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古将棋一覧

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古将棋一覧

  • 将棋の系譜
駒の種類や配置等から推測される将棋類の誕生の歴史は以下の通り。
あくまで推測であり、この通りであったという証拠は無い。

チャトランガ┬マークルック ?…平安将棋──小将棋─小将棋(酔象なし)─本将棋
        ├シャンチー     …平安大将棋─大将棋┬中将棋
        ├チャンギ                        ├大大将棋─摩訶大大将棋─泰将棋┬─大局将棋
        ├チェス                          └──────天竺大将棋────┤
                                             …和将棋──────┘
                                             …禽将棋
                                             …広将棋
                                             …正将棋
                                             …四方将棋

『二中歴』に記述がある。
縦横8~9マスと言われるが判然としない。駒数は16~18枚(二人で32~36枚)、6種類。
11世紀頃から存在したらしく、確認できる中では日本最古の将棋。
『二中歴』では単に「将棊」としているが、まぎらわしいので「平安将棋」と呼ばれる。
「平安小将棋」、「二中歴将棋」と呼ばれることも。

『二中歴』に記述がある。縦横13マスで、駒数34枚(二人で68枚)、13種類。
『二中歴』では単に「大将棊」だが、後の「大将棋」と区別するため「平安大将棋」と呼ばれる。
ゲーム性を高めるために「平安将棋」を拡張したものと思われる。将棋大型化の先駆的存在。

縦横9マスで、駒数21枚(二人で42枚)、10種類。
「平安将棋」に飛車、角行、酔象が加わったもの。
「平安将棋」から変化した時期はよくわからないが、遅くとも室町後期には確立していたようだ。

縦横9マスで、駒数20枚(二人で40枚)、9種類。
「小将棋」から酔象を除いたもの。持ち駒のない本将棋と考えてよい。
『諸象戯図式』は後奈良天皇が天文年間に酔象を取り除かせたと記しているが、真偽の程は不明。

現代におけるいわゆる将棋。持ち駒という画期的なルールを持つ。
縦横9マスで、駒数20枚(二人で40枚)、9種類。
ただし持ち駒ルールがいつからあったのかは議論があり、「平安将棋」からあったと言う説も。
しかし遅くとも16世紀末には持ち駒ルールを備えた「本将棋」が成立していたようである。

縦横15マスで、駒数65枚(二人で130枚)、29種類。
「平安大将棋」の拡張と思われる。1300年ごろの『普通唱導集』にその記述があるので、
「平安将棋」に比べて「平安大将棋」の寿命は短かったようだ。
「中将棋」より先に成立したと考えられるが、現代に残ったのは「中将棋」の方だった。

縦横12マスで、駒数46枚(二人で92枚)、21種類。14世紀中ごろにはあった模様。
「大将棋」はやはり大きすぎたようだ。そこに表れるのが「大将棋」をスリム化した「中将棋」。
小さくしただけではなく、成り駒の種類を豊富にしたことでゲーム性も増している。
戦前までは京阪地方で細々と遊ばれていたらしいが、戦後消滅しかける。
これに危機感を持った岡崎史明と大山康晴が後世に伝えたので、消滅を免れた。
日本中将棋連盟が結成されており、厳密なルールを設定、普及に努めている。

縦横17マスで、駒数96枚(二人で192枚)、64種類。15世紀中ごろにはあった模様。
「大将棋」の拡張と思われる。駒の種類も相当増えているが、不成の駒が多い。
盤面が広くなり敵陣が遠のいたため、敵の駒を取れば成るという新ルールが設定されている。

縦横19マスで、駒数96枚(二人で192枚)、50種類。15世紀中ごろにはあった模様。
「大大将棋」の拡張と思われるが、駒の数は変わらず、種類も減っている。
「大大将棋」を洗練し、指しやすくするという製作者の意図が見られるが、実際に指されたという記録は無い。

縦横25マスで、駒数177枚(二人で354枚)、93種類。16世紀末ごろの成立か。
「摩訶大大将棋」の拡張と思われ、吹っ切れたように盤面や駒数が拡大している。
ついに王将が消滅し、自在天王という将棋史上最強の駒が初期配置で用意されている。
にもかかわらず最低限のゲーム性は確保されているのだからすごいものだ。
もとは「大将棋」と呼ばれたが、まぎらわしかったため「泰将棋」と改称された。
「無上泰将棋」とも呼ばれる。

縦横16マスで、駒数78枚(二人で156枚)、36種類。単に「天竺将棋」とも。
「大将棋」の拡張と思われるが、「大大将棋」~「泰将棋」とは系統が違うようだ。
『諸象戯図式』で確認できるのが最古なので、江戸時代の成立だろうか。
火鬼など強力な駒が多数追加されており、スピード感溢れる(殺伐とした?)将棋になっている。

縦横11マスで、駒数27枚(二人で54枚)、17種類。
『諸象戯図式』で確認できるのが最古なので、江戸時代の成立だろうか。
全く新しい系統の将棋で、製作者のオリジナリティーが溢れている。
オリジナリティーが溢れすぎて、新しく動きを覚えるのが面倒、あまり指す気になれない。

縦横36マスで、駒数402枚(二人で804枚)、209種類。史上最大にして最後の大型将棋。
「泰将棋」、「天竺大将棋」、「和将棋」のほとんどの駒を取り入れ、さらに新たな駒も大量に追加。
17号と18号を取り込んだ完全体セルのようであり、ここまでくるともはや言葉も無い。
元になった各種将棋より成立は遅いはずなので、江戸時代の成立か。
その詳細は失われた聖典『大局将棋駒』にのみ記されている。

縦横7マスで、駒数16枚(二人で32枚)、6種類。
江戸時代に大橋宗英(1756-1809)によって考案されたと言われる。
駒名は全て一文字で、鳥の名前をしている。

縦横19マスで、駒数89枚(二人で178枚)、34種類
囲碁の道具を利用して行う将棋。荻生徂徠(1666-1728)の作と言われる。
碁盤と碁石があればできる、という画期的な発明なのかもしれないが、
独特なルールが多く、駒も他の将棋とまるで違うので、とても覚える気が起きない。

『古今将棊圖彙』に以下のような解説があるのみで、詳細不明。
司馬 將軍 参軍等の名あり 匈奴 蒙悟
なとを走馬とし 獅子 麒麟 虎 豹
蝎 狒狒 色々の駒あり

『古今将棊圖彙』に以下のような解説があるのみで、詳細不明。
獅子四枚あり 盤の四はうより四人して指
つめやうによりて先の馬を悉く我馬ニ
してつかふ也 つめやうあしくすればさきの
馬をそのまゝ置てつかふ事ならす

縦横19マスで、駒数17枚(七人+1枚で120枚)、11種類
日本将棋ではなく、象棋(シャンチー)の亜種。司馬光(1019-1086)の考案と伝えられる。
中国の戦国時代を模しており、各国の将は戦国七雄の国名となっている。
江戸時代に日本に伝わり、これを好んだ徳川家治(将軍在職1760-1786)の影響で短期間ながら流行した。


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