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みずきSS11 - (2008/09/26 (金) 20:33:02) のソース
< 【[[back>みずきSS10]]】 【[[next>『ひとりでできるもん』]]】 > 最近みずきが口うるさくなってきた気がしてきた。 ――いや口うるさいのは元々だが、ある日気がついた不可解な点のせいだった。 『みのる… 夜更かしした? よく寝ないと体に悪いよ?』 『えっ!? 目にクマできてる?』そう俺が答えると 『いや… 出来てないけど夜更かしは良くない。』といい、 『へーい』と俺は答えた。…が何故俺が夜更かしをしたのかと言うことを みずきが知っているかが気になった。思い出してみると気にも留めなかったが、 今考えると妙な会話がいくつかあることに気がつき、俺は自分の部屋で推理した。 みずきと俺の家は離れている。直接確認しに来るわけがない。 誰かに聞いた? じゃあ誰に? 姉さんか? いやありえない。 どちらかと言うとちょくちょく遊びには来るが仲が良いほうではない。 そんな人から情報を引き出すはずはない。 じゃあ伊万里か? それもまたありえない。二人は喧嘩友達で互いに 偽情報を送ったりしてけん制している間柄である。真実を教える義理はない。 俺は片っ端からみずきが情報を仕入れそうな人物を頭の中でリストアップしていき、 リストアップした人物をチェックしていった。しかしその中に情報を仕入れそうな人物はいなかった。 「どういうことだ…」俺はそう呟いた。考えたくはなかったがある結論が頭の中ではじき出された。 『盗聴器…』考えたくはないがそう考えるのが一番手っ取り早かった。そして俺の部屋に盗聴器が 仕掛けられているか、チェックするために俺はある作戦を考えて実行した。 翌日、みずきは平静を装っているが明らかに挙動不審で顔を真っ赤にしていた。すかさず俺は声をかけた。 「如月さん。どうしたの?気分悪いなら保健室に行った方が…」というとみずきは 「えっ? あぁ… ぅん… 平気だから気にしないで!」と少しあせったように言った。 「そう… ならいいけど、気をつけたほうがいいよ、たちの悪い風邪もはやってるみたいだし…」と会話は終わった 一回だけなら何かの間違いかもしれなかったが、俺がこの作戦を実行するたび、みずきの様子がおかしくなった。 これにより少なくとも俺の部屋での言葉を聞いていることに間違いなかった。ちなみに俺が取った作戦と言うのは、 みずきを『深夜のオカズ』として使うことであった。 ~Fin~ < 【[[back>みずきSS10]]】 【[[next>『ひとりでできるもん』]]】 >