DD5_配置ルール


概要

 本ルールは、D&D第五版(以後、DD5)で汎用マップを使用する為のものです。

 DD5はミニチュアを用いて配置する事を想定したルールが多数用意されているので、概ねマップの表示とリンクするだけを目指しています。

既存ルールとの関連

選択ルール:グリッドマップを使った戦闘

 PHBの192pコラムにあるルールです。このルールにある「マス」と、本ルールの「スクエア」は同義と考えて下さい。
 また、用語として「移動力/5」の事を「移動点」と呼びます。
 本ルールの基本になっているルールですので、そのまま読んで頂いて構いませんが、一点だけ変更します。

 斜めの移動は「1.5スクエア分」としてカウントします。
 たとえ0.5でも足りなければ、そのスクエアに進入する事は出来ません。

 あとこれは変更ではないのですが、ちょっと分かりにくく感じる表現なので補足しておきます。
 「距離」を求める際、「隣接マスから~」というのは、「隣接マスを1マス目とする」程度の意味です。
 「起点スクエアの中心から対象スクエアの中心までの距離」という表現と矛盾しません。

ミニチュアを使用する

 DMGの250pから記載されたルールです。
 概ねそのままで構いませんが、いくつか簡略化/複雑化しますので、以下を読んでおいて下さい。

視線と遮蔽

 動作主クリーチャーの占有するスクエアの中心から、対象クリーチャーの占有するスクエアの中心まで線を引き、間に視線を遮る地形効果を持つスクエアがないなら、視線が通っているものとして扱います。
 その際、スクエアの面を横切っていない場合、遮るスクエアの頂点や辺に接しているが反対側が開けている場合は、そのスクエアは判断に含めません。
 ※攻撃する際の視線で、物陰から対象をちらりと視認するような場合にはこのルールは崩して構いません。

 遮蔽効果については、「間にあるスクエア」と「対象がいるスクエア」の地形効果だけで判断します。

オプションルール:斜めの距離

 前述の通り、1と2を交互~ではなく、1.5マス分の移動としてカウントします。

オプションルール:向き

 基本的に使用しません。
 背後から不意打ちを受けたとか、特に巨大なクリーチャーの死角から攻めるなど、シチュエーション的に意味があったらスポットルールとして使って下さい。


配置の基本


スクエアとブロック

 本ルールでは、1ブロックの一辺を10ft(=3m)として扱います。
 キャラクターの配置はブロックを4分割した5ft(=1.5m)四方のスクエアになります。

スクエアに入る事が出来るクリーチャーの数

 1つのスクエアには基本的に1体のクリーチャーしか入る事が出来ませんが、すり抜ける事は可能です。
 また、例外として騎乗状態であったり、クリーチャーが無力状態であったり、伏せて邪魔にならないよう振舞ったりしているなら、同一スクエアに複数クリーチャー留まる事が出来てもいいでしょう。
 サイズの大きなクリーチャーなら、複数スクエアを占有する場合もあります。反対に小さなクリーチャーなら、1スクエアに複数体入る事も出来ます。
 DMG251pを参照して下さい。

スクエア内のクリーチャーの所在

 細かい例外的なシチュエーションはあっていいと思いますが、クリーチャーは基本的にスクエアの中心にいるものとします。

 複数スクエア占有するような巨大なクリーチャーの場合、占有する範囲の中心にいるものとします。
 2x2Sqサイズなら、スクエア4つの頂点が接する箇所、3x3Sqサイズなら中央スクエアの中心です。


地形効果


地形効果の定義箇所

 地形効果はブロック単位で定義されています。なので、クリーチャーがいるスクエアの地形は、ブロックの表示を参照して下さい。
 複数スクエアを占有するクリーチャーの場合、占有しているスクエア(移動時は移動で新たに占有するスクエア)の地形効果を全て適用します。
 その際、同様の効果は加算せず、最大のもののみ適用してください。

 効果の大小ですが、不可>困難>(水泳や登攀など)>通常とします。
 遮蔽も同様に、完全遮蔽>3/4遮蔽>1/2遮蔽>遮蔽なし とします。

地形効果の種類とその内容

地表

 進入時の効果です。
  地形 アイコン 超小型 小型 中型 大型 超大型 巨大 付記事項
整地
通常 通常 通常 通常 通常 通常 なし。
平地
通常 通常 通常 通常 通常 通常 なし。
不整地
通常 通常 通常 通常 通常 通常 騎馬や車両は困難。
荒地
困難 困難 困難 困難 通常 通常 なし
水地1LV
水泳 困難 困難 通常 通常 通常 なし。
水地2LV
水泳 水泳 困難 困難 通常 通常 なし。
水地3LV
水泳 水泳 水泳 困難 困難 通常 なし。
空虚
※2 ※2 ※2 ※2 ※2 ※2 なし。
※1.飛行移動しているクリーチャーは地表の地形効果を全て無視して、通常の移動が出来る。
※2.基本的に飛行移動なしに進入すると落下してしまう。

障害物

 主に遮蔽効果です。対象がいるスクエアと、(射撃攻撃時は)間にあるスクエアの地形効果を確認し、もっとも効果が大きなものを適用します。
  地形 アイコン 超小型 小型 中型 大型 超大型 巨大 付記事項
なし
なし なし なし なし なし なし なし。
小遮蔽
3/4 3/4 1/2 なし なし なし ※1、
大遮蔽
完全 3/4 3/4 なし なし なし ※1、※3
完遮蔽
完全 完全 完全 3/4 1/2 なし ※1、※4
狭所
なし なし なし なし なし なし ※2
橋(整地)
なし なし なし なし なし なし ※2
橋(平地)
なし なし なし なし なし なし ※2
橋(不整地)
なし なし なし なし なし なし ※2
橋(狭所)
なし なし なし なし なし なし ※2
不可 × 完全 完全 完全 完全 完全 完全
※1.図示した遮蔽アイコンは「ソフトカバー」で、視線や命中の妨げにはなるが、矢弾を防ぐ効果はない。
  中が塗りつぶされている場合、それは頑丈な「ハードカバー」であり、矢弾を防ぐ効果がある。
  ハードカバーの場合、仮に命中を受けても受けるダメージがー3される。
※2.橋は上下か左右の隣接ブロックを繋ぐが、どの方向を繋いでいるかは画像を見て判断する事。
  橋の上の高度は、(橋が渡されている)隣接ブロックと同じとする。
※3.超大型/巨大クリーチャーが進入するのは「困難」。
※4.超大型クリーチャーが進入するのは「困難」。巨大クリーチャーは進入できない。

天井

  地形 アイコン 意味
天井なし なし 上部分は開放されており、上空から地表を視認できる。
部分
木立などで上部分が一部隠れており、上空から地表を視認するのは困難。
完全
屋根などで上部分が全く隠れており、上空から地表を視認できない。
 部分天井があるタイプの地形にいる対象には、フレイムストライクのような呪文による攻撃は「不利」になる。
 完全天井があるタイプの地形にいる対象には、フレイムストライクのような呪文による攻撃は行えない。
 ※ただしこれは例外が多く、例えばメテオスウォームのような呪文なら「天井ぶち抜いてもろともに吹き飛ばせる」と考えて構いません。

高度

  地形 アイコン 意味
高度0LV なし 基準となる高度。
高度1LV
基準から75cmほど高い場所。
高度2LV
基準から150cmほど高い場所。
高度3LV
基準から225cmほど高い場所。
高度4LV~
それ以上の高さはLVを数字で記載する。大体LV*75cmの高さ。
高度-1LV
基準より75cmほど低い場所。
高度-2LV
基準より150cmほど低い場所。
高度-3LV
基準より225cmほど低い場所。
高度-4LV~
それ以上の低さはLVを数字で記載する。大体LV*75cmの低さ。
 本ルールで用いるマップは、配置で縦方向の距離を表現する事が出来ませんので、登攀する場合は「手前マスで今どの高さにいるか」をメモする形で表現します。
 2LV分で5ftの高さですから、登攀速度を持たないクリーチャーなら、2LV登るごとに2移動点→1LV登るごとに1移動点必要になります。

  地形 アイコン 意味
なし なし どちらの方向にも壁がなく、通行できる。
壁・扉
壁や扉がある。例示アイコンでは、上側が壁、左右が扉、下側が開放。
 壁や閉じた扉の向こうは全く視線が通らず、遮蔽も「完全」として扱う。

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最終更新:2019年01月06日 23:50