第7話「Oven is scary」(2008年12月9日)

だんだん仕事にも慣れて、由美ちゃんともちょっとずつ仲良くなっていった。
由美「洗い物お願いします」
米村「おう、任せとけい」
由美ちゃんにならドッサリと食器を持ってこられても平気だ。
というよりもこうやって言葉を交わせるからどんどん来てほしい。
佐倉「はい食器、急いで」
相変わらずこの人は苦手だ。目つきも性格もキツイし、なんか嫌だなあ。
佐倉「急いでよ」
米村「へーい」
まあ、単純作業だからいいけどね。
しかし・・・
「おい、4番オーダーとってないだろ!?」
「8番席、注文したのと違うってー!」
「店長、クレームの電話入ってまーす!」
「お客さん待ってるよ!」
「厨房間に合いませーん!」
おいおい、かなり混んできたなぁおい。
   「米村くん、ちょっと手伝って!」
米村「はい、何を?」
   「オーブンからグラタン出してほしいんだ」
米村「はい、オーブンどれですか?」
   「そこそこ、今通り過ぎたとこ」
米村「あ、これ!?」
家庭用のオーブンを想像していたのだが、やっぱり違った。
非常に大きくて、ずっしりしてるっていうかなんていうかだった。
とりあえず開けるか・・・固いな
ボンッ!!
ふう、この俺が結構力を使ってしまった。
お、グラタンがあるやんあれを出せばいいんだな。
   「あかんあかん!!手でやるな!!トングを使うんだよ!!」
米村「あ、はい」
やっぱりそうか・・・トングをもって・・・
カスッ、カスッ
なかなかうまくつかめない。
カスッ、カスッ・・・ちょん
手の甲がオーブンにちょっとついた。
米村「熱ちー!!」
   「大丈夫!?」
米村「はい、まあ」
結局グラタンはその人が出してくれた。
思ったより熱くなかった・・・のはそのときだけで、後になってすごかった。
風呂のお湯とかでもすごいしみたし、こんがり風に変色してきてる。
ふざけんな。

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最終更新:2016年03月17日 16:22