NO.1「プロローグ1~出逢い~」


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

プロローグ1~出逢い~

第1話 2009.01.05(Mon)

暗闇を貫いてゆく大型トラックの光。
その中に一人の少女が閉じ込められる。
「危ない!」
その光の中にもう一人飛び込んで行く。
そして二人とも暗闇へと飛び出す。
走り去ってゆくトラック。
由美「痛ーい・・・」
由美を抱くようにして一人の男が倒れている。
由美「あの・・・大丈夫ですか? どうしよう・・・」

医師「良かったね、擦り傷程度で」
医師が由美の腕に包帯を巻き終える。
由美「はい」
医師「これからはもっと気をつけるんだよ」
由美「はい・・・あの、一緒に倒れてた人は・・・?」
医師「それが・・・」

手術室の前に座り込む由美。
時計は既に11時を指している。
看護婦「あなた、家に帰らなくてもいいの?」
由美「はい」
看護婦「お家の人心配するわよ」
由美「いいんです、私一人暮らしですから」
看護婦「後は任せて・・・ね、もう帰りなさい」
由美「・・・・・・」

翌日、学校から帰ってきた由美はかばんをおろし、しばらくぼーっと突っ立っていた。
自分を助けてくれた人のことが気になってなにも手につかなかった。
Trururu・・・
由美「はい、榎本です」
看護婦「こちら城南病院でございます」

城南病院受付。
由美「あの、お電話をいただいた榎本ですが・・・」
受付「えっと・・・あ、はい・・・304号室です。階段を上ってすぐ」

コンコン(ノックの音)
???「どうぞー」
由美「・・・失礼します・・・」
???「・・・?」
由美「・・・・・・」
???「君は?」
由美「あの・・・昨日は助けていただいて・・・その・・・すみませんでした!」
???「・・・・・・」
由美「私のせいで・・・本当にごめんなさい」
???「君は怪我しなかったか?」
由美「え・・・はい」
???「良かったなあ」
由美「・・・・・・」
???「おいおいおい、泣くんじゃないよ。まるで俺が泣かせてるみたいじゃないか」
由美「・・・はい」
???「今日はありがとう、あんまり気にしないでくれよな」
由美「・・・はい」

由美は病室を後にし、ハンカチでそっと涙を拭いた。
医師「あ、君は・・・」
由美「・・・?」
医師の後ろに2人の男。
医師「実は君に聞きたいことがあったんだ」
由美「はい?」
後ろにいた男が胸ポケットから警察手帳を出す。
刑事「いや、大したことじゃないんだけどね、彼について何か知っていればなと」
由美「いえ、何も・・・
刑事「ちょっと悪いんだけど、事故現場まで来てくれるかな」
由美「へ・・・?」

刑事「ここで彼が飛び込んできた・・・そうだね?」
由美「はい・・・多分」
刑事「で、ここに倒れこんだ・・・ここだよね?」
由美「多分・・・」
刑事「何か落ちなかったかなあ、その時」
由美「暗かったし・・・覚えてません」
刑事「そうか、ありがとう。お前送ってけ」
刑事2「はい」

車内。
由美は後部座席に座った。
由美「あの・・・何かあったんですか」
刑事2「いや、身元がわかるものを探してるんだよ」
由美「身元?」
刑事2「そう、免許証とか色々さ・・・せめて名前だけでもわかればいいんだけどなあ」
由美「名前だけでもって?」
刑事2「あれ、君知らないの?彼は記憶喪失なんだよ」
由美「え・・・記憶喪失・・・?」