FILL


『・・・今は待つ時。新たな躯体を、新たな力を』


名称 FILL
型番 Hel-00α-FILL-09
性別 女性型
種族 -(machinery)
年齢 -(起動時から300年以上経過)
全高/重量 192cm/168kg
クラス Ra/Hu(登録上)
開発元 ヘリオン・インダストリー パルム総合本社
所有者
所属 -(パルム第三艦隊第八機動小隊)
所属艦 -(パルム第三艦隊所属機動戦艦“バルト”)/外宇宙航行艦隊オラクル 第三番艦“ソーン”
IDネーム 紅月 社
Last Update 2014-11-13 21:37:53 (Thu)

'13/12/04[SS、近況更新]
'13/12/09[近況更新]
'13/12/28[SS変更 項目追加“オートマトン”“Feill”]
'14/03/27[近況、性格追記]
'14/11/13[近況更新]

近況

EP2
+ ...

『Riza Nico Bargandy Halu Aulu―――――Asuma』


生体反応の集中している場所を目指しアークスシップ内の赤バーにたどり着き、“現在は”種族間で争う事等無く互いに手を取って共存している事を知る

それを知った彼女は、その後の会話で得た情報から最優先事項を“他種族の根絶”から“ダーカーなる存在の徹底殲滅”に入れ替え、それをなす為にアークスのメインコンピュータにハッキング、自身の登録情報を偽造し居住権とアークスとして活動する権利を得た
非公式の改竄登録の為他の同期と呼べるアークス達との面識は一切なく、任務には基本的に単身で出撃する事が多い

しかし、先日単騎でリリーパに降りていた所、ついに主機に限界をきたしほんの一瞬機能停止。その隙にグワナーダに捕縛され、脱出する為に脚部装甲をパージ。その際、グワナーダビットと顎の破片が脆くなっていた胸部装甲を穿ち、内部主機に損傷を受けてしまった
その損傷をどうにかして貰おうとバーに足を運んだ所でアークリンデとエスティナに遭遇。応急処置を施して貰った物の、その後の措置によりかろうじて生きていた主機が完全に機能停止。現在は副機のみでなんとか稼働している状態にある

偶然探知した“同型”の反応を探しに単身惑星リリーパ砂漠エリアへと降下していた際に機甲種との戦闘で副機及び躯体温度が上昇。吸気孔に砂塵が詰まった影響で十分な冷却が行えずにオーバーヒートを起こして行動不能に陥っていた
同型の眠っているかもしれないこの場所で朽ちるのも悪くは無いと、半ば諦めの様なものが思考を埋め始めた頃にアリシェからの状況を教えてほしいと言う音声メッセージを受け取り、その後捜索に駆け付けたアリシェ自身の手により応急処置が行われ事無きを得た

現在は主機を完成した新型に換装、立ち上がり速度、定格動作性能、高温及び低温への耐性、耐衝撃性、瞬間出力、総合出力係数等あらゆる面で破損以前よりも性能が向上した。
但し、現在の素体の循環路では高い出力に耐えきることができず、通常は出力を70%にまで落として稼働している(それでも破損以前より3割増しの性能)

換装した際に行われたシステムアップデートにより、他種族に対する警戒レベルが緩和された模様

また、装甲の損失に伴いサブマニュピレータや短射程衝撃砲等、残っていた外部装備が一切使用不可となった

EP3
惑星リリーパ、旧採掘場エリアより同型の信号が発信されているのを知り、単身捜索に。
しかし、押し寄せる機甲種やダーカーの群れの前に、突破すら敵わず大破した状態で帰還。
アリシェ嬢含む数名のアークス達に同行を願い出、信号の発信元に到達。が、既に発信元の固体は機能停止して久しい固体だった。

エンプリオ・ヴァーダーに引っ掛けられる形で移動していたその個体は砂の中に埋もれており、赤塵砂が吹き荒れる中掘り起こす事に成功した。
その際、主機の稼働率が極端に下がっていた為に躯体表面を覆うフォトンコートの展開が不十分であり、赤塵砂に含まれるダーカー因子による微弱な侵食すら躯体へのダメージに繋がり、結果
  • 頭頂部センサー破損
  • 側頭部センサー半壊
  • 額及び左眼保護装甲破損
  • 左腕マニュピレーター半壊
  • 躯体各所に大小様々な亀裂
等の損傷を負い、自他共に命ずる形で戦闘行動を一切禁じる形になった。

一方、掘り起こし回収した同型機はアリシェ嬢の手に預けられ、新たな躯体のベースとなるべく改修が行われている。



救助
+ ...
アソス・スト・マニキとやアークス所属のキャスト達との会話で徐々にだが“感情”を成長させている模様。先日には“後悔”の念から涙を流していた・・・が、背後から翡翠嬢に触れられ外敵と判断。彼女をあわやと言う所まで言ってしまったが、周囲の人々(主にキャスト)の制止の声を聞き解放、後に「二度と私の後ろに立つな、ニューマン」と言い残している

先日の市街地消火任務の折に“殲滅戦”と受けて出撃
実際には救助活動だったが既に死が確定した者達は全て見捨て周囲のダーカー種を殲滅していたが、今まさに死ぬ直前のヒトを救助する意味を教えられ、以降は“救助も念頭に置く”と公言した

暴走・学習
+ ...
市街地の救助・殲滅任務に出た折に左腕を損失。最後の同型から拝借した腕も、そののちの出撃にて緊急離脱(炸裂装甲<リアクティブアーマー>)により損失
その後、気が付けば足を運んでいた赤バーにて自己の紹介を交わしたアリシェ=キルシュとアウルの両名による内部機構・システムのモニタリングが行われ、その最中に端末のモニター上に『Destloy』と表記され、直後に暴走状態に突入
至近に居たアリシェやビアンテ、レヴィ=ソラウニスに狙いを定め、手にしたソードや脚部短射程衝撃砲の狙いを定めるが、アウルとバーガンディの両名に身体を押さえられた状態を“上位存在”による停止行動と認識し鎮静。ブラックボックスと化していた記憶領域のログをアリシェの端末に表示した後に元の状態へと復帰した

その後、『非戦闘区画における戦闘行為は一切禁止』の命令に背いたとして自身の廃棄処分を願い出たが、アウルに「死ぬなら、努力して死ね。身体を直して、擦り切れるまで動いてその後死ぬかもう一度考えろ」と諭され、この後に彼の口から出た“無期限放逐”が上位存在による“最後の命令”として記録された

それ以降、他種族を悪戯に敵視する事は減り、また非戦闘区画で武装する事も徐々にだが減っている様子
※メモリーに記録されたバーガンディの言葉『お前さんの中に生まれいづるものを否定せず、少しずつでも、向かい合っていくことじゃ』に従い、自分の中に生れてしまった“感情”とそれに付随するように広がっていく“思考”を受け入れつつある




備考・背景

+ ...
かつて、グラールにて繰り広げられた種族間戦争の折に敵対勢力殲滅の為に開発された最初期型純戦闘用人型マシナリー九番機
名の読みは“フィル”
戦死したキャスト軍の精鋭部隊隊長、“Fiell(フィール)”を模して外見や戦闘プロトコルを組まれており、当時としては非常に高い性能を誇っていた

開発部がヒューマンやニューマン、ビースト等のヒトが持つ感情を“脆弱”と一蹴
その結果痛覚や感情の無い、まさに“純戦闘用”と言える仕様になっている上、マシナリーであるため完全に“戦闘力の高い使い捨て”と扱われていた
よって、所有者情報はブランクになっている

記録によると、FILLシリーズは白兵戦から砲撃戦、果ては対艦特攻等多種多様な場面で投入され戦線の維持や多大な戦果に大きく貢献している
なお、この九番機は製造当初から終戦間際まで稼動し続けていた事もあり、同型の統率を行っていた様である

この個体は腕部装甲に小型補助アームを、脚部装甲には衝撃吸収装置と短射程衝撃砲をそれぞれ内蔵し、極めつけにヒューマン、ニューマン、ビーストに対応した細菌兵器や戦闘用ナノマシンを搭載していた。また、一部を除き装甲は炸裂装甲仕様
また、頭部や腕部等機体各所の非装甲部に接続端子があり、外部武装パッケージや大型の機動兵装の存在が伺える


種族間戦争の折、彼女達の乗艦が停戦直前に撃沈
格納庫にて調整を受けていた彼女達は爆発の衝撃と熱波で機能停止し、そのまま乗艦毎惑星パルムに落着してしまう
艦そのものは大気摩擦によりほぼ全壊、彼女達が居た格納庫は奇跡的に無事だったものの戦後処理に追われる軍部は元々使い捨てである彼女達を放棄、回収にも処分にも向かわずに月日が流れていった

やがて、惑星パルムの地表に突き刺さり続けた艦は、土砂や再生された森に呑み込まれていった
百年程経過したある日、インヘルト社の亜空間実験の同日、謎の大爆発により木々や付近の住民を巻き込んで消滅した…ハズだった


実際は、爆発のエネルギーと微妙に漏れ出していた亜空間実験のエネルギーが絡み合い、不安定な状態ではあるものの亜空間を超えてオラクル船団の調査惑星“リリーパ”の坑道エリアに転移していた
転移した時点で、未整備のまま100年が経過していた影響で各駆動系にガタが来ており、またメモリーの大半がブラックボックス化してしまっている

リリーパを訪れていた非合法渡航者が大半が修復不可能なレベルで破損していた彼女達をジャンク品として回収し、3番艦ソーンへ
しかし、その際にダーカーによる市街地襲撃に遭遇し彼女達を乗せた輸送車が横転、スラム街の奥の奥、誰も訪れる事の無い路地の隅に転がっていた

路地にひっそりと転がっていた彼女に、ある意味“救いの手”を伸ばしたのはアークス・・・ではなく、天候調整システムの不調だった・・・
落雷により不足していたエネルギーを賄い再起動、転移と落雷の影響で内蔵プログラムの“バグ”として感情が芽生え、ネットワークに接続し情報収集。
自らの使命である“多種族の殲滅”よりも現在の状況を知るべく、軋む躯体を引きずりながら多数のアークスが集まる場所へと脚を運んだ・・・

余談:皮肉な事に、ヒューマン等を殺す為に開発された彼女達FILLシリーズの技術が後の世において、レリクスの研究・保全団体“エンドラム機関”やヒューマン原理主義を掲げる“イルミナス”により復元され、“レンヴォルト=マガシ”や“ヴィヴィアン”開発のベースとなっている

性格

現状は控えめな、対人・情報収集用の大人しく丁寧な性格となっているが、戦闘時には時折性格設定を高圧的なモノに変更している
破損や経年劣化の影響で機能が一時停止する“突発性機能停止症候群”を疾患しており、現在は非戦闘時に極稀に発症する程度

若干キャスト至上主義な面があり、時折自分の製造者達と他の種族を比較する癖があるが、そうプログラムされている為であり本人に悪気はない。
最近行われたシステムアップデートにより他種族に対する警戒レベルが若干低下。挨拶程度は交わすようになった
以前まで戦場に居た事と、それに加えて感情が芽生えてから日が経っていない為に現在の人道的な常識が全て欠けている為言動や行動が危険な方向にズレている事がある


戦闘



唯一残っていた内蔵武装である“短距離衝撃砲”がダーカーに対して効果が薄く、また外部武装パッケージもその全てを損失している為銃剣を多用する機動戦を中心に行う
ダーカーとの初遭遇時にフォトンを用いずに自身の腕と脚部短射程衝撃砲のみで対処しようとした結果、右腕部装甲に出来た亀裂からダーカー因子の侵入を許してしまっていた
侵食を受けた腕部パーツは既に換装・廃棄されている

旧型機故にフォトンの固着が壊滅的に苦手であり長銃や大砲、銃剣の弾は火器に取り付けられたマガジンに装填された“塗膜(フォトンジャケット)弾”を使用している
その為威力は下がるが、攻撃に回すエネルギーを機動力に回す事が可能になった


外見特徴

白いヘッドパーツにライトグリーンのアイカメラ、黒を基調としたボディに赤いカラー。旧型の青いシールドラインを常に身に纏っている

額と左目部分は破損しており、カバーを外すとスキンの無い内部パーツが露出している
顔面中央に十字の傷があり、そのほかにも体中に大小様々な傷が刻まれており、戦争の激しさを物語っている

現在は各部装甲の傷が更に増え、余りに酷くなったパーツは自身が目を覚ました路地に転がる“同型”達から拝借し賄っていた
しかし、その“同型”達も全てパーツを取り尽くし、残っているのは取り外しの効かない頭部と胴体部分のみとなってしまい、それ以降損傷した部位の互換が効かなくなっている。現在は腕部及び脚部装甲を損失、装甲を支えていた内部フレームが露出している

もっとも大きな傷は胸部装甲の斬撃痕とグワナーダの顎に絞めつけられた痕。胸部装甲のパージが不可能な為ここだけは修復が出来ずに放置



オートマトン“Rei”


「・・・滅べ、そして消え失せろ」

名称 Rei
型番 MMSA-6X8H
素体 キャストタイプ

FILLが単身リリーパの坑道エリアに降りていた時に大破・機能停止状態で発見したマシナリー
自身と比べ更に単純な内部構造だった為にその場で機甲種のパーツを用いて修理・再起動させた

カラーリングは本来白と赤が主だったが、自身と同じく黒×赤に変更。シールドラインは血の様に濃い赤
どことなく巫女装束を彷彿とさせる装甲と額に付けたゴーグルが特徴

装備していたカタナは刀身半ばから折れていた為、新しいカタナ手渡し使用させている
ともすればFILLと比べても大出力である小型ジェネレーターを搭載しており、瞬間的な爆発力はFILLの3倍に相当する

真面目な性格の筈だがどこか抜けている。また、モノを知らないのか間違った事でも大真面目に取り組んでしまう
FILLが進んで任務に同行させる数少ない存在




~Hel-00α-FILL09の内部メモリーより抜粋~

+ ...

名称 Fiell
型番 Hel-X-08
性別 女性型
種族 キャスト
年齢 28
全高/重量 192cm/213kg
所属 パルム第一艦隊第二機動小隊
所属艦 パルム第一艦隊旗艦“ディアハート”

Hel-00α-FILLシリーズの元型となったワンオフキャスト。FILLシリーズと違い装甲色は明灰白色+黒。シールドラインは黄金
製造元はFILLシリーズと同じくヘリオン・インダストリー
狐の耳を彷彿させるヘッドセンサーと姿勢制御翼代わりにもなるイヤーセンサーが特徴。主兵装は腕部内蔵衝撃砲と脚部ミサイルポッド、斬機剣等実体兵器

背部に滑空用の大型翼を、肩部装甲内部と脚部装甲には滑空時の姿勢制御や地上での瞬間的な方向転換に用いられる小型ブースターを3基内蔵しており、現在の最新機種と比べても遜色のない機動性を持っていたが、その分徹底した軽量化の影響で装甲が非常に脆い
また、キャスト故にフォトンのエネルギー変換効率が悪い

それらの不利を覆し他種族軍に「ディアハートに彼女在り」と言わしめたのは豊富な戦闘経験から生み出される多彩な戦術と戦略にある
極少数のみで敢行された強行突破を成功させ、その後の追撃もありとあらゆる手段を用いて撃退する等、キャスト達の中では英雄扱いされていた

そんな彼女も躯体の経年劣化や戦況の変化による整備の精度低下等には勝てず、最前線での戦闘中に大破。その後回収・保全されていたが彼女を元に戦闘用マシナリーを量産する“ドッペルゲンガー計画”の為に戦闘経験等を抽出。後に廃棄処分となった


非戦闘時は装甲が外れ、素体のカラーリングもインナーペイントから肌色の多いスキンペイントへと切り替わる
また、明朗快活な普段と冷徹な戦闘時のギャップから兵民の一部に熱狂的なファンが居た






躯体概要


全高 192cm
素体重量(装甲除く) 115kg
型番 Hel-00α-FILL-09
開発元 ヘリオン・インダストリー製
装甲 対物・対フォトン複合装甲
電子系統 ヘリオン・インダストリー製
主駆動系 ヘリオン・インダストリー製
主力機関 ヘリオン・インダストリー製 第3世代型ハイブリットジェネレーター
副機関 第3世代型バッテリー


頭部

  • 並列演算装置
ヒトの脳に当たる装置
通常のマシナリーには搭載されない物であり、複数同時の弾道計算や衝撃予測、直前まで積み重ねられた事象(経験)による予測行動等ヒトに近い機能を持ちつつマシナリーとしての領分をも持ち得ている
記憶を司るメモリーと共に頭部中央部に搭載されており、アイカメラ・イヤーセンサーと装甲を隔てて繋がっている

  • 複合センサー
側頭部に搭載される、ヒトで言う耳に当たる機関
通信は勿論熱・音による周囲探知、横に張り出した超音波発振装置による周囲地形把握等複数の役割を持つが、その特性上頭部に内蔵する事が出来ず、やむなく無防備な側頭部に搭載されている。代わりに表面は強固な装甲で覆った上で対フォトンコーティングを施してある
また、周囲の同型機と情報を共有する“高速リンク指揮システム”を内蔵しており、作戦行動の効率化を図っている

  • アイカメラ
ヒトの眼に当たる機関。カラーリングはライトグリーン
アイカメラで得た視覚情報を演算装置に送り分析を行う為の重要な機関であり、あらゆる行動の要となる
指揮官として活動していた本機のアイカメラは表面に出ている部分は外見を形作る為の飾りであり、本来の機能は全て内部アイカメラに集約されている
暗視機能や広角度・高倍率望遠機能を保持し、また射撃兵装を使用する時に複数の敵をロックオンする“マルチロックオン・システム”を採用している

  • 接続端子
主に凹型。外部武装パッケージとの接続を行う為の端子。現在は埃などの不純物の浸入を防ぐ為に薄い装甲板で塞がれている



胴体部

  • 主機
名称 第3世代型ハイブリットジェネレーター
型番 Hel-HvGe03
フォトンコンバーターと小型・軽量な大容量バッテリーを組み合わせたハイブリットジェネレーター
躯体各所にある吸引口から大気中のフォトンや電子等を取り込み、バッテリーの電力と合わせより高純度のフォトンに変換し躯体各部に張り巡らされたシールドラインを通じて全身に行き渡らせる
また、空冷式と液冷式の両方を採用しており、フォトン吸引の際に取り込んだ空気で躯体中央の動力機関を冷やし、内蔵された冷却液で躯体各部のオーバーヒートを抑制している。この冷却液は一度全身に行きわたった後循環して再び動力部に戻り冷やされ、また循環する。ヒトで言う心臓と血液の様なモノ
・・・が、冷却機能、特に空冷式は外気温が高すぎるとまともに機能しない欠点を持ち、それにより液冷式の冷却液を冷やす事も出来ず、ゆっくりとオーバーヒートへ近づいて行ってしまう。これは本来火山洞窟地帯等高温の場所での稼働を想定していなかった為ともいえる(本来の稼働領域は宇宙空間や地上)
大気中にフォトンが存在しない、フォトンの吸引が困難又は不可能となった際は主動力を後述のバッテリーに切り替えるが稼働時間はそれほど長くなく、最大出力で稼働すれば半日と保たない(後述のスラスターのエネルギー効率が悪すぎる為)

  • 副機
名称 第3世代型バッテリー
型番 Hel-Bt03

何らかの原因で主機の稼働が困難、または稼働停止した際に使用される予備動力。
主機の半分程度のサイズであり搭載した際に面積を取らない分容量が少なく、戦闘を行うには心許ない


  • 胸部接続端子
装甲内部に設置された接続端子。凸型
様々な種類の装甲や武装との接続を目的と推測されるが、用途は不明。現状、胸部装甲のパージは行えない



腕部

  • メインマニュピレーター
ヒトの手とほぼ同等の機能を持ちつつ可能な限り剛性を高めてある
自身の修繕作業や端末の操作から大型武装の操作等、幅広い面で使用される
ただし、いくら剛性を高めてあるとはいえ可動部である為、全身で最も脆い
それでも簡易構造にせずこの形状にしたのは現場での細かい作業も主眼に入れていた為である
両手の人差し指の先端部に端末との接続部を持っており、主にこれを用いてハッキングを行う

  • サブアーム
腕部装甲内部に搭載された折り畳み式の補助腕
メインマニュピレーターの破損時に使用される他、腕2本では扱いきれない大型兵器の使用時に補助的に活用される。こちらのマニュピレーターは三つ指の簡易型



脚部

  • フォトンスラスター
高速で移動する際に使用される高出力スラスター。長時間の使用も可能だが、その際はより長い冷却時間が必要になる
また、シールドラインや武器の起動と比べてより多くのフォトンを消費する為燃費が最悪。その為、主導力がバッテリーに切り替わった時は出力が50%カットされてしまう

  • 短射程衝撃砲
脚部装甲側部に内蔵された非フォトン・対人兵器
対人兵器となっているモノの、至近であればマシナリー等を撃ち抜く事も可能。非フォトン武器である為ダーカー種には皆無とまでは行かずとも目立った効果は見られなかった
現在は残弾が少なく、使用を控えている

  • 衝撃緩衝装置
脚部装甲及び脚内部に搭載されたショックアブソーバー
高高度からの跳躍・着地に耐えられる設計になっており、被弾時の衝撃拡散にも役立っている。ただし、既定値を超えてしまうと機能せず衝撃が直接脚部に伝わってしまう欠点がある




その他

  • 内部各駆動系
キャストに使用される人工筋肉を一切使用せず、ダンパー等で構築されている
柔軟性に欠ける代わりに剛性に富み、長期にわたる戦闘行為に耐えられるよう潤滑材等も創意工夫されている。当時としては性能>>>コストと言われるほど非常に安価で高性能であり、メンテナンス性も高い
ヒューマン等の人間で言う所の“表情筋”に値するモノが存在しない為、表情を作る事が困難。笑顔を浮かべたとしても薄ら寒い、どこか恐ろしいモノになってしまう。笑顔の本来の意味からすれば、何の問題も無いのだが・・・

  • スキン
開発部は採用を渋っていた様だが、オリジナルの“フィール”がスキンを多様していた為躯体の一部にのみ採用
表面は人工皮膚ではなくナノスキンだが、重度の損傷は完全に修復する事が不可能。その為、本機は顔に大きな傷が残っている

  • 空間ディスプレイ/コンソール
空気中に映像を投影する装置
また、空気中に無数のコンソールパネルを出現させ、メイン・サブ各マニュピレータで同時に使用する事も可能

  • 緊急排熱機能
躯体各所にある小型ハッチから内部に溜まった熱を排出する緊急用の機能。排出時、周囲に超高温となった空気が噴射される為非常に危険

  • 外部冷却液貯蔵タンク
背中に装着する外付けの冷却液タンク
火山洞窟地帯等、高温多湿の場所で活動する際に使用

  • 装甲
名称 オプティマール・フェストゥング
型番 Hel-280α
“究極の要塞”の意
実弾の耐性として薄い装甲板を幾重にも交差させて重ね、表面を対フォトンコーティングを施した上で流動ナノマシンを膜状にした“ナノスキン”を更に纏わせ、ハイブリッド装甲としてはかなり高い防御力を誇る
また、重ねた装甲板には僅かな隙間が開いており、それが衝撃吸収力を高める要因となっている

  • 炸裂装甲
胸部以外の全ての装甲部に採用されている仕様で、高密度フォトンによる炸裂作用により内蔵機構毎外部に放出。主に緊急時の脱出に使用される
主動力を保護する為胸部装甲には採用されていない








雑記『中の人より』


えー、まず一言。どうしてこうなった。最初はもっと普通な戦闘用キャストの筈だったのが、気が付けば・・・こういう事、よくあるよね!

短距離衝撃砲はEZショックカノン、腕部装甲内蔵補助アームはGP03のアレみたいなイメージです。こう、装甲がガパッと開いてニョキッと・・・





― ADVERTISEMENT. ―
最終更新:2014年11月13日 21:37