小迷宮 南の聖堂




絶界雲上域

D-3 世界樹の見下ろす大地と、現れる帝国


君たちが谷を抜け北の空に抜けると、
そこには見慣れぬ3隻の気球艇が
浮かんでいる。

その黒い気球艇には大砲のような物が
備えつけてある。どうやら軍艦のようだ。

正面の気球艇から鎧を纏った男が
姿を見せ、君たちに語りかけてくる。

「警告する。諸君は我ら帝国の領地に
足を踏み入れようとしている」

「貴殿らのこと、そして貴殿らが
この地に訪れるであろうことは既に
聞き及んでいる」

「ついては、我々は
我らが大騎士の取った行動について説明し、
平和的に事態を解決する準備がある」

「そこで貴殿らの主
タルシスの辺境伯にお越しいただきたい」

彼はタルシスの領主を連れ、
指定された迷宮に来るよう伝える。

このまま強行すれば、君たちの気球艇は
戦いは避けられない。1対3では
撃墜されることは間違いないだろう。


辺境伯を連れずに行動する


「諸君らにこの空での行動は許可していない。
下がりたまえ!」

君たちを包囲する気球艇から
警告の声が上がる。
今、この空を自由に飛ぶのは難しそうだ。


D-4から東に進もうとする(ミッション「辺境伯を護衛せよ!」受領後)


前方には帝国の気球艇が見える。

その重々しい空気から察するに、
君たちの行動の自由は
認めてもらえそうにない。

まずは指定された迷宮に
向かうのがいいだろう。


D-4 南の聖堂を発見


君たちは領主を乗せ、
会合場所として指定された建築物に
接近する。

それは古いが、造りはしっかりした
建物の様に見える。その脇には、
帝国の無骨な気球艇が停泊している。

帝国との会合に向かう覚悟ができているなら
気球艇を着陸させ、
その中に足を踏み入れたまえ。

小迷宮『南の聖堂』を発見した!


南の聖堂

C-2 帝国との会談へ


君たちは辺境伯を連れ、
指定された迷宮、南の聖堂へと
足を踏み入れる。

入口近くには帝国の兵士がおり、
魔物が近づかないよう、あたりに
気を配っている。

「俺は留守番だ。
気球艇はすぐ飛べるようにしておく、
安心して行ってこい」

「ここは…帝国の建築物なのだろうか?
図書館とか、
そういった類の施設に見えるが…」

「ここからが本番だ。
諸君、奥へ進もうではないか」


B-2 皇子バルドゥールと騎士ローゲル


扉を開けた先には
見慣れた顔の男が立っていた。

髪を整えているので別人のようだが
間違いなくワールウィンドだ。
鋭い眼差しで君たちを見つめている。

以前の革鎧姿ではない。
帝国の騎士らしく
無機質な鉄の鎧をまとっている。

…彼の形式ばった挨拶が終わるころ、
奥の部屋から
一人の青年が姿を見せる。

「よくぞ参られた、辺境伯。
余はバルドゥール。皇帝アルフォズルの
長子、皇帝の代理人である」

「貴公ら人間の同胞と再会できたこと…
帝国の代表として、心より嬉しく思う」

凛とした振る舞いを見せる皇子。

少しの間話をしていた皇子と領主だったが
正式な話し合いは奥の部屋において、
二人だけで行われるこにとなる。

「何、心配はいらぬ。
マルゲリータもついているしな!」
領主の腕の中で、忠犬が元気よく吠える。

「…諸君らも、彼からは
聞きたいことがあろう。諸君らは諸君らで
話を聞いておいてくれたまえ」

不敵に微笑むと、領主は奥の部屋へと
足を運ぶ。

…手前の部屋には、君たちと
ワールウィンドだけが残っている。

彼は無表情で君たちを見つめている。
…君たちへの気遅れは
まったくなさそうに見えるが…。
(テキスト準拠:正しくは、気後れ)

何を聞きますか?
帝国の正体
ワールウィンドの素性
巫女の現状

帝国の正体

「帝国はかつて、世界樹の麓に
住んでいた人間たちの末裔だ」
ワールウィンドは静かに語りだす。

「つまり、ウロビトやイクサビトを
作ったのは俺たちの祖先…」

「かつて世界樹である事故が起こった際、
帝国は一部の者を除き、世界樹の麓…
この絶界雲上域より北に避難した」

「それが、ウロビトの伝説に伝えられる
聖樹の護りの真実だ」

「ウロビトが言う、巨人から逃げた
人間とは俺たちのことだ。
…彼らにはそう見えたんだろうな」

彼は感情を込めるでもなく、淡々と語る。

ワールウィンドの素性

「俺の名はローゲル
代々、皇家に仕える帝国騎士だ」

彼は言葉を続ける…。

「俺は十年ほど前、使命を与えられ
結界…谷にあった
あの雲の障壁を越えようとした」

「…だがタルシス目前で気球艇は墜落し
現在に至る…以後、俺は旅の冒険者として
タルシスに潜伏し、機会を待った」

巫女の現状

「巫女は無事だ。
現在は貴賓として、この北にある
木偶ノ文庫で休んでいる」

「イクサビトの伝承に
ウロビトは巨人の心を持ち帰ったと
伝えるものがあったが…」

「巨人の心とは、巫女本人のことだ」

「巨人の心を帝国に持ち帰ることは
俺の使命の一つだった…まさか、
娘の姿をしているとは思わなかったがな」

「巫女に危害を加えるつもりはない。
しかし彼女から力を借りるまで、
その身柄はこちらに預からせてもらう」

三つの選択肢を選ぶ

何を聞きますか?
帝国の正体
ワールウィンドの素性
巫女の現状
聞くことはない

聞くことはない

「…百年以上前より、帝国は
問題を抱えていた。それを解決するには
世界樹の力が要る」

「その為の、巨人の心臓と心、そして冠だ」

「ウロビトに守られた心、イクサビトに
守られた心臓、辺境伯が家宝として
受け継いでいた冠…すべてが必要だった」

「辺境伯がその価値を知らなかった為、
冠の入手はそう難しくはなかった。
…問題は、心臓と心の入手だった」

「最初俺は、とにかく巫女を
連れ去ることを考えた。だがそうなっては、
俺はタルシスにいられなくなる」

「だから、心臓の所在を突き止めるまで
息をひそめた。そして、両方が同じ場所に
そろった時、初めて行動に移した…」

そう一息に語ると
彼は苦い表情を浮かべる…。

彼の言葉にどう反応しますか?
ワールウィンドを責める
理由をさらに問いただす
ワールウィンドに共感を示す

ワールウィンドを責める、理由をさらに問いただす

「君たちの怒り、疑問は当然だろうな。
俺は、君たち全員を裏切ったのだから」

「無論すべてを明かし、
辺境伯やウロビト、イクサビトに
力を借りることも考えられた」

「だが帝国の危機はすぐそこまで
迫っており、俺に失敗は許されなかった」

「その為すべてのカードを手元に揃え、
それから交渉を開始したのだ。
印象が悪くなることを承知の上でな」

ワールウィンドに共感を示す

ワールウィンドはため息をつく。

「…心底変わっているな、君らは。
欺かれ、裏切られたと言うのに
そんなことを口にするとはな…」

「殿下は俺のしたことを誹り、
俺一人に責任をとらせることもできた。
…しかしそうはなさらなかった」

「俺はそんな殿下の為、この命を使いたい。
殿下は不要な争いを望んだりしない。
その望まれる道は、共存の道だ」

(以下共通)

「今、殿下は事を荒だてた理由と、
世界樹の力の必要性を辺境伯に御説明
されている」

「すべて終わったら、心臓を返そう。
もちろん巫女も、
里に帰ってもらって構わ…」

その時、ワールウィンドの話を遮るように
扉が大きな音を立てて開け放たれた。

領主が一人外に出てくるが、
その顔にある表情は憤怒のみ。
瞳には怒気が溢れている。

少し遅れて、
皇子が奥の部屋から姿を見せる。
彼は領主に問いかける。

「理想郷を作るというこの計画が
理解できぬと申すか、辺境伯」

「そなたも執政者ならば
何がタルシスに最も益があるか考えよ」

「我らは同じ祖を持つ人間。
その我らが手を取り合えず何とする?」

その言葉に領主は声を荒げる。

「その為に巫女を犠牲にし、
ウロビトやイクサビトを手にかけろと
言うのか!」

「私には考えられない…
屍の上に築かれた理想郷に
どんな価値がある!」

その言葉にワールウィンドは目を見開き
彼の主を振り返る。

…皇子は何も答えない。
ただ静かに、その瞳を領主に向ける。

「貴公にはより詳しい説明が
必要と見える。
…このまま返すわけにはゆかぬな」

「ローゲル、辺境伯をお引き留めしろ。
その護衛は…お前の判断に任せる」

ほんの一瞬、躊躇いを見せるものの
ワールウィンド…否、帝国騎士ローゲルは
素早く巨大な剣を抜く。

刀身からは機械の駆動音が鳴り始める!
ローゲルはそのまま領主に近づく。

だが君たちはその間に割って入る!

(ローゲルと戦闘)

分岐:ローゲルが逃走

ローゲルはその特徴的な剣を
大きく横に払うと、君たちと距離を取る。
険しい表情で君たちに口を開く。

「悪いが状況が変わった。
…今、君たちに語るべき言葉を
俺は持ち合わせていない」

「だが…巫女の身を案じるなら来るがいい、
木偶ノ文庫へ。君たちが正しいと思うなら
俺たちを止めてみろ」

「…だが覚えておけ。
次に会う時は、俺も全力で相手になる」

分岐:ローゲルを撃破

君たちから手傷を負わされた
ローゲルは、傷口を抑えつつ後退する。

「ぐっ…これほどの…力とは!
だが俺は、ここで倒れるわけにはいかない」
気迫の籠った眼差しを君たちに向ける。

「巫女の身を案じるなら…来るがいい、
木偶ノ文庫へ。君たちが正しいと思うなら
俺たちを止めてみろ」

「次に会う時は、
もう少しマシな技で相手をしよう」

(以下共通)

そう言うとローゲルは迷宮外へと
姿を消す。

「…皇子は迷宮から身を引いたようだな。
ご苦労だったな、諸君」

「皇子から帝国の計画は大よそ聞いた。
しかしそれは、
とても賛同できる内容ではなかった」

「彼らは帝国を救う為、
ウロビトやイクサビト、巫女殿を
犠牲にしようとしている」

「彼らを止めなければ…
続きはタルシスで詳しく話す。
今は撤収するとしよう」


絶界雲上域

D-4から東に進もうとする(ローゲルと戦闘後)


前方には帝国の気球艇が見える。

交渉が決裂した今、近づけば容赦なく
彼らは攻撃してくるだろう。

…今は領主から対策を聞き、
今後の対策を練る必要がある。
一旦タルシスに戻りたまえ。


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最終更新:2013年01月09日 12:09