ITmedia Alternative BLOG「Web屋さんのココロえ」削除に対応する、関連エントリの引用保存
今回の問題に関連した 上記BLOGが削除されています。
以下に保存のため引用します
2007/12/22に掲載された記事をLiveSearchのキャッシュ(2007/12/31 12:43現在)から引用します。
初音ミク騒動の変。
クリプトンの暴走でどんどんわけのわからない方向に突っ走っていっている感じがしますが、完璧に泥仕合の様相を呈していますね。業界の暗黙のルール(契約書や発注書を事後に交わすことだと思う。そんなことは制作の世界では当たり前で、そうじゃなかったら、ソフトウェアなど発売延期なんてやろうもんなら違約金で大変なことになる(^^;))だなんだ、ということが問題だ、みたいなことになっていますが、そこは全然論点ではなく、そもそも、ドワンゴとクリプトンの主張点は一致していないので、このままいったらすれ違うままだと思われます。クリプトンが版権を持ちたいと主張したことで、話がややこしくなったわけなんですから。原盤権や版権をどこに持たせるかは本来、創作者が決めることなんだけどね。
ややこしいのはドワンゴ側は「社名でコメントを出している」わけですが、クリプトン側はあくまでブログに書かれたコメントでしかなく、企業としての公式なコメントがまだないことです。言い合いの割には、実にしょぼい。
まあ、そもそも、クリプトンが製品に添付している使用許諾契約書は、プロにはまったく使えないものになります。前にも引用した
D. 合成音声の使用に関する制限(2)お客様が本ソフトウェアによる合成音声を以下の形態で使用する場合には、本契約とは別に著作者から別途の使用許諾契約が必要となります。そのような追加の使用許諾契約(使用形態によっては、追加ライセンス料が発生する場合があります)が必要な場合は、まずクリプトン・フューチャー・メディア株式会社までご連絡下さい。
(d) 合成音声によって楽曲のリードボーカル・パートの大部分が構成されており、”歌手”として合成音声がメインの「アーティスト」にクレジットされている録音物や、人間ではなく機械、テクノロジー、VOCALOID、本VOCALOID 製品のタイトル、”バーチャル・シンガー”、”バーチャル・アーティスト”といった類のクレジットのある録音物を商用目的でリリースする場合。但し、実在する人間がその「アーティスト」にクレジットされている作品内での合成音声の使用は、追加使用許諾を取得することなく本契約の下で許可されています。
これはつまり、商用作品を作るたびにクリプトンから許諾を取れ、ということなわけで、そんなVSTiは今までなかった。まあ、合成音声は音声ライブラリを直接叩くわけで、そのライブラリに取り巻く権利があるのはわかるので、仕方がないとは思うんですが、そりゃ、仮歌作るとか、コーラスくらいしか使えないわ、という感じ。
一応、ひろゆきさんが折衷案を提示してます。まあ、これが現実的なライン。
以下に最終記事(2007/12/25)をGoogleのキャッシュ(2007/12/31 12:50現在)から引用します。
2007/12/25
この場でも意味不明に引っかき回してしまったので、一応締めておきます。
まず、ドワンゴ、クリプトンの連名でコメントを出し、一応の決着を迎えました。あえて読むほどでもないことが書かれているリリースですが、この短期間でこじらせずにまとめあげた点と今後一切争わない(争いといっても主としてブログ上でしたが)と明記した点は重要なポイントかと思います。また、ドワンゴが現在配信しているものに関しては、今後も配信できるように努力する旨が付け加えられている点も見逃せません(つまり、この件に乗じてドワンゴがビジネスを捨てないということ)。
同時にドワンゴは組織変更を行い、ニコニコ動画でのライツビジネスを担当する部署を1月1日付けで新設するとのこと。同時に行われる人事異動では、dwango.jp事業本部長だった方がニコニコ事業本部長にスピンした上で、コーポレートアライアンスを担当されていた方がdwango.jp事業本部長に就任される様子。
年が終わる前に片づいて、本当によかったと思うところですが、今後どう展開していくか、気になるところでもあります。
以下に著者プロフィールをLiveSearchのキャッシュ(2007/12/31 12:43現在)から引用します。