七尾百合子「ドキドキな予感」
執筆開始日時
2017/07/25
概要
夏休み。
特に、アイドルである以前に中学生である私――七尾百合子にとって、夏休みというのは多くの青春と感動、興奮を期待させる素晴らしい期間。
だからこそ、中学生的自然法則に従って、私も気になっているあの娘ときゃっきゃうふふとしゃれこみたかったのですが……。
「杏奈ちゃんと遊べる日が一日も無い……!」
プロデューサーさんに今さっき渡されたスケジュール表を持った私は、事務所で独りそんな嘆きをあげてしまいます。
それもそのはず。来月の予定として渡されたスケジュール表は、レッスンや泊りのお仕事などで埋め尽くされていたのです。
それでも、土日には奇跡的にお互いに仕事がなかったりしたりしていたのですが、
「あっ、百合子さん……。一緒に帰ろう……?」
「杏奈ちゃん」
ふらりと現れた少女、望月杏奈ちゃん。
彼女はあどけない表情(可愛い)を浮かべながら、私を一緒の帰り道に誘ってきました。ふと事務所の外を眺めると、日が落ちるのが遅くなったとはいえ橙色の空に黒みが差し始めていました。
そうだね、と返して私は出入り口へと足を進めます。杏奈ちゃんもそれにつられてくれている様子。
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^七尾百合子 ^望月杏奈
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最終更新:2018年02月15日 22:50