【ミリマスSS】ジュリア「夢路」


【ミリマスSS】ジュリア「夢路」


執筆開始日時
2016/11/20


概要


元ネタ

『流星群』

『プラリネ』

少しミリオン本編とは時空が歪んでると思います。

あと、オリキャラ注意報ですよー(◯・▽・◯)



先生「おまえ、ふざけてんのか?」

放課後の生徒指導室。私は3人のセンセイに囲まれている。ふざけてんのはテメェの方だろ?そう言ってやりたかったが、延々とループするカセットテープのようなオセッキョーにもいい加減飽きたので黙っておくことにする。

あたし「...」

『もうメンドクセー』というオーラを視線に込めてセンセイガタに送っているのだが、全く見向きもしてくれない。あたしの視線に気づいて無視しているのかそれとも気づいていないのか、もし気づいていないなら『生徒に向き合った指導』なんて嘘っぱちだな、なんてうるさい声をかき消すために思考する。

先生「おまえなぁ?進路がパンクロッカーってなんだそれ?よく考えろ?大事な将来だぞ?」

もう何回目なんだよそのアリガタイお言葉。大事な将来だからそう書いたんだろ?自分のやりたいことも決められずに無難な近所の高校名を埋めた奴らより、よっぽどあたしは自分のことを考えてる。

先生「我々は、おまえのためを言ってるんだ。なぁ?ほら、おまえの進路を書け!」

そう言って新しい進路希望調査をあたしに突き出すセンセイ。あたしはそれを受け取り、クシャクシャに丸めて投げ捨てた。もう付き合いきれなくなったので、カバンを持って部屋を出る。

先生「どこへ行く!?話はまだ終わってないぞ!!」

ガッと肩を掴まれる。センセイの手はやたらとデカくて、あたしは動けなくなる。センセイガタはいつもこうだ。力であたし達が自由に動けないように押さえつける。『若者は夢を持て』なんて声高に語りかけながら、あたし達が目の前に広がっている広い世界に目を向けると、そこから目を背けさせる。

あたし「離せよ!ふざけんな!」

思いっきり体を揺さぶって、どうにか肩にかかる手を振りほどき、あたしは外に向かって全力で走った。

あたし「...あー、眩し...」

薄暗く狭い進路指導室から急に晴れ模様の外に出たからか、眩しさにすこし目眩がした。

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最終更新:2019年07月06日 21:07
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