箱崎星梨花「バズーカを担いだサンタさん」
執筆開始日時
2016/12/11
概要
リンリン、シャンシャン、ぷっぷかぷー。
楽し気に響く鈴の音と、陽気なメロディが街を彩り始めると、
ああ、今年もまたこの時期がやって来たのだと実感する。
敷地内に併設された劇場から、事務所本館へと繋がる渡り廊下。
そこを行く箱崎星梨花は遠く、風に乗って流れて来るクリスマスナンバーに耳を傾けながら、
冬の寒さにかじかむ両手を「はぁ~」っと息で温める。
それから彼女は、ひとりでにこぼれる笑みを隠し切れずに「えへへ、てへへ」なんてだらしなく顔をゆるませた。
別に先ほどまでやっていた、劇場でのレッスンが特別上手く行ったとか、
これから楽しいイベントが待っているというわけじゃない。
それでも星梨花が、こうして微笑みを隠し切れないでいるその理由は単純に、彼女がワクワクしていたからだ。
ワクワクさせられるだけの雰囲気というのが、この時期の街には溢れてるのだ。
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^北上麗花 ^箱崎星梨花 ^真壁瑞希
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最終更新:2018年11月04日 22:24