アエル





「―――私は「私」となりました。」

フルネーム アエル
種族 HUMAN
性別 FEMALE
身長 177
所属 Space Allied Forces第3番艦「ソーン」
誕生日 不明
所属Ship Ship3
クラスレベル HUNTER/
プレイヤーネーム tenbin
Last Update 2013-04-19 23:26:40 (Fri)


備考

かつて異世界にて「庭園」という名の組織における兵士として活動していた女性。年齢は26。
だがある事件に巻き込まれ庭園から逃亡。以降、上官であり夫でもある「アスター」という名の男性と共に脱走兵としての日々を過ごし、後に発見され夫共々処刑された―――筈だったが、意識を取り戻した彼女は馴染んだ人間としての身体ではなく、無機質な機械の身体を持ち、アークスシップにて保護されていた。救出したアークスによれば、惑星ナベリウスにて一人、気絶していたとのこと。
数日は混乱と絶望によって錯乱状態にまで陥るが、アークスたちの手厚い看護により辛うじて正気を取り戻す。
「―――この世界なら、庭園の手から逃れられる。そして、自分が生きているのならば、共に生きると誓ったあの人もまた、この世界に存在している可能性がある。ならば私が、探し出す。どれほど時間がかかろうとも」
僅かな、奇跡としか言いようのない可能性。しかし彼女が生きる希望と目的はもはやそれのみであり、事実、見つけられなければ自害する覚悟すら出来ている。
「―――何よりもまずは、生きなければならない。その為には情報と、金がいる」
そう理解した彼女はまわりに勧められるがまま、庭園で培った戦闘能力と高いフォトン適正を活かしアークス試験に合格。ハンターとしての道を歩む事となる。

幾度も幾度も夫の情報を捜し求める日々を過ごすが、終ぞ明確な情報の一片たりとも得られたためしがなく、半ば諦めかけていたある日、偶然立ち寄ったバーにてユキヒトと名乗る探偵に出会う。
探偵と聞きすぐさま夫の情報を尋ねる彼女。そして初めて、夫らしき人物が生きているとの情報を掴み、嬉しさのあまり人目も憚らず涙を流す。
「―――嗚呼、こんな機械の身体でも、涙は流れるものなのか」
そんな、どこか場違いな想いを胸に抱きながら、ユキヒトに引き続き調査を依頼し、自身もまた決して諦めることなく、夫を探し続ける事を決意する。
その後、身元証明、調査の迅速化の為に自身も探偵事務所に所属。以降は所員としてユキヒト達と共に調査を続行する事となる。
再びあの人と出会い、そして共に平穏な日々を過ごすことができる。そう信じて。

機械の身体と人の精神。その異なる二つの存在が引き起こす拒絶反応によって生死の境を彷徨い続けていた彼女だったが、ユキヒトやアーラ達の尽力によりついに己の肉体を取り戻す。
真の意味で「命」を取り戻したアエルは、泣きじゃくるアーラを抱き締め、そして微笑むのだった。

アエルとは「空・風」を意味し、アスターとは「星」を意味する。



性格

平時に限っては至ってクールで真面目。だが戦闘時には好戦的、挑戦的となり、口調もやや荒く、そして熱くなる。
またアスターの件が絡むと人が変わったかのように感情的にもなる。
根が真面目であるためにからかわれるのが苦手であり、慣れないお茶目を疲労して照れるような一面もある。尤も、最近は以前に比べて随分と丸くなったようで、たまに自分から他人をからかうような冗談を言うこともある。
前述したとおりもとは異世界人であるが故、この世界における常識にはやや疎い。故に時に的外れな意見を大真面目に話し、回りの沈黙を浴びることもしばしば。尤も、そういった事態に限っては本人も「仕方ない」と割切っており、さして気にしてはいない。
アークスとしての活動は積極的に行い、日々の鍛錬も欠かさない。これは夫が彼女の目標であり、いつか夫を超えるべき壁と認識しているためである。事実、彼女の夫であるアスターは庭園でも最強の一角として評判だった。
嫌いな人物は無能者。特に雇い主や上官が無能だと彼女の機嫌は最悪になる。これは庭園時代、夫に出会うまでは上官に恵まれなかった事に起因する。
また、庭園で過ごした過去はお世辞にも良い思い出と呼べるものではなく、己や夫の過去はよほど親しい者でない限り話そうとはしない。
本人は自覚していないが面倒見のいい一面もあり、バーの様子を見かねて運営を手伝った結果、常連客からはいつの間にか店員のような扱いとなっていた。本人も満更ではない様子であるが。
面倒見がいい故に、非常識的な言動を取る者に対しては容赦のない台詞を放つこともある。
探偵事務所に入所してからは、その個性的過ぎる面々(ニコ、バンシィ、マーテル、エスティナ)に振り回される(ツッコミを入れる)日々が続く。
庭園での経験上、殺人行為はあまりに慣れすぎたものであり、それについて何も思うことは無い。その為、親しい人間はともかく、見ず知らずの他人の命ならどうなろうと知った事ではないとさえ考えてもいる。
アランの件(SS sin参照)では怒りを顕にしたが、あの時は犠牲者を想っての事ではなく、アランの外道過ぎる行いに対してや、生体兵器という自身が最も毛嫌いするものに利用していた事、更にフィオの件で気が立っていた為に、ああいった反応を見せた。
最近、ユキヒトからアーラと再会した祝いにとチケットを貰い髪型を変えた。アエルとしてはどちらでもよかったのだが、周囲からの評判が良かった為に変えたままにしている。


関連人物:那智探偵事務所


ユキヒト
フルネーム、ユキヒト・ナチ(那智 由季仁)。
那智探偵事務所を営み、アエルにアスターの情報を提供、後の協力を約束した張本人であり、つまるところアエルに再び生きる希望を与えた人物でもある。
紳士的な立ち振る舞いで、彼の人間性についてアエルは快く思ってはいるが、からかわれた事に関してはあまり良い感想を抱いてはいない。
付け加えるならば所員全員が女性という環境、それと彼の女性に対しての態度(自然と口説く)についても、あまり良く思ってはいない。特に後者については天然らしく尚の事性質が悪い。
アスターの情報に関しては彼曰く探偵としてではなくあくまで彼個人の情報網からであるが故、信憑性に欠けるらしい。しかし、藁をも掴む想いのアエルにはそれでも十分すぎる情報だった。
ある日、身元証明のためとアエルを那智探偵事務所に勧誘。アエルもそれを受け、探偵事務所に入所し、共に調査を続けることとなる。
アエルの過去について何かしら思う面があるらしく、そして彼もまた、どうやらアエルと似たような経験をしてきたようである。それ故に、アエルに的確な助言を与えてくれる。
アエルは彼を全面的に信頼し、その証明の意味も兼ねて自身とアスターの持つ『力』について話す。アスターのあまりに突き抜けすぎた力には流石の彼もただ驚き、そしてうろたえるしかなかった。
また、アエルがそれらを話したことにより彼も自身の『力』について、アエルに話した。彼の力の概要はアエルには詳しくわからなかったが、それでもその力が得体の知れない物である、と言う事は充分に伝わった。
エスティアとの協力体制を敷く事について、警戒するアエルに説得をし、アエルは不本意ながらもそれを認める。しかしその際「毒を食らわば皿まで」と口にするように、彼自身も納得のいかない面が多々あるようだが、少なくともエスティアの事は信頼しているらしい。
アスター襲撃事件の際、切り札を使用しアスター諸共自爆し死亡するが、後に子供の姿となって生還し、更に後日アーラの襲撃を受けた際に再度大人の姿に戻っている。
余談だが、アエルは彼に出会ったその日にバーの酒代を奢られており、次は自分が必ず奢り返すと半ば一方的に言いつけた。その約束は未だに果たされていない。


ニコ
赤髪がトレードマークの元気娘。ユキヒトの勧誘に応じて入社した、らしい。
三度の飯より機械弄りが好きらしく、その腕は事務所の運営に一役買うこともある。が、好き過ぎて時に暴走する。
ユキヒト曰く「高性能なキャスト用新型パーツを放置して寝ると、赤い髪の妖精がやって来てキャノン砲を電子レンジに変えてしまう」らしい。
アエルは元の世界に置き去りにしてしまった子供(アエルの死亡時はまだ赤子だった)を、彼女を通して見てしまう事もあり、時にそれについて苦悩する。
彼女もまたアエル同様誰かを探しており、それをユキヒトに依頼したようだが・・・。
ミラージュのメンバーに探し人であるイクシアらしき人物がいる事に動揺する。その後に起こった出来事にてアエルの能力を目の前で見てしまい、後日アエルから自身とアスターの正体、力の説明を受ける。


バンシィ
ニコが心配だからと探偵事務所に入社した女性。
アエル以上に真面目な性格だが、それが突き抜けすぎて逆に周囲に辛辣な態度を取ってしまうことが多々ある。
だが、事務所に入所した経緯を鑑みれば、やはり本来は心優しい性格であるようだ。
最近、ユキヒトから貰ったチケットを使用して髪型を変えた。素振りは決して見せないが、お気に入りであるらしい。
某日、アエルからアスターとの関連について説明を受けた際に暴走、殺し合いに発展するが、辛うじてアエルは彼女の鎮圧に成功。
己とは何か、ただの殺戮機械である己はどうあるべきなのか。そういった自己存在について深く悩み苦しんでいる。


マーテル
ニコ、バンシィの二人が心配だからと探偵事務所に入社した女性。
温厚で面倒見の良く、ニコとバンシィの姉のような立場となっている。しかし言い換えればお人よしであり、やや危なっかしい面もある。
戦闘時には時に堅実な、時に大胆な指示を行い、オペレーター見習いとは思えない手腕を見せる。


エスティア(エスティナ)
アエル、ユキヒトと同じくバーにて店員やマスターのように振舞う女性。
ユキヒトと協力関係にあり、厳密には違うが事実上所員と同等の扱いを受ける事となる。
以前からアエルと交友のあった彼女だが、アエルは彼女を心の底が全く読めない油断ならない人物と思っており、事務所との協力関係を知らされて以降は隠すことも無く常に警戒する事となる。
その正体はマザーシップから遣わされた管理者にして観察者。曰く、知りえた情報を「上」に流すことが仕事であるらしい。
ユキヒトと組んだ目的を問えば、「大事」な「ヒト」守るのに理由は要るのか、と然も当然の如く答える。
アスター、ミラージュの件も「下」から流された情報の内にあったらしく、ミラージュとは組織名でありアスターは其処に属する非正規アークスの名である、との事。
だが、アスターほどの力を持ちながらも監視対象としての優先順位は「低」であるらしく、アエルはそれについての疑問が尽きない。少なくとも今は、とも彼女は零したが、それの意味することは果たして・・・・・・。
また、意図は不明だがアエルに現在わかっている限りのミラージュのデータを纏めたディスクを提供する。
以上のことから善良な人物のようにも思えるが、やはりアエルにとって彼女はこれ以上ない程の狸であり、当分警戒心は消えそうにない。
後に少女の姿である『エスティナ』として現れ、これまでの件について謝罪。アエルもそれを認める。


アロゥ
ユキヒトによって保護という形で探偵事務所に入所した女性。
その正体は然る研究機関によって開発された人工生命体。諸々の事情が重なり研究機関から脱走、そこをユキヒトに見つかり保護される事となる。
「完成体」「完璧」である事を自負する彼女は常に傲慢で負けず嫌い。だがやる事なす事何処か抜けている印象も受ける。
ユキヒト曰く「自由」に憧れを抱いているらしい。今後の彼女の生きる道が「自由」と呼べるものとなるのか、それは彼女次第である。


レヴィ
ディアーチェ・リヴィエント、その戦略OS内に生じていたAIプログラム。
然る事件を切欠に自身のプログラムを素体に宿し女性として生きていく事となり、ユキヒトの手によってその素体に完全に定着することに成功した。
冷静沈着な人柄でありまた料理も上手く、時にニコに教えている。またアエルが肉体へ戻る際にユキヒトらと共に力を尽くした。


関連人物


ルーイ
いつものバーにて出会った少女。年齢の割に達観しており、大人びた印象を受ける。それでいて気まぐれであり、時にノリが軽く、時にノリが重い。
アエルがユキヒトに託した依頼についても知っている。
故に、今のアエルの様子をやや危うく思っている節があり、忠告を重ねるが、アエルはそれを拒否。その上で、己が信じる道を突き進む決意を表した結果、彼女もアエルを応援、協力することを申し出る。
忠告をした際の様子、言動から見て、どうやら彼女もまた並々ならぬ過去を生きてきたようであるが・・・。
以前、フィオを庇い腕を負傷したらしく、そのせいで満足に銃を扱えなくなっている。
アエルはフィオに依頼された彼女の腕の補助装置について、自身の力を使い自らそれを製作。
腕の調子は回復する事となるが、それが原因で彼女にもまたアエルの力の詳細が発覚する事となる。(正確にはニコに説明した際にそれが聞こえていたようであるが)


フィオ
ルーイのルームメイトだという少女。口数が少なく大人しい印象を受けるが、蓋を開ければ内心は怒りと復讐に魅入られている。
過去、ダーカーに大事な人を殺されたらしく、アークスになったのもその復讐の為であるらしい。
復讐という目的さえ果たせれば自身や周りがどうなろうと構わないという危険な思考を持っており、「あの人のいないこの世界には、何の必要性も感じない」などと口にし、更にはルーイを恩人だと言ったその上で、ルーイの事を「どうでもいいのかもしれない」とすら発言している。
ルーイは彼女のその危うさに気づいており、以前からそれとなくアエルにも気にかけるよう頼んでいた。
だが、「もしアスターが何者かに殺されたら」という仮定を考えれば、アエルもまた間違いなく、彼女と同様復讐に身を窶す。
そんなアエルには彼女を止める術もなければ資格もなく、ならばせめて見守ろうと「その復讐に私も加えてもらっても」という提案をする。
返答は「好きにすればいい」というものであり、アエルは彼女の復讐劇に付き合う事となる。
また、心の奥底には辛うじてまだ嘗ての優しさが眠っているようであり、時にそれを垣間見せることもある。或いは、アエルの復讐の参加を拒絶しなかったのもそれ故かもしれない。
ある日アエルはルーイから彼女の過去を聞き、その結果ニコと同様、彼女を自分の子供とダブらせてしまう事となってしまう。
性質の悪いことにニコはアエルにとって「このように育っていて欲しい」という希望の形として。彼女を「このように育っていてしまったら」という絶望の形として。
アエルとThelisiの三人で赴いたクエストにて、アエルの喝を受けてついに本音を話す。それは「自分のせいで誰かが気づくのはもう見たくない」という物だった。
その時、Thelisiからの温かな言葉を貰い、自身の殻を破ることに成功。そして三人で共に強くなるという決意をする。その表情はとても晴れやかなものだった。
ルーイの腕の負傷を負い目に感じており、治療の為アエルに腕の良い医師、或いは技師の紹介を頼む。


Thelisi
バーの常連の心優しい少女。たどたどしい口調だが、自身の意見はハッキリと言う意志の強さを持っている。
周囲の人間の心に敏感で、アエルやルーイに言われるまでもなくフィオを気にかけており、積極的に彼女に話しかけていた。
アエル、フィオと共に赴いたクエストで、彼女のその優しさがついにフィオの心に届き、三人は良き友人関係となった。
事実上、アエルやルーイには出来なかった、フィオを心の闇から救い出すという事を成し遂げた人物である。


アイン
ある日の集会で出会った物静かな少女。『幽霊』を自称し何事にも動じず、常に他人とは距離を開けて行動している。
「戦闘にしか興味はない」と言うように実力は折り紙つきだが、お洒落を「邪魔なだけ」と一蹴したりと、年頃の女子らしい事は何も興味は無い。
他人とは距離を開けていると前述したが、一度心を許した相手には相応の敬意を持って接する。本人曰く「貰えるものは貰う」という事らしい。
アエルは彼女と初めて会った時から何故か彼女の事が気になっており、積極的に話しかけていた。最近になってようやく、それが「昔の自分を見ているようだ」という理由からだと気づく。
また、彼女もアエルに対して最初は警戒していたが、アエルのその積極性が実を結び、今では心を開いているようで、自分からアエルをクエストにを誘ったりもしている。
アエルの所属するチームから脱退する際、アエルに自身の正体と目的を明かし、応じるようにアエルもまた正体と力、目的を明かす。それにより、互いに協力体制を敷く事となる。
アエルからアスターの情報を受け取った時に、以前黒装束の銃剣士に片目を負傷させられた事を話す。それがアスターかどうかは不明である。


『しん』の店主
アエルが常連となった刀匠、つまり武器屋の店主である男性。
偏屈で頑固な老人だが、自身が認めた客に対しては気前良く対応する。逆に言えば認められなければその対応は悲惨なものとなる。
刀匠としての技量は確かなものであり、その品々は庭園時代から常に武器に触れて生きてきたアエルをも唸らせた。
自身の店を誇りに思っており、『しん』という店名にも様々な思いが込められている。(SS sin参照)


アーラ
アエル、アスターの実子。何の因果か、元の世界で成長した彼女もまた、この世界に飛ばされてしまったようだ。
孤児として施設に保護されていた彼女だったが、偶然アエルと出会い、話し合いの結果互いに親子であると認識。その後はルームメイトとして共に暮らし、共にアスターを探していく事となる。
彼女から何故こちらに来たかを聞いた際、おぼろげながら記憶を話し、その内容からアエルは彼女が戦争に巻き込まれ、育ての親共々死亡し、彼女だけがこちらに来たものと理解する。恐らくその際に力に覚醒し、数名の兵士を殺害したのであろう事も。(一部アエルの勘違いがあり、実際はやや違う。詳しくはアーラのページを参照)
また、記憶を思い出した際に精神が不安定になり力が暴走しかける。辛うじてアエルは鎮圧に成功するが、その力は非常に強大な物であり、もし本気を出されればアエルですらどうなっていたかはわからない程である。
まだ子供である事、そして大き過ぎる力とそれに対してあまりに分不相応な精神。まるで不釣合いなバランスの天秤のような、今にも破裂してしまいかねない爆弾のような娘を、アエルは一人の母として支え、導いていく事となる。
アスター襲撃の話を聞いた際に突如アエルの下を飛び出し、以来行方不明となっている。


アスター
アエルの夫にして生きる目的。現在は消息不明。特徴は金髪と長身。
ある日『ミラージュ』という彼と思しきアークスの存在がユキヒトの調査によって明らかになった。が、ユキヒト曰く『ミラージュ』の挙げる戦果はアークス一人ではとても不可能な、余りに大きすぎるものであるらしく、その為ユキヒトは『ミラージュ』は彼を含む複数のアークスで構成されているのでは、と推察している。
また『ミラージュ』が本当にアスターかどうかを断定できる証拠は無く、あろうことか「少女の姿をしていた」などという噂すら挙がっている。或いは、ユキヒトの推察通り『ミラージュ』とはその少女とアスターを纏めた総称なのかもしれない。
後にエスティアの証言により『ミラージュ』とは非正規アークスが集う組織名であり、そこの活動記録にアスターの名があったことが判明する。
某日、ナベリウスにてユキヒト他所員を襲撃するが、返り討ちに遭い瀕死の重傷を負い再び姿を消す。何故ユキヒトを狙ったかは不明。


+ ...
アエル、アスター含む庭園の兵士は皆『花』と総称されており、花とは所謂『生体兵器』或いは『改造人間』といった類の存在である。
花という存在には二種類があり、一つは庭園の研究(人工授精)により文字通り『作り出された』存在。一つは人の腹から生まれ、花としての素質を生まれつき内に秘めた存在である。アエルは前者であり、その為彼女には両親は存在しない。
そして、花達はそれぞれが異能と呼ぶべき固有の『力』を所持しており、それを駆使して戦場を駆け抜け、生き延びてきた。
力の大小、種類などは庭園をしてもコントロールできるものではなく、どの花がどういった力を覚醒させるかは完全にランダムとなっている。また、庭園の研究も不安定であり、作り出された花が本当に花として生まれているかどうかは、力の覚醒を以ってしか確認することができない。更に花の象徴たるその『力』が何処に存在しているのか―――遺伝子に依るものか肉体に依るものか、或いは『魂』に依るものなのか―――そもそもその『力』が何なのか、といった大元の疑問は未だに解明されていない。(メタ的な事を書くとこの辺りはPSO2の世界観と整合性を取るためのご都合主義設定。本来の設定では『力』は特殊な遺伝子に依存するものですが、折角だからこちらでも『力』の描写をRPに絡めたいと思いこのような設定に。)




異能

+ ...
アエルの持つ能力は『物質同化』
これは文字通り己の肉体と物質を同化させ操るというものであり、例えば己の肉体より小さな物質(ナイフ、拳銃等)ならばそれらを己の内に同化させ、それらをいつでも取り出し使用することができ、己の肉体より大きな物質(家屋、戦車等)ならばそれの内に同化し、マシーンなど操作が可能なものならば自在に操る事ができる。
より正確に説明するならば「対象の接触面積が己より小さければ体内に同化可能」という事である。例えば刀剣の類ならば自身の身長より長大な物であろうと、剣先や柄本などから突き刺すようにして同化させれば問題なく体内に取り込める。
また、取り込んだ物質は体内で構造変換、再構成が出来るようになり、応用すれば物質同士を体内で組み合わせ新たな物質の創造、分解も可能となる。(極端な例ではあるが鉄などの素材さえ取り込めば、その質量に見合った武器などを体内で創造出切る。しかしあくまで量産品程度の出来であり、匠の打つそれには遠く及ばない)
同様に潜り込んだ物質に対しても、素材さえ揃えば自在に改造する事なども出来る。
これらを見てわかる通り攻守共に非常に汎用性に長け、特に諜報、暗殺などとは恐ろしく相性が良い能力である。が、動物には同化できない―――正確には可能だが、同化すれば対象と己の精神が混合し、場合によっては互いに発狂するという危険性を孕む(その為、大地や植物などには同化可能)―――という欠点がある。
また、他の弱点として潜り込んだ物質が木っ端微塵に破壊されれば同様にアエルも木っ端微塵と化すという事である。つまり同化した物質=一時的なアエルの身体となり、例えば戦車やヘリにでも同化すれば、通常の身体と同じように撃たれた敵の弾丸とその装甲を同化させすり抜けさせるなどが可能。しかし同化対象はあくまで物質であるため、レーザー兵装等のエネルギー系統の攻撃、後述するアスターの重力攻撃などは同化する事ができない。(尚、一時的な身体と言ってもあくまで依り代である為感覚は無い。大地などの広大な物質に同化した場合は、潜り込む際と同様に自身より巨大な物質の欠片が残されれば其処から脱出できる為、木っ端となる心配はないが、能力影響範囲は限定される。)故にそういった攻撃を防ぐ為に、アエルは特殊強化外骨格を身に纏い戦う。その際、皮膚との接着面では外骨格と皮膚を同化させ、外骨格を己の身体の一部とし、通常時と同様の同化能力を使用する事が可能となる。(元の世界では庭園から配給された軍用の物を改造し、こちらの世界ではルーイに渡した物と同様、力を使い0から自作する。アランの件では使用していなかったが、こちらの世界では未知の物質が多かった為に完成に時間を要していた)

アエルはこちらの世界に来た当初、病院から脱走しようと力を使用したが、何故か力を使うことが出来ずに逃走は失敗。
庭園曰く力とは「大気中に点在する特殊なエネルギーを体内に取り込むことによって、力が作用される」ということらしい。アエル達当人は力を無意識下で使用していたため、そういった原理は耳にしていても意識することは無かった。
その為アエルは力が使えなくなったのは単純に「機械の身体に変化したから」だと思い込んでいたが、後に「その特殊なエネルギーがこの世界には存在しないからでは」という可能性に至る。
「ならば、この世界におけるエネルギー―――フォトンで代用することはできないか」と考えたアエルは、それを実践。結果として、力は変わらず使用可能であった。(同じくメタ的な事を書くとこれらエネルギーやフォトン云々もあくまでPS02の世界観と整合性を取るためのご都合主義設定。こちらでも『力』の描写をRPに絡めt(ry)
尤も、この世界において花の力は異能中の異能であるためおいそれと見せるわけにもいかず、他のアークスと同行するクエストではほとんど使用することができない。更に、前述したとおりアエルの能力は動物に同化できないという弱点があり、生身で挑んでくる原生生物、ダーカーなどには相性が悪い。



兵装

+ ...
特殊強化外骨格、名を雪風。
名の通り真白い外骨格で、獰猛な様相だが女性的な体躯が特徴。アエルの全身を覆い各駆動系に介入し、身体能力の劇的な向上を齎す。また、腰に装着された推進装置により飛行も可能。
武装は外骨格を覆うように展開するエネルギーバリアのみ。他武装についてはアエルの体内に大量にあるので何の問題も無い。また、あくまで自作である為そう凝った性能には出来ず、身体強化性能に重点を置き、武装関連については最初から棄てたコンセプトで設計されている。無論、たった一つ搭載され生命線ともなるエネルギーバリアについては厳重に製作されている。動力源はアエル自身の内臓バッテリーの他、体内の物質を分解、創造させる際に発生するエネルギー、周囲のフォトンを吸収しエネルギー変換するなど様々あり、余程の事が無ければ動力切れの心配は無い。
尚、雪風は通常時はアタッシュケース状に収縮、収納されアエルの体内に同化されている。





解説

どうもこんにちは、或いはこんばんは。先ずはここまで読んで頂きありがとうございます。
キャラ説明の冒頭にある「異世界」やら「庭園」とは何ぞや、と思われた方が多いでしょうから解説を入れさせていただきます。
恥ずかしながら私は趣味で小説を書いておりますが、このアエルというキャラは、その小説に登場するヒロインなのであります。異世界というのはその小説の舞台となる世界であり、庭園はその世界を管理する組織、のようなものです。なお別ページに製作済みのアスター、アーラというキャラもその小説関連のキャラクターとなっております。
外見のイメージも大体小説そのまま(種族以外)で作っておりますし、シナリオの流れも小説→PSO2となるように無理矢理ではありますが設定を考えさせていただきました。
積極的に皆さんのキャラと絡んで行きたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
また、もしSSなどでこのキャラを使用する際は私に許可を貰う必要はありませんので、ご自由に、そしてこの子を存分に可愛がってあげてください。


























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最終更新:2013年04月19日 23:26