大局将棋を指しましょう まとめWiki

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【議論中】
・「飛越捕獲(※)」の動き方
・「踊り(複数○)」の動き方
・「卅」の動き方
・成りのルール(不成の可否ほか)
・獅子、摩羯、孔雀の成りのルール(どの時点で成ることができるか)
・駒枯れ、千日手、ステイルメイト(合法手無し)時の扱い
・麒麟の動きの訂正
・誤字と思われる駒名の訂正
・存在はするようだが、普通のPC環境では出力できない駒名の扱い

【暫定ルール】(正確なルールの復元、設定目的)
・「飛越捕獲」→(議論中につき)変更無し
・「踊り」→駒を取っても進む。飛び越し可。居喰い不可。
・「卅」→「三踊」+「走り」
・成り→(議論中につき)変更無し
・駒枯れ、千日手、ステイルメイト→中将棋方式(資料上の根拠無し)
・獅子→(議論中につき)変更無し
・摩羯、孔雀→(議論中につき)変更無し
・麒麟の動き→中将棋方式
・「師」系→「帥」、夜刄→夜叉、仙鷦→仙靍、古時鳥→胡時鳥、猫刄→猫又

【FLASHルール】(『世界の将棋』準拠。1~3局目適用ルール)
・「飛越捕獲」→空いたマスにのみ飛べる。
・「踊り」→駒を取れば止まる。飛び越し不可。居食い不可。
・「卅」→3駒まで飛び越して進める。
・成り→本将棋方式
・駒枯れ、千日手、ステイルメイト→規定なし
・獅子→移動終了時に敵陣に居なくても成れる。
・摩羯、孔雀→移動終了時に敵陣に居た場合のみ成れる。
・麒麟の動き→世界の将棋準拠
・駒名 →世界の将棋準拠


【議論詳細】
・「飛越捕獲(※)」(通称「薙」)の動き方
現在スレにて議論されている※の走りのルール
飛び越す場合の着地点のマスとして認められるのは?

参考資料
-『世界の将棋』大局将棋の項目
「大将、副将、飛将、角将、猛龍、飛鰐は天竺将棋の走りと同じで、
自分より格の低い駒のみ幾つでも、
飛び越して自分のものを含む全てを捕獲することが出来る。」
-同書、天竺将棋の項目
「これらの駒は通常の捕獲方法に加え、自分の進行方向に、
自分より格の低い敵の駒と自分の駒がある場合、それらを飛び越えて、
飛び越えた格の低い敵の駒全てを自分の駒と一緒に捕獲する。」

-『諸象戯圖式』天竺大將棊の項目
大将「如奔王將主客駒飛越敵將類恐ル」
副将「如角將亦如王三度歩敵將類不越之無路止ル」

 以下は『世界の将棋』の記述のみを参考にした場合の諸解釈
左から、空いたマス、格下の敵駒のいるマス、同格・格上の敵駒のいるマス、
格下の味方駒のいるマス、同格・格上の味方駒のいるマスへの着地の可否を(○・×) で示している。

○××××:現行。空いたマス限定
○○×××:格下の敵駒のみ取れる(自分の駒は取れない)
○○○××:格の上下に関わらず敵駒なら取れる(自分の駒は取れない)
○○×○×:格下なら敵味方に関わらず駒を取れる
○○○○×:格の上下に関わらず敵駒を取れ、さらに格下なら自分の駒も取れる(同格・格上の自分の駒は取れない)

2つ目が○だと初手から大将で王手をかけられる。
3つ目が○だと初手から大将で太子を取れる。先手必勝手順がある。


諸説の検討
-空白地点限定説
--根拠:防御側に何ら隙がない状態でも突撃が可能とするのは不合理であり、
空白地点を作らないことで突撃を防げると解するのが、競技的性格上相当である。
「通常の捕獲方法に加え」とは、他に通常の走が可能という意味であって、
飛越を行う場合には通常の走に比べて制約を受ける部分があるはずである。
--批判:敵駒がいるだけでその地点へ駒を動かせないというのは
将棋において重大な例外であり、そのような記述を怠ったとは考え難い。
「通常の捕獲方法に加え」は駒を取る方法の話であって動き方のことではない上に、
大局将棋の項目では全く言及されておらず必然性のない文章と考えられるから、
他に通常の走が可能という意味はなく、単に走と同じく静止地点で駒を取れる外、
飛び越した駒をも取れるとの意味であると解する。

-着地点格適用説(敵駒格下捕獲説)
--根拠:文章通りに解釈すると対局が成立しないので、最小限度の修正が必要となるところ、
大将系の駒には格という独特な制度が設けられているのであるから、
これを着地点にも反映させて、格下の敵駒のみを取れるものと解するのが妥当である。
このように解することで、初手から太子を取る手筋や即詰を防げる。
--批判:文理的には格が及ぶのは飛び越す駒だけである。
仮に着地点の駒も飛び越す駒に含めるとするならば、味方駒のいる地点でも
これを取って着地することが可能となるはずである。

-文理忠実解釈説
--根拠:文理を忠実に解釈するならば、
格の適用や味方駒捕獲の効果があるのは飛び越えて通過した駒のみであって、
着地点では通常通り、敵駒のみ無限定で捕獲可能となるはずである。
--批判:無限定で敵駒を取れるとすると、初手から太子が取れることになるばかりか、
2一七副将や36一八猛龍他で安易な先手必勝手順が生ずるのであって、
対局が成立せず致命的な欠陥がある。


-飛越拡張解釈説(味方捕獲可能説)
--根拠:「飛び越して」とは、着地点をも含むものと解することが可能である。
そうすると、着地点では格下である限り敵味方問わず駒を取れることになる。
--批判:着地点の駒を飛び越えた駒と解するのは困難である。

-二重効果説
--根拠:着地点の駒に関しては、飛越拡張解釈説に遵う他通常の捕獲も可能であり、
敵駒については格に関係なく取れると解する。
--批判:着地点の駒を飛び越えた駒に含んだ時点で、同格以上の敵駒がいる地点には
移動不能となるのであって、結局通常の捕獲が可能となる機会はないはずである。
先手必勝手順の存在という致命的な欠陥が克服されていない。

但し、これらは孰れも『世界の将棋』の文言に基づいた考察であり、同書が原資料の表現を
忠実に再現したものでない限り、その文言を忠実に解釈した考察は余り意味がないことになる。
尚、前述『諸象戯圖式』天竺大將棊の項目(>86)も参照の事。


・「踊り(複数○)」の動き方
-正行度獅子説…駒を取っても規定数迄進める。飛越も可能。
--根拠:『諸象戯圖式』に
「踊とハ二間ハ二枚もとり行、又わがかせになれハとらす、わがまゝ也」
とあり、「二枚もとり行」の文言から駒を複数枚取れることは明らかである。
又「わがかせになれハ」の意味は必ずしも定かでないが、
取らずに行くことも自由であるとしていることから飛越も可能であると解せる。
--批判:『諸象戯圖式』は踊駒の誕生から数世紀経過した時点での資料。
より時代が遡る『象棊纂圖部類抄』には食い違うと解釈できる踊の定義が出ている。

-走下位互換説…相手の駒を取ると直ちに止まる。飛越不可。
もっとも一般的な説
--根拠:『世界の将棋』の記述。『象棊纂圖部類抄』の金剛の説明に
「或四方三目踊不踊一目二目越馬」とあり、駒を越えては行けないと解釈できる。
『象棊纂圖部類抄』では、狛犬は「踊」に加えて、「如獅子」と金剛とは別の説明がされており、
摩訶大大将棋の教王の「狛犬奔王之行走兼」(『象戯圖式』)とも矛盾しない。
--批判:『世界の将棋』における出典は不明。
「或四方三目踊不踊一目二目越馬」は別の解釈もできる。
『象棊纂圖部類抄』には「走」と「踊」は別であると解釈できる記述もある。
ただしその「走」の記述が現代の「走」と同じものであるか異論もある。

・「卅」の動き方(本記号は左右の場合で実際には向きに応じて回転するが、便宜上統一する。)
-踊走選択説…走又は三踊の選択が可能(正行度獅子説を前提とする)。
--根拠:「卅」には用例があり、『象棋六種之圖式』や『古今将棊圖彙』では
摩訶大大将棋の教王を八方に「卅」で表しているが、教王の行様は「狛犬奔王之行走兼」である。
この記号が用いられている駒は全て三踊に関わりのある駒である。

-三駒貫通飛越説…駒を三つ迄飛び越えて走る。
--根拠:『世界の将棋』の推測。記号の詳細は不明とし記号の形から判断。
--批判:記号の説明は他の資料に記述されており、その推測とは明らかに異なる。


・成りのルール
A: 「敵陣に入る時、敵陣から出る時、敵陣内で動く時に、移動後に任意で成れる」(本将棋方式、現行)
一番なじみ深い方式。今のところFLASHと掲示板対局で採用している。
面倒は少なそうだが、本将棋で発達したルールなので元々の大局将棋のルールに近いかと言われるとちょっと疑問。

B: 「敵陣に入る時のみ任意で成れる。不成で敵陣に入った駒は一旦出て再進入するか、
  敵陣内または敵陣から出る時に駒を取れば任意で成れる。
  歩兵(文献によっては仲人も)に限り、最下段に到達した時にも任意で成れる」(中将棋方式)
B-2: 「Bに加え、香車も最下段に到達した時に任意で成れる。仲人はダメ」(中将棋連盟方式)
やや複雑。陣地方式の大型将棋である中将棋は、成りのルールの歴史的には大局将棋と一番近そうではある。
また中将棋の場合は行き所のなくなる駒は歩兵と香車だけなので例外規定があるが、
大局将棋には他にも犬、桂馬、猛虎、牛車、石将など大量にあり、
右車など「再突入可能だが、行き所がなくなりうる」ような駒まであるので事態は複雑になりそう。

C: 「敵陣に入る時に強制的に成る」(禽将棋方式?)
わかりやすいが、根拠は薄いか。


・獅子、摩羯、孔雀の成りのルール
参考資料:「駒は向こう11段目の敵陣に入れば成る。」(『世界の将棋』)
同一手内の第一の行動で敵陣に入り第二の行動で敵陣外へ移動した場合に関して

甲説…最後に出たとしても、入った一手であることに変わりはないから成れる。 (獅子現行)
乙説…敵陣外より敵陣外へ移動した一手なのであるから成れない。(摩羯、孔雀現行)

途中で駒を取ってはならない摩羯・孔雀と、取っても良い獅子では、
単に観念的に通過するだけのものと、現に着地するものとで差異があるから、
扱いを異にしても良いとする説あり。


・駒枯れ(お互いに相手を詰ませるだけの駒が無くなった状態)
中将棋方式:先に相手の駒を一枚だけにした方が勝ち。または合意によって引き分け。
チェス方式:引き分け

・千日手
本将棋方式:引き分け
中将棋方式:仕掛けた方が4回目で手を替えなければならない。
        但し、唯一の玉将格に対する連続王手の千日手は、王手側が手を替える。

・ステイルメイト(合法手が無くなった状態)
中将棋方式:ステイルメイトになった方が負け
チェス方式:引き分け

上記三つの論点に関しては、資料による明文の規定はないものの、
独自に発展した本将棋や異国の将棋の規定を採用する合理的理由はなく、
同じ大将棋系列である中将棋の方式に準ずべきとする見解で一致している。

・麒麟の動きの訂正
麒麟の動きは、『大局将棋駒』の写真を見る限り中将棋と同じものに見える。
合理的に考えて、中将棋~泰将棋まで同じ動きの駒を大局将棋でいきなり、
対称形を崩すように動き方を変えるのはかなり不自然。


・誤字と思われる駒名の訂正
『大局将棋駒』の写真で既に誤植であることが確定しているもの
鳳師→鳳帥
麟師→麟帥
鵬師→鵬帥
中師→中帥

『大局将棋駒』の複製を見て作成した復元駒に基づき、誤植の可能性が高いもの
大師→大帥
仙鷦→仙靍(「靍」は「鶴」の意。『古今将棊図彙』にも記載あり)
元龍→兀龍(「亢龍」説あり)

合理的に考えて誤植の疑いが高いもの
右鵰→古鵰
夜刄→夜叉(『象棊纂図部類抄』『古今将棊図彙』『象棋六種之図式』に記載)
古寺時鳥→胡時鳥(『古今将棊図彙』に記載)
猫刄→猫又(『象棊纂図部類抄』の一部に記載)

・存在はするが、普通のPC環境では出力できない駒名の扱い
意味が判明している文字
遊母の「母鳥」(「おうむ」の意)
歩振の「振/鳥」(「しらさぎ」の意)
舟牛の「止/舟」(「前」の本字)

意味が不明の文字
奇犬の「口奇」(「ほえる」の意との意見もあったが出典不明。「吼犬」とかぶるが…)
芦鳥の「艸/尺」 (「芦」の方が正しい説あり)

→すべて現行の略字表記を便宜的に使う。

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