、なにかやることないの?」 はぁ、泣く子とねえちゃんには勝てないな・・・ 「まったく・・・じゃあ、ジャガイモ頼むわ」 「わかったー」 ふぅ、振り回されッぱなしだな、俺・・・ 「ん~、やっぱり姫が、手伝っただけあって美味しいねぇ」 「皮むきだけじゃないっけ?」 「うるさいな、皮むきも大切な仕事だよ?ん、いつもと違うけどこのお肉、何の肉?インパラ?」 お姉さま、まだそのネタ引きずるのですか? 「んなわけあるかよ、マトンだよ。」 「ふーん、ねぇ、明日、遊びに行くんだよね?」 「ん、あぁ、街までね」 答えながらスプーンを動かす作業に戻る、んー、我ながらよくできてるな 「お友達と仲良くするのもいいけど・・・・ お姉ちゃんのこと忘れちゃだめだよ?」 「こんな手のかかるの忘れたくても忘れられないよ」 笑いながらのってくるだろう答えを答えたが 「そう、ならいいの」 ん?いつもと違うな 「さてと、稔君食べ終わった?持ってきたいんだけど・・・」 「ん、あぁ、はい」 「じゃ、持ってくね・・・あっ、そうだ、ねぇ稔君・・・」 「ん、何?」 「今日一緒に寝てもいい?」 はぁ、いきなり何を言ってるんだ、この姉は頭が痛いな 「いいわけないだろ、一人で寝てくれ」 無下に断ると、頬を膨らませながら 「稔君のけちッ!!」 そう言って台所への扉から出て行った。 < 【[[back>ひめSS01]]】 【[[next>ひめSS03]]】 >