【ミリマス】金髪撫子と桜餅
執筆開始日時
2018/03/30
概要
「――だからさ、俺はエミリーに『春の和菓子と言えばこれ!』って物を教えたくて」
「ふふっ、分かっています仕掛け人さま。私のために選んでくださったお菓子です。例えそれがどのような物でも私は素直に喜べます」
「エミリー……! そう言ってくれると俺も本当に助か――」
「……ただ、それとは別に抹茶菓子を選ぶ時間を頂けなかったことだけは」
「わ、分かった! それは俺が悪かったよ。……ひとっ走りして買って来る。いつものロールケーキでいいかい?」
仕掛け人さまは慌てたようにそう言われると、私に頭を下げ椅子から立ち上がられました。
そんな彼のお顔は「真に面目ない!」といった様子。
背広の上着を着直して、慌ただしくお部屋を出ていってしまいます。
そうしておやつ時の事務室に一人、ぽつねんと取り残された私は「もう、仕掛け人さまったら」と小さなため息をつくのでした。
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^エミリー スチュアート
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最終更新:2018年11月04日 23:32