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inagawa

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地方都市 大勢湯(オーゼイユ)

箪笥の木が引き起こしたバイオハザードにより全人口の96%にあたる5万3千人がゾンビと化し、
核を撃ち込まれた事で地図からその名を抹消された、山に囲まれた地方都市。
かつて大勢湯市が存在した地には、今や捻じ曲がった樹海が広がるのみである。

核攻撃以来、近隣の街の住民すら立ち入ろうとしない呪われた地となっており、
影山なんとかが禁断の書を用いた影響で異界との境界が曖昧となった大穴『冥界の門』、
県立安出堂高校の残骸に棘草が禍々しく絡みつき、魔王キャメロが棲むという『針の城』、
エミリオの呪いにより、通るだけで異形の姿へと変貌していくという『ポニョ・トンネル』など、
侵入者を誘う彼岸への境界が、闇の中に数多くその口を開けているという。

大勢湯樹海

全てを滅ぼした核攻撃の後、たった数年で大勢湯市全てを覆いつくした奇形の樹海。
遠近感の狂った異形の植物が立ち並ぶ樹海は、存日川からの濃霧が常に湧き出している上、
放射能の影響によって地磁気も乱れており、携帯電話や方位磁針等の動作を狂わせる。

群生する樹海の木々は全て、箪笥の木を介してゾンビウィルスに感染した変異植物である。
これらは核汚染によって死滅するどころか放射能による更なる異常成長を遂げており、
樹海内の生態系はもはや地球上のものではない。まさしく魔界と呼ぶに相応しい森である。

有害な箪笥の木のガスが常に立ち込めるこの樹海から生きて帰ってきた者はいないが、
近隣住民の噂では、深い樹海のどこかに存在すると言われる『冥界の門』からは、
異界からの侵略者がこの世に彷徨い出る事があるらしいとも囁かれている。

冥界の門

かつて影山なんとかが大勢湯脱出の緊急手段として使用した禁書、ネクロノミコン。
現世と異界を繋ぐこのアイテムの魔力の余波によって生まれた小さな裂け目は、
誰も立ち入らない樹海の中で、修復される事もなく静かに広がり続けていき、
ついには自衛隊縷々家駐屯地を丸ごと飲み込むほどの巨大な門へと成長してしまった。

駐屯地跡に暗く開いた洞『冥界の門』は、生身の人間に影響を及ぼす事こそないものの、
近くに存在する幽霊や妖怪を、無差別に異界へと吸い込んで放逐してしまう。

そして、この『冥界の門』は、単に向こう側へと連れていくだけの門ではない。
現世に執着を残した強力な霊や、あるいはさらに得体の知れない異界の存在などを、
異界の側からこの大勢湯樹海へと、連れてくる門でもある。

サルガッソ樹海

異様に鮮やかな色彩の巨大な花々が一年を通して咲き乱れる、見渡す限りの狂気の花畑。
その実体は、花々の下で茨状の変異植物が隙間なく地表を覆う、樹海の中の樹海である。

鬱蒼とした木々が広がる大勢湯樹海内にあって不自然なほどに見晴らしの良い平地だが、
不用意にこの『サルガッソ樹海』の中へと足を踏み入れてしまった侵入者は、
まるで意思を持つかのように執拗に足元へと絡みつく変異植物に除々に体力を奪われ、
広大な茨の海の只中で、進む事も戻る事もあたわず朽ち果てる末路を辿る事になる。

『茨屋敷』と化したスズハラ機関の研究所跡がこの茨の海の中のどこかに存在するらしいが、
実際にそれが確認されているわけでもなく、単なる破壊前の地形からの憶測である。

夜になると茨の海全体が、未知のスペクトルを示す不可解な燐光に包まれるという。

国道413号線 百坂山トンネル

大勢湯市と他の地域を結ぶ唯一の連絡路だった、全長4,270mにも及ぶ大トンネル。
核攻撃後は、当然隣の市側の入口は厳重に封鎖され、立ち入る事はできなくなっている。
またトンネル内部の地形も、元々地下水脈のために脆かった地盤が核攻撃の際に陥没し、
U字状に変形した中央部に雨水や存日川の支流が流れこんで完全に冠水しているらしい。

かつて一度、政府の調査団がこのトンネルを通って樹海を探索しようと試みた事がある。
しかし調査団がトンネルの中ほどに到達した時、全員が突如として謎の恐慌状態に陥り
その大半が樹海に立ち入る事すらなく入口へと逃げ帰った事で、調査は無期限中止となる。
団員の半数が行方不明となったこの事件は、樹海の怪異を証明する唯一の公式記録でもある。
また、逃げ帰ってきた者も瀕死に近い衰弱状態であり、数日後に全員が死亡するが、
その中の幾人かは、体組織が魚類じみた異形のものへと変質してしまっていたという。

調査団員が運び込まれた病院で衰弱死する以前に語った証言を記録したレポートには、
トンネルの中で『水に浸った、ひれのある邪神』に遭遇したという主張が散見できる。
極度の恐怖と衰弱による混乱が原因の、異常言動であると推察される。

無縁仏

樹海の中にひっそりと存在する、誰のものとも分からない苔むした墓。
以前の大勢湯市を知る人間の中にも、この墓について記憶している者は皆無である。
あるいは誰も立ち入らなくなった核攻撃後に、新たに作られた墓なのかもしれないが、
その墓石は、数百年も前からその位置にあったかのように古く朽ち果てている。

また仮に、核攻撃の後に誰かがこの墓を作ったのだと仮定しても、
誰が、何の目的でこの樹海の中に墓を作ったのかは、誰にも分からない。

稲川淳二

誰に呼ばれるともなく樹海より出現した『転校生』。『恐怖』を操る能力を持つとされる。
しかしその力はただの魔人にすら大きく劣る、ただ怪談を語るだけの無害な存在だが……?

独特の語り口で語られる怪談には定評があるが、工業デザイナーという意外な一面も持ち、
『車止め』のデザインでは平成8年度の通産省グッドデザイン賞を受賞している。

希望崎死天王

希望崎学園に実在する謎の集団。今回の林間学校とは全くの無関係である。
主な活動内容は、基本的に希望崎学園の生徒を様々な手段を用いて怖がらせる事であり、
実際には比較的無害な魔人集団である。 しかし彼らは怖がらせのプロであるため、
希望崎の生徒には死天王に対する恐怖心が深層意識レベルで摺りこまれてしまっている。

そして今回の転校生、異界からの侵略者『稲川淳二』は、
人間の恐怖を糧とし、それを増幅させて具現化するフリースキル『稲川』を有している。
つまり、悪霊となった彼が復讐のために生み出す希望崎死天王は、
希望崎学園の生徒の内なる恐怖心を元にして作り出された幻影なのである。

しかし彼らは純粋な恐怖心から生まれた概念の存在であるが故に、
その4人共が希望崎の生徒達の内なる過剰な『恐れ』を現実化させたかのような、
まさにイデア死天王とすら呼べる凄まじい能力を発揮する。

桂あJ素

あJ+珪素の最強コンビの恐ろしさを世に知らしめるべく出現した謎の存在。
知り合いの弟の友達の依頼を快く聞いてあげたりと結構気さくな性格なのだが、
その圧倒的な威圧感とカリスマで、希望崎学園の生徒達に恐怖を与えている。

希望崎学園の生徒の中では『時を止めるらしい』とまことしやかに囁かれているが、
実際にあJ素が時を止めるところを目撃した生徒は1人も居ない。
とはいえ、本当に時が止まったとしても普通の魔人がそれを認識できるはずもないので、
本当にあJ素に『時を止める能力』があるのかどうかは誰にも分からない。

ヤンデレの義妹がいる。
あと、カードゲームがあり得ないほど強い。

ふらんけん・しゅた子

親父がマッドサイエンティストなため、実験台として改造された可哀想な女の子。
名前も親父がお遊びでつけたとしか考えられないが、しゅた子は気が弱いので文句も言えない。

そんなわけで学校も出来る限り自分が浮かないような学校として希望崎学園を選んだが、
結局あっという間に広がった親父の噂と名前と容姿の合致(顔色は悪く、こめかみにでかいボルト)
などのために一瞬にして学園内でも恐れられ、浮いてしまう存在になってしまった。
そんな中、「わたし、何もしてないのにぃ…」と涙目で中庭をとぼとぼと歩いていると
希望崎死天王に入らないかとスカウトされる。

そこに入れば明らかに余計浮くことは確定しているにもかかわらず、
しゅた子は初めて人に必要とされることに喜び単純にOKを出した。
それが例え『稲川』への忠誠を誓う行為だったとしても、だ。
しかし人選も「コイツなら人を怖がらせるのにちょうど良さそうだから」というアホな理由だったりする。

基本的にしゅた子自体は良い子なのだが、
いかんせん親父というバックボーンが恐ろしいところである。
(どうやら親父は趣味として最初から人を殺す気で改造手術をしているとかなんとか…)
(文責:マコち)

隠伯耆(オヌ ホウキ)

中国、崑崙より日本のあらゆる霊地を支配下に置こうと単身乗り込んできた霊能者。
現代においてはかなりの実力者ではあるが、来日直後に出会った相手が悪かった。

「キュルキュルキュルキュル」


生まれ変わった後の彼女は、稲川淳二の従者の一人としてその力を振るい始める。
それもひとえに、17年という人生の末に漸く見つけた『仕えるべき人』の役に立ちたいが為。
ただし、張り切りすぎて自分自身がおろそかになってしまっている。
(文責:デス・シャドウ)

供犠透

元通り魔の現幽霊。享年16歳。
死因はド正義による「超高潔速攻裁判」。
生前は通り魔行為をこよなく愛し生涯の生甲斐としていたものの、
死亡後は脂っけが抜けてしまったものか、なぜか興味を失ってしまい、現状無趣味。
ありあまる暇をどのように過ごそうかと日々時間を持て余す。
境遇や経歴の割には、常識人。

最近、セーラー服にみつあみがお気に入り。
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