第4話「The first meeting」(2008年12月4日)

嬉しい! とにかく嬉しい!
だってバイトがあるんだもん! 早くマリオンへ行こう!

米村「おはようございま~す!!」
店長「おう、今日は元気がいいねぇ」
米村「ええ、まぁ!」
そりゃぁそうだ、今日は“サクラ”さんと一緒なんだから♪
店長「あ、そうだ・・・おーい、サクラちゃーん」
店長がサクラさんを呼ぶ、ついにご対面だ。
俺はこの人に会うためにこの店に・・・
サクラ「はい?」
店長「この人、新人の米村くん」
米村「どうも!米村で・・・あれ?」
ち、違うぞ・・・?
確かに顔はまあまあ可愛いけど・・・もっともっとずーーーーーっと可愛かったし、髪の長さも色も違う。
サクラ「何が“あれ?”なの?」
米村「い、いやぁ・・・サクラさんですよねえ?」
サクラ「そうよサクラよ、佐倉美穂」
米村「さ、佐倉美穂・・・?」
サクラ「悪いの?」
米村「と、とんでもない・・・!」
な、なんだ、サクラってのは苗字だったのか・・・それにしてもこの人、性格キツイぞ・・・
佐倉「まあいいや、開店準備してこよ」
米村「は、はい・・・どうぞ・・・」
はぁぁぁ・・・じゃあ誰なんだよ、あの美しい人は・・・
   「店長、今日は人数これだけですか?」
店長「えーっと、あとねえ・・・由美ちゃんかな」
由美ちゃん? ありふれた名前だな・・・この分じゃぁ顔の方もありふれ・・・
店長「あ、丁度来たよ、由美ちゃんおはよう」
由美「おはようございます」
米村「出たぁぁぁぁぁっ!!」
米村以外「・・・・・・!?」
店長「ど、どうしたの?」
米村「え・・・あ、いや・・・」
   「由美ちゃんのこと見てびっくりしてなかった? まるで化け物でも見たかのような・・・」
由美「私・・・?」
米村「と、とんでもない・・・僕幽霊とか見えるんですよ、今店長にちょっと憑いてたんで、それで」
店長「うそ!?」
米村「あ、でも大丈夫ですよ。猿の霊ですから、狐とかじゃないからオッケーです、っていうか先祖の霊ですそれ」
店長「俺の先祖猿!?」
米村「あー・・・まあ、人間なら誰でもそうでしょ」
店長「随分先の人が憑いたんだなあ・・・」
まあなにはともあれやっと会えた。愛しの・・・えーっと・・・由美ちゃんか、由美ちゃんに。

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最終更新:2016年03月17日 15:32