電撃文庫

会社概要と沿革

 電撃文庫(でんげきぶんこ)は、アスキー・メディアワークス発行のライトノベルを中心とした日本の文庫レーベル。1993年6月、旧メディアワークスより創刊した。アスキー・メディアワークス第2編集部 電撃文庫編集課(電撃文庫編集部)が編集している。
 現在はレーベルの新人賞である電撃小説大賞を受賞した作家など、レーベル出身の作家が書くオリジナル小説を中心に出版している。創刊当時から盛んに新人作家の発掘が行われており、応募数の多さから電撃小説大賞はライトノベルの新人賞としては最難関とされている。
 現在では最も人気のある少年向けライトノベルレーベルとなっており、目下ライトノベルの国内最大シェア(2011年度上半期34.7%)を誇る。アニメやゲームやコミカライズなどメディアミックス展開がなされる作品が非常に多いことも特徴の一つである。


「小説家になろう」との関わり

 「小説家になろう」との関わり合いはほぼないといえるほどに薄い。
 電撃文庫の名物編集者三木一馬が、「小説家になろう」の「魔法科高校の劣等生」を発見、これを読み進めるうちに、過去の電撃文庫投稿作品を思い出した。この作品は選外となったわけだが、その作者の別作品ではないか? 可能性を感じる、という思いから連絡を取り、「魔法科高校の劣等生」の発売へと繋がった。
 レーベルとして「小説家になろう」から新人を発掘するという戦略をとっているわけではなく、作家の筆力と編集者の熱意が生み出した結果だといえる。


レーベルの特徴

 いわゆる文庫本の体裁をとり、価格は500円~700円程度が中心。一部のページ数が多いものに関しては1000円に達するものもある。メディアミックスを意識したこのレーベルでは、いわゆるアニメ風のきらびやかな表紙が多い。女性キャラがアップで登場するなど構図などもライトノベルの主流フォーマットを作り上げたともいえる。
 ページ数は300~350ページが中心で、イラストの量は10枚強、カラー口絵が入るのが特徴である。
 販売に関しては、文庫ライトノベル最大手ということもあり非常に強力で、全国の書店に対してきちんと流通させられる力を持っている。イベントやネットメディアでの広報にも抜かりはない。
 特筆すべきは「電撃文庫 MAGAZINE」という雑誌媒体をもっていることである。この媒体において作家/作品のフォローアップ体制があり、短編などがスピンアウトすることもある。


作品一覧

最終更新:2012年04月08日 16:50
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