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(AKB的人生論)渡辺麻友 アイドルを極めたい


「渡辺麻友は天性のアイドルだ」。4年ほど前に秋元康先生からメールをいただいたことがあります。
すごく心に響きました。自分自身もアイドルを極めたい、という気持ちがありますし、
秋元先生が言って下さった言葉を信じて進もうと思いました。

 アイドルはある意味、ひとつの芸術かもしれません。たとえば、前髪にはこだわりがあります。
デビューして2、3年のころからです。作品を作り上げる感覚でそろえています。ひとつの造形物。
学生のころに好きだった美術の授業で学んだように曲線美をいかにきれいにするかを考えています。
実はテレビでは、CGアイドルやアイドルサイボーグと紹介されたこともあります。

 ファンの方に笑顔で明るい気持ちになっていただくことがアイドルの役目。
だから、私はいつも笑顔で、最高のパフォーマンスができるように努めています。

 そんな私ですが、小さい頃は、おとなしくて目立たないタイプでした。
外で遊んだりすることもなく、部屋で趣味に没頭する子どもでした(今もそうですが)。
アニメを見たり、絵を描いたりすることが大好きで、将来は漫画家になりたいと思っていました。
だから、人前で歌って踊るアイドルになるとは、想像もできませんでした。
転機が訪れたのは小学6年生のとき。インターネットでAKB48の存在を知って夢中になりました。
チームがスタートしてまだ1カ月くらい。
毎日、ホームページを見て、インディーズのデビュー曲「桜の花びらたち」にひかれました。
寝ても覚めても頭はAKB48のことでいっぱい。
そんなときにオーディションの告知を見て、いても立ってもいられず、受けることにしました。
とにかくAKB48に入りたい、チャンスを逃したくない、と思ったんです。
2期生の募集では不合格でしたが、3期生の募集でリベンジを果たして合格。
そのときの喜びは人生で初めてというほどでした。

 歌もダンスも未経験でつらかったけど、楽しくもありました。
自分が好きでなりたくて始めたことですから。厳しいレッスンを経て公演の初日。
舞台からは、いちばん後ろのお客さんの顔までよく見えました。
笑顔でペンライトを振り、声援を送ってくださっていました。
私もデビュー前に劇場で公演を見たことがあったので、ステージから見る景色はこうだったのか、
と感動はひときわ大きかったです。同期とともに作り上げたステージ。
舞台が終わった時は、本当にうれしく、忘れがたい経験になりました。

 ただ、目の前のことを一生懸命にやりながらも、ハードな日々が続くと、
体力的、精神的につらくて、心が折れそうになるときも何度かありました。
でも、AKB48に合格した時のこと、初日の舞台の喜び、そしてファンの方たちの笑顔や声援を思い出すと、
また、力がわいてきて、乗り越えることができました。

 一昨年にソロデビューの機会をいただきました。ドラマ「さばドル」に初主演。
主題曲「シンクロときめき」を歌わせていただいたんです。
それまでは引っ張ってくれる先輩たちがいて、たくさんのメンバーのひとりでしたが、
ソロの場合は違います。それまでは「私なんて」と自分に自信がもてませんでしたが、
頼れるものが自分しかいない環境で、責任感が芽生え、心身ともに強くなることができました。
今はハードなことが続いても、大丈夫になりました。

 AKB48に入って以来、出会った人たちから刺激をいただく機会もあります。
時々、宝塚歌劇団の舞台を観劇にうかがっています。女優さんたちの舞台での立ち居振る舞い、
しぐさや目線づかい。ちょっとした演技にプロフェッショナルな魅力を感じます。
勉強になる部分がたくさんあるので、いいところを吸収して、
自分の舞台にもいかそうと思っていますし、パワーをいただいています。

 もうひとりは同じチームAの高橋みなみ総監督。
まわりをよく見ていて、メンバーの一人一人を理解してくれています。
元気がないメンバーがいると、「どうしたの?」と話しかけています。
先日、ふたりでお食事をしながら、お仕事の話をしました。
私のこともすごく気に掛けてくれているとわかり、感動しました。
私は末っ子で、いつも姉の後ろにいるタイプでした。
チームをまとめたり、引っ張ったりしたことがなかったし、
できるタイプじゃなかったので、たかみなさんのリーダーを努める姿はとても勉強になります。

 デビューから7年。AKB48を支えてきた大島優子さんも春に卒業されます。
私たちの世代が後輩たちを引っ張っていかなくてはならない時代になりました。
今年、成人式を迎えました。ひとりの大人として自覚をもって行動したい。
自分を磨きながらも、先輩として、しっかりグループを引っ張っていく存在になりたいと思っています。
そのためには初心を忘れないでいたい。
今も舞台に立つ前には「初日」を思い出し、気持ちを奮い立たせています。
あの日に見たお客さんたちとメンバーたちの笑顔。
感動や感謝の気持ちを忘れずにがんばろう――と。

■番記者から
 まゆゆと言えば、前髪へのこだわり。
取材前も2、3度前髪を気にして整えていた。曲線美へのこだわりという。
絵を描くのが得意。テレビで、「サザエさん」の登場人物アナゴさんを描く姿を何度か見た。
なぜ、アナゴさんなのか。たずねると、脇役として魅力を感じたのだとか。

 オタクキャラの美少女アイドル。そんなイメージだったが、ドラマでの演技を目にして印象が変わった。
一昨年に初めて主演した「さばドル」。アイドルの渡辺麻友が21歳サバを読んでいたという設定で、
38歳の地味な高校教師と輝く17歳のアイドルの2役を務めた。「泥臭い演技もできるのか」と感心した。

 「マジすか学園」では、「ネズミ」と呼ばれる心の闇を抱える悪役の女子高生役。
権謀術数でライバルの先輩たちをわなにはめ、絡んできた不良少女役のメンバーらを返り討ちにしていた。
アイドルのイメージとのギャップにしびれた。女優としての幅が広い。

 「さばドル」の主題歌「シンクロときめき」でソロデビュー。
本文のとおり、このあたりから心身ともに「強くなった」。イベントではコントを披露し、
劇場公演への出演も以前に比べて増えた印象がある。
自分がグループを引っ張っていこうという意気込みが伝わってくる。

 選抜総選挙ではトップを争う位置にいる。
昨年は大島優子からは自分の(1位)後継者として期待されていたようだが、
指原莉乃が1位となった。現在もセンターを目指す気持ちは変わらない。
今年も選抜総選挙では「(1位に)なりたいですね」と話した。

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