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→如月みずき - (2009/06/06 (土) 01:05:20) のソース

**原文

→如月みずき 
(黒背景) 
稔「みずき、今更だけど俺、お前の事好きだ。俺達付き合わないか?」 
みずき「…バカ!」 
稔「え?」 
みずき「待たせすぎだっての!あたしはずっと…その…」 
俺は返事を聞く前に、みずきの体をきつく抱きしめていた。 
――数ヵ月後 
バイイイイイン! 
稔「な、なんだ!?」 
気がつくと俺はベッドに寝かされていた。 
稔「チェ、チェーンソー!?あれ?体が…!」 
けたたましい音を立ててチェーンソーが俺の耳のすぐ横に聳え立っていた。 
引き金部分はテープで固定されている。 
みずき「気がついた?」 
チェーンソーのけたたましい音がしていても、みずきの声ははっきりと聞こえる。 
みずきは俺のすぐ横に寝転がって話しかけていたからだ。 
チェーンソーの先端が揺れ始めた。 
みずき「あたしには稔しかいなくて、稔にはあたししかいないよね?」 
その間にもチェーンソーの揺れは段々大きくなる。 
稔「みずき!何言ってるんだよ!止めてくれ!頼む!」 
みずき「大丈夫、あたしも一緒だよ」 
チェーンソーが俺とみずきの首目掛けて倒れてきた。 
みずき「ずーっと…一緒だよ」 
バイイイイイイイイイイン! 

稔「うわあ!」 
いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
幼馴染とはいえ失礼すぎるぞ。まったく。 
俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
稔「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな…」 



**胡蝶の夢

(黒背景) 
「みずき、今更だけど俺、お前の事好きだ。俺達付き合わないか?」 
「…バカ!」 
「え?」 
「待たせすぎだっての!あたしはずっと…その…」 
 俺は返事を聞く前に、みずきの体をきつく抱きしめていた。 
 ――数ヵ月後 
 学校の廊下をツインテールが駆け抜けていく。
「お~い、みずき~!って行っちまった」
 あいつが落としたメモ帳を届けに来たんだけどなぁ。
 うさぎのイラストが描かれた表紙を見ながら、どうやって返そうか考える。
「……なにが書いてあるんだろ?」
 他人の物を勝手に見るのは善くない事だけど、彼氏だからいいよな。
 
 ○月×日 
  09:02 みのるに女の人の声が話しかけてる、絶対渡さない
  11:34 イビキが聞こえる、みのるがまた授業中に寝ているみたい、テスト近いので心配
  12:16 みのるとお昼、彼女っぽくお弁当作ってあげたいけど、みのるの方が料理巧い、練習しなくちゃ
  12:37 あたしの膝枕でみのるがお昼寝、幸せ
  13:29 みのるは体育の授業、何も聞こえない、寂しい
  14:55 伊万里があたしのみのるに話しかけてる、すぐに行くから待っててね

「なんだこれ?俺の事ばかりだ」
 少し気味が悪くなり、他のページを捲る。
 
 みのるが~~、
 みのるの~~、みのるを~~
 ~~みのるに、みのるへ~~、みのると~~
 みのるから~~、~~みのるより、みのるで~~、みのるとも~~
 みのるや、みのるね、みのるばかり、みのるまで、みのるだけ、みのるほど、みのるくらい、みのるこそ、みのるしか
 みのるさえ、みのるも、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる
 みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる
 みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる
 みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる、みのる


「うわあ!」 
 いつの間にか少し眠ってしまったらしい。全く馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまったもんだ。 
 幼馴染とはいえ失礼すぎるぞ。まったく。 
 俺は姿勢を正し、改めて寝る事にした。 
「でも…なんだか妙にリアルな夢だったな… 胡蝶の夢?」 


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