概要
本ルールの目的
本ルールは、大体1マス3-5mほどで、せいぜい10マス距離ぐらいのスケールで戦うTRPGで汎用的に使える事を目指して作られたものです。
「まぁあるだろう」というレベルの地形を記号化し、アイコンとして付与したマップを運用する際、使用して下さい。
特定のシステム専用のものではないので、地形毎の記号とゲーム上の効果を関連付けるのにちょっとだけ面倒な部分があります。
ですから、本ルールは「一度導入したらもう取り外せない」というようなものを目指していません。
当然ながらこれを使えばその分戦闘は複雑になり、時間や体力を使ってしまいますから、場面に応じて使い分けるようにして下さい。
本ルールの特徴
- スクエアマップに配置
- 四角いマス目を並べたスクエアマップ上にキャラクターを配置し、移動や位置を管理する。
- 地形効果の追加
- スクエア自体も個性を持ち、留まったり移動したりする際に様々な影響を受ける。
用語集
- エリア
- 一まとまりのマップ。複数のマップを並べて運用するような場合に使用される。
- ブロック
- 1つの地形効果で統一された、マップ上の配置単位。
- 大体一辺3~5mほどの正方形として扱われる。
- スクエア
- キャラクター配置の最小単位。ルールにより1ブロック=1スクエアの場合と、1ブロックを4分割して1スクエアとする場合がある。
- マス
- 地形効果
- ブロック毎に定義されるその地形の特徴。地表・障害物・天井・高度・壁の4種類がある。
- 地表
- 地面の状態を表す地形効果。移動や素早い身のこなしに影響する。
- 障害物
- そのブロックにある各種障害物を表す地形効果。視線/射線や遮蔽効果に影響する。
- 特殊な移動方法を行っている場合、移動にも影響する。
- 天井
- そのブロックの上部分がどうなっているかを表す地形効果。
- 高度
- そのブロックがどれほどの高さにあるかを表す地形効果。
- 壁
- 扉
- 遮蔽
- 進入
- 退出
- 視線
- キャラクターから対象まで、文字通り「視線」が通っているかどうかを表す用語。
- 空間的にまっすぐつながって障害物がない場合、あるいは間にガラス等視界を妨げない障害物しかない場合、視線が「通っている」と言う。
- 射線
- 武器から対象まで、まっすぐ空間がつながっているかどうかを表す用語。
- つながっていて間に障害物がない場合、射線が「通っている」と言う。
- 高度情報
- キャラクターがどの高度にいるかを表す用語。
- 本ルールのマップは、登攀途中などで中途半端な高さにいるキャラクターを置いておくマスがないので、キャラクターに属性を付与して表現する。
地形
ブロック
ブロックは、座標・中心点を表す配置情報と、地形を表す「絵」と、それが持つ意味合いである地形効果のアイコンで構成される。
あるマップで全てあるいは大半がその属性を有する、というような時は、そうアナウンスした上でそのアイコン表示を省略してよい。
地形効果アイコン
①座標:
②高度:
③天井・障害物
- 座標下のブロック右上。天井は座標直下。
- (サンプル地形は天井がないため、空欄)。
④壁:
⑤地表:
地形効果
※いずれの地形効果も、ゲーム的な効果はルール毎に異なります。
地表
|
地形 |
アイコン |
意味 |
① |
整地 |
|
舗装された道路や平らな石畳など、通行する為に整えられた地面。 |
② |
平地 |
|
未舗装の道路や平らな芝生、適度に湿った砂浜など、歩くには適した地面。 |
③ |
不整地 |
|
岩だらけの川原やぬかるみ、足首程度の深さで底が滑らかな川床、草原など。 |
④ |
荒地 |
|
大岩や木の根などの凹凸が激しい地面や、膝下ほどの水地など、全く移動に適さない地形。 |
⑤ |
水地1LV |
|
腰程度の深さの水。75cm程度。 |
⑥ |
水地2LV |
|
胸から肩程度の深さの水。150cm程度。 |
⑦ |
水地3LV |
|
それ以上の深さの水。足をついて呼吸できないレベル。 |
⑧ |
空虚 |
|
穴や谷など、(ゲーム的には考えない程度の深さで)地面がない状態。 |
障害物
|
地形 |
アイコン |
意味 |
① |
なし |
|
目だって障害になる物はなく、移動の妨げや遮蔽効果は発生しない。 |
② |
小遮蔽 |
|
茂みや木立、(体を隠せるほどの)瓦礫など、「意識すれば隠れる事が出来る」程度の障害物。 |
③ |
大遮蔽 |
|
森や岩塊など、「自然に振舞っていて障害になる」程度の障害物。移動や射線の妨げになる。 |
④ |
完遮蔽 |
|
密林など、「どう振舞っても障害になる」ような障害物。進入できるが、外に射線が通らない。 |
⑤ |
狭所 |
|
狭い通路など。普通のサイズのキャラクターなら通行に支障はなく、簡単に封鎖できる。 |
⑥ |
橋(整地) |
|
地表の上に橋があり、そこを通行できる。橋の上は整地扱い。 |
⑦ |
橋(平地) |
|
地表の上に橋があり、そこを通行できる。橋の上は平地扱い。 |
⑧ |
橋(不整地) |
|
地表の上に橋があり、そこを通行できる。橋の上は不整地扱い。 |
⑨ |
橋(狭所) |
|
地表の上に橋があり、そこを通行できる。橋の上は平地で狭所扱い。 |
⑩ |
不可 |
× |
地中や表示上の区切りなどで一切進入できない地形。視線は通らず進入もできない。 |
※1.図示した遮蔽アイコンは「ソフトカバー」で、視線や命中の妨げにはなるが、矢弾を防ぐ効果はない。
中が塗りつぶされている場合、それは頑丈な「ハードカバー」であり、矢弾を防ぐ効果がある。
※2.橋は上下か左右の隣接ブロックを繋ぐが、どの方向を繋いでいるかは画像を見て判断する事。
橋の上の高度は、(橋が渡されている)隣接ブロックと同じとする。
天井
|
地形 |
アイコン |
意味 |
① |
天井なし |
なし |
上部分は開放されており、上空から地表を視認できる。 |
② |
部分 |
|
木立などで上部分が一部隠れており、上空から地表を視認するのは困難。 |
③ |
完全 |
|
屋根などで上部分が全く隠れており、上空から地表を視認できない。 |
高度
|
地形 |
アイコン |
意味 |
① |
高度0LV |
なし |
基準となる高度。 |
② |
高度1LV |
|
基準から75cmほど高い場所。 |
③ |
高度2LV |
|
基準から150cmほど高い場所。 |
④ |
高度3LV |
|
基準から225cmほど高い場所。 |
⑤ |
高度4LV~ |
|
それ以上の高さはLVを数字で記載する。大体LV*75cmの高さ。 |
⑥ |
高度-1LV |
|
基準より75cmほど低い場所。 |
⑦ |
高度-2LV |
|
基準より150cmほど低い場所。 |
⑧ |
高度-3LV |
|
基準より225cmほど低い場所。 |
⑨ |
高度-4LV~ |
|
それ以上の低さはLVを数字で記載する。大体LV*75cmの低さ。 |
壁
|
地形 |
アイコン |
意味 |
① |
なし |
なし |
どちらの方向にも壁がなく、通行できる。 |
② |
壁・扉 |
|
壁や扉がある。例示アイコンでは、上側が壁、左右が扉、下側が開放。 |
製品別汎用マップ適用ルール
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ダンジョンズ&ドラゴンズ第五版
最終更新:2019年01月06日 23:55