馬場このみ「特別な日の特別なメール」
執筆開始日時
2014/06/12
概要
一日早い誕生日飲み会から帰って一息。
時計が、6月12日を知らせた。
ピロリロリン
針が12を指した瞬間、携帯に届くメールたち。
「お誕生日を覚えてくれるのは嬉しいわね」
妹に大学・OL時代からの友達、アイドルになってから仲良くなった子達からもお祝いメールが届いている。
「この仕事についてから、こういうメールをくれる子達も増えたわねぇ」
……未成年の子たちがこんな時間まで起きてメールをくれる、っていうのは嬉しい反面申し訳ない気もするけど。別に、朝起きてからでもいいのよ?
「……あら、莉緒ちゃん、さっきまで飲んでたじゃない」
さっきの飲み会の主催者、莉緒ちゃんからもお祝いメール。……ぐでんぐでんによっばらってたはずなのに、どうやってメールなんて送ったのかしら。
「……でも、この年になると誕生日って、むしろ一年歳をとっちゃう厄介な日なのよねぇ」
そう独り言を呟きながらも、なんだか顔が緩んでるのはよくわかる。やっぱり、お祝いされるのは嫌いじゃないわね。
「えっと」
とりあえずメールに返信していこうかしら。
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最終更新:2020年10月14日 19:50