■フレームサイズの読み方

OCRのフレームサイズは「430(XS)」「465(S)」などで表記されています。
これはシートチューブ(サドル下の垂直のパイプ)の長さを示していますが、
スローピングフレームで自分の体格に合うサイズが分かる人は稀だと思います。
上図はGIANTのホームページからフレームを選び、「ジオメトリ」を選ぶと表示できます。
例えばOCR3のSサイズはトップチューブ535mm、シートチューブ465mmです。


■乗車姿勢

乗車姿勢として重要なのが、
サイズ1:サドル中央からハンドルまでの距離 (図中 1の緑線)
サイズ2:サドル上面からペダル下死点までの距離 (図中 2の緑線)
になります。
肩から腕の角度は90度程度が良いと言われています。
足はペダルを下死点にした時に、足を真っ直ぐにしてかかとで踏める程度
(足指の付け根で踏むと軽く足が曲がる程度)が良いといわれています。


■サイズ1:サドル中央からハンドルまでの距離

●自分のサイズを測る

地面にペタッと座って腕を水平に前に出して、腕をそのままに地面に手をついてみて下さい。
その時の尻の中央から親指の付け根までの距離を測ると、それが乗車時のハンドル位置の目安になります。
競技向きの姿勢で測るなら座面を5~10cm程度高く、肘を120~150度曲げてみて下さい。

●フレームサイズを計算する

カタログ上のサドル中央からハンドルまでの距離を計算してみましょう。
例えばOCR3のSサイズは
トップチューブ長(535mm)+ステム長(90mm)+ハンドル突き出し(110mm)+シフター突き出し(50mm)
がほぼサドル-ハンドル間の距離になり、上記の自分のサイズに合えば理想的です。
※ハンドル突き出しとシフターの突き出しは公表されていません。

OCR3のカタログを計算すると以下のようになります。
  • 430(XS) 512 + 90 + 110 + 50 = 762mm
  • 465(S) 535 + 90 + 110 + 50 = 785mm
  • 500(M) 550 + 100 + 110 + 50 = 810mm


■サイズ2:サドル上面からペダル下死点までの距離

●自分のサイズを測る

自分の股下の長さを測ります。
一般的にはクランク中心からサドル上面までの高さを股下×0.875~0.893に合わせますが、
ここではペダルを下死点にした時に足を真っ直ぐに伸ばせる基準として股下を測ります。
まずは靴を履いた状態で股下までの高さを測ってください。

●フレームサイズを計算する

同じく、カタログ上のサドル上面-ペダル下死点までの距離を計算します。
例えばOCR3のSサイズは
シートチューブ長(465mm)+クランク長(170mm)-ペダル厚み(10mm)+シートポスト長(70~280mm)
がサドル上面からペダル下死点までの距離になり、上記の自分のサイズに合えば理想的です。
※シートポストは350mmですが、下限でサドル上面まで70mm、上限で280mmあります。

OCR3のカタログを計算すると以下のようになります。
  • 430(XS) 430 + 165 - 10 + 70~280 = 655~865mm
  • 465(S) 465 + 170 - 10 + 70~280 = 695~900mm
  • 500(M) 500 + 170 - 10 + 70~280 = 730~940mm


■手の長さと足の長さ、どちらを優先する?

サイズ1やサイズ2を計算しても、体にピッタリ合うとは限りません。
サイズに悩んだら、以下の事を考えてみてください。
  • ハンドルまでの距離はステムやハンドル交換で3cm程度なら長くも短くもできる
  • ハンドルまでの距離を調整すると操縦性も変わってしまう
  • サドルの高さは簡単に上下できるが、一定以下には下げられない
  • サドルの高さはシートポスト交換で必要なだけ高くできる
ハンドルまでの距離は姿勢や経験で変わる曖昧な数値ですが、フレーム選びの基準として重要かと思います。


■実際に乗って調整する

フレームサイズを選ぶ時はハンドルまでの距離を基準に考えた方が良いですが、実際に乗って調整する時は調整できない場所=クランクの位置を中心に、最初にサドルの高さを調整して、最後にステムの長さを調整する方が良いです。
  • 調整1:サドルの高さを調整する。ペダルを下死点にして足が軽く曲がる程度です。
  • 調整2:サドルの前後位置を調整する。ペダルを3時の位置にして膝小僧の窪みの直下に拇指球とペダル軸がくるようにします。
  • 調整3:ステムの高さを調整する。ツーリング向けならサドルの高さに対してハンドルの高さを同じ高さに。
 競技向けなら50~100mm下げる。ハンドルの角度も含め手で握る部分の高さで考える事。
  • 調整4:ステムの長さを調整する。肩から腕が直角になる程度に合うステムに交換します。
これらの合わせ方がセオリーですが、自然な体勢で楽に走らせるポジションを試行錯誤してみて下さい。


■足の痛みに応じて調整する

サドルの高さや前後位置を、走行後の足の痛みに応じて調整する方法があります。
膝が痛い!腰が痛い!スレ>>4より
  • 前腿が痛い:サドルを後に引く
  • 後腿が痛い:サドルを前に出す
  • 膝の後が痛い:サドルを下げる
  • 膝前が痛い:サドルを上げる
  • 外側が痛い:小指側を高くする。多少蟹股気味にセットする


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最終更新:2008年06月06日 21:02