リサ



「生きながらえたいなら、自分のルールに忠実であり続ける事だ」

「どこかでそれが崩れれば、それは死に直結する」



フルネーム リサ
種族 3.5世代レイキャシール
性別 女性
身長 180cm
所属 Space.Allied.Force.156th.Tactical.Fighter.Training.Group
通称:156戦術戦闘教導隊
誕生日 A.P.216/10/01
所属Ship 三番艦:ソーン
クラスレベル Ranger:60 Gunner:60
IDネーム Stradale
Last Update 2013-09-03 23:37:04 (Tue)



TrancheⅡ.Block.A


+ ...
旧カラーリング


TrancheⅠ.Block.Aとも呼称されており、現在とは色合いが大きく異なる。



  • 08/25、旧市街地掃討作戦

156戦術戦闘教導隊全員が出撃し、作戦中にリサが脚部アクチュエータを損傷。
無事作戦は終了したものの、経年から各部に負担が掛かっていた事もあり、大規模なオーバーホールが行われる事となった。

156戦術戦闘教導隊と関連の深い施設でオーバーホールが実施され、戦略OSのアップデートや各部の出力強化、各システムの最適化等が施された。
それにより射撃制御と身体制御に特化していたリサ固有の2.5世代型OSに比べ、これまでの戦闘で蓄積したデータを元に「3.5世代」相当の性能を得る事になる。
従来苦手であった近接戦闘適正なども改善され、より安定性が増す結果となった。

カラーリングに関してはリサ自身からのオーダーで、明度や光度を調整した件の磁晶龍に近いカラーリングが施された。
本人曰く、「あの色では撃ってくれと宣伝しているようなもの」との事らしい。




経歴


+ ...
  • A.P.216/10/01 実験機

第二世代アークスが誕生してから六年。
成長を遂げた彼らをしても、物量で勝るダーカーに対して効果的な戦果を挙げられずに居た。

この頃、アークス上層部は旧式化の進む戦略OSのアップデートを開発局(研究所とも呼ばれる)に打診。
旧世代、第二世代のアークスでは過酷な実験に耐えられないと判断され、実験用に500名のキャストを生産する事が決定する。
同様に他種族での実験も人道的観念から中止された。

キャスト達には最新技術が惜しげなく投入され、従来整備面や安全面等から採用が見送られた装備が標準装備される。
元より彼女達に安全性や、生存性は全く重視されていなかった。
それでもこの頃は、実験体を失いたくない開発局の意向も有り、ある程度の生存性は残されていた。

A.P.216/11/01、実験開始から一ヶ月が経過する。
三番艦ソーンで誕生した彼女は、射撃制御と身体制御の実験グループに組み込まれ、A.P.210に誕生した第二世代アークス達を圧倒、"特異体"と呼ばれるまでの成果を挙げる。



  • A.P.218/10/01 2.5世代

実験開始から二年が経過し、第三世代アークスへの研究も、戦略OSのアップデートと共に進んでいた。
彼女達には、「2.5世代アークス」としての立場が与えられた。

名前すら与えられないまま、過酷な実験に投入される彼女達にとって、ようやく生きる理由を勝ち取った瞬間でもあった。
同年12/30、彼女が正式にリサと命名される。彼女を担当していたオペレーターの愛娘の名前である事を、彼女自身は知らない。

この頃、既に何名かの2.5世代が機能停止しているという噂がキャスト達の間で流れる。



  • A.P.219/06/01 命より重い物

三年に及ぶ実験は、徐々に伸び悩みつつあった。
2.5世代達の試験結果に頭を悩ませ始めた開発局は、同年06/01より2.5世代アークスに初のアップデートを施す。
このアップデートは、三年以上に及ぶ実戦で得られたデータを元に、新バージョンとなるOSへのアップデートだった。

翌月、一般アークスとの共同作戦に於いて、ダーカーとの戦闘により二体のレイキャシール実験体が機能停止に陥る。
偶然居合わせた開発局のスタッフにより、機能停止の原因は詳しく調査され、やがて06/01に施したバージョンアップが原因だと判明する。

通常のアークスに与えられるOSと異なるそれは、成果を求める余り、本来最も重視すべきであった生存性、何重にも保護されるはずの生命維持管理を、重症を負っても戦闘を最優先するよう書き換えた結果だった。
既に噂となりつつあった事件の拡散を恐れた開発局は、二名のレイキャシールとスタッフを秘密裏に処分した。



・A.P.219/12/31 仲間達

新しい年を控えたその日、各アークスシップでは巨大モニター前に集うアークスや一般市民の前で、有名なアイドルによるライブが執り行われた。
ライブの最中、巨大モニターに息も絶え絶えな女性の姿が映る。

「私の犠牲で、彼ら2.5世代が救われるならどうなってもいい」

「こんな理不尽な実験があってはならない、どうかこれを」

大きな銃声と共に映像が反転、ライフルを携えた数名のアークスが画面に映りこむ。
そこにいたのは開発局の人間と、見覚えのない装備を携えたアークス達だった。

同時刻、アークスや一般市民が閲覧できるネットワーク全体に、2.5世代の情報と06/01のアップデートに関する詳細がアップロードされる。
既に2.5世代は一般にも認知されていたものの、本来の目的などは告知されていなかった。

事態は、混迷を極めていた。



  • A.P.220/01/01 本当に大切なもの

翌日、アークス上層部は開発局の解体、新型戦略OSの開発中止を大々的に発表した。
多くの2.5世代達は帰る場所を失い、それ以降の足取りは不明とされる。

後の調査で、A.P.216に誕生した500名の2.5世代は、06/01の悲劇より前から既に限界を向かえ、大多数が機能停止や死亡していた事が判明。
大きく数を減らしながら、27名が生き残った事だけが伝えられている。

リサ自身は、実験による影響を予想していた。
彼女自身、実験で何度も死ぬような思いをし、整備も補給もままならないまま出撃を繰り返していたからだ。
いつかこんな日が来るだろう、と思っていた。


しかしモニターに映ったのが、どうして彼女だったのか。

私に名前をくれた、唯一の家族がどうしてあんな目にあったのか。


唯一理由を知る彼女は、もう居ない。
大切な人と戦う理由を失いながら、彼女は生き残った。



  • A.P.226/06/21 空白

六年の間、彼女は一人で戦い続けていた。
そんな彼女にも転機が訪れる。

単身出撃したアムドゥスキア、浮遊大陸深部。
磁晶龍「クォーツドラゴン」と呼ばれ、多くのアークスを苦しめた大型龍族に襲われる二人のレイキャシールを、彼女は助けた。





「磁晶龍の名が泣くぞ」

「奮い立つか?なら私を殺してみせろ」



数秒の内に左翼の結晶を砕かれ、龍は激昂して彼女を狙う。
それでも彼女は攻撃の手を緩めず、やがて致命傷を負った龍は何事か叫びながら空へ飛び去った。
まるで模擬戦を見ているようだった、とこの時の二人は後に語る。

やがて意識を失った二人を、彼女はソーンへと連れ戻した。
走り寄るメディカルスタッフに応急処置が済んでいる事、起きた事を端的に伝え、彼女はその場を跡にした。

彼女が誰かを助ける事、誰かの為に自分があの地獄のような日々で得た技術を伝える。
それに価値を見出した瞬間だった。



156戦術戦闘教導隊と彼女自身について


・Space.Allied.Force.156th.Tactical.Fighter.Training.Group
通称:156戦術戦闘教導隊

自身が指揮する156戦術戦闘教導隊は四名からなり、各地を巡り負傷したアークスの救助などを主体任務とする。
戦果を挙げる事よりも、「生き残る事」を優先しており、独特の装備を持ち、特異な行動を取る事が多い。

ガンカメラ映像がネットワーク上に時折アップされるなど、戦闘技術に関する研究は欠かさない。
一方で訓練不足のアークスに再訓練を施したり、他クラスの戦闘を参考にする為、情報提供を求めるなど活動は多岐に渡る。

彼女を含む教導隊隊員の負傷回数は数多くあるが、未生還者は未だに出ていない。
彼女自身それが誇りであり、分隊員からの信頼も厚い。



・性格

周囲は口を揃えて、"変わり者で、近寄り難いオーラがある。喋ると案外良い奴だった"と語る。
自分が定めたルールや目標は多少無茶をしてでも貫き通す為、"あれだけバカ真面目な奴はそうそう居ない"と評価する者も多い。
一方、過去の経験から頼まれ事は率先して引き受けるが、人に物事を頼むことを極端に嫌う。

戦闘に関しては、自分が認めた仲間には絶対的な信頼を置き、人種や性別の壁を乗り越え"最も良い結果に繋がる戦い方"を重視する傾向にある。


・磁晶龍と彼女の関係

時折、磁晶龍と共に佇むリサの姿が浮遊大陸で目撃されている。


「私と君の色が少し似ている、と部隊員に笑われたよ」

「・・・なんだ、その満更でもないような反応は」



13年前、浮遊大陸深部で二人のレイキャシールを襲っていた磁晶龍と同じ固体。
当初困惑したリサだが、変わってしまった身体の色と違い、今も治らないままの打ち砕かれた左翼の結晶が目印となった。

二度目に再会した際、磁晶龍と会話に成功する。
それによると、13年前にレイキャシールを襲ったのは"戯れ"のつもりだったらしい。

そこに彼女が現れ、ほぼ無抵抗なまま致命傷を負い、磁晶龍は撤退。
普段力を行使する側だった自分が、圧倒的な力にねじ伏せられた事に驚き、もう一度戦いたいと待ち続けていたが、二度負けた事に衝撃を受ける。
お互いに強さを認めた上で、龍族として未熟な磁晶龍と、より安定した実力を求めるリサの利害が一致、良きライバルとなる。

156戦術戦闘教導隊とも密接な関係があり、単身で磁晶龍を撃退すれば入隊、もしくは一人前と認められる。

最終更新:2013年09月03日 23:37